あれやらこれやら いろいろ沖縄

沖縄に住み30数年の県外居住者が見た沖縄の生活や人情・自然や文化、観光。「あれやらこれやら」気ままに。

沖縄の人情~首相来沖で県民激怒~5月24日琉球新報のコラム

2010年05月25日 11時33分42秒 | Weblog

 宜野湾市の嘉数公園の展望台から見た普天間飛行場。
撮り方がまずいので飛行場とそれを取り巻く市街地の様子がわかりにくい。
ここではあまり騒音は感じられなかった。
爆音と言ったら言語に絶する。
時折、普天間から離れた我がマンションの上空を飛ぶが、テレビの音声など消し飛んでしまう。

 5月23日、鳩山首相は沖縄を訪問。辺野古案を県知事に提示。
県知事は「極めて遺憾、極めて厳しい」と対応。
北部首長との懇談会でも名護市長は「断固反対。裏切りだ」と語った。
 24日の琉球新報は一面全面、2,3,4面と全ページを辺野古問題に使っている。
この日の琉球新報コラム「金口木舌」の全文を載せた。

【失望感、というよりチルダイ(落胆=島言葉)のほうが適当か。迷走続ける普天間問題。再来県した鳩山由紀夫首相は「普天間飛行場の代替地は名護市辺野古付近」と仲井真弘多知事に伝えた。懸念通りだとはいえ、ついに期待は裏切られた▼約130年前の琉球処分の時も”チルダイ感”が広がったのだろうか。日清両属関係を維持していた琉球王国の位置付けを明治政府は、日本専属と一方的に決めた▼1875年、明治政府の命を受けた琉球処分官の松田道之が派遣され、日本専属を迫った。琉球側は日清両属を主張し、話し合いは平行線に終わった▼続いて79年1月に2度目の来琉。その時も目的を果たせず帰京した。琉球側でも二つの選択肢をめぐり議論が沸騰したが、目的は琉球王国の存続。明治政府の頭越しの要請には、すぐには納得できなかった▼普天間問題は辺野古移設という結論を急いだことで、単なる引っ越し問題に矮小化され、解決したような印象を県外に与えるだろう。しかし普天間問題は日米安保や抑止力などの論議なしには解決しない▼松田処分官は79年3月、3度目の来琉をする。その時は、内務官僚や警察官、軍隊を率いて那覇港に現れた。首里城に入り、琉球藩の廃止と沖縄県の設置を宣言、琉球王の尚泰王らを東京に連行した。鳩山首相の3度目の来県はあるだろうか。】

 =琉球新報は沖縄タイムスと並ぶ沖縄県地元紙の両翼の一翼を担う。発行部数20数万部の日刊紙である=

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沖縄の食について~居酒屋”大安丸”で聞いた沖縄の魚~つづき

2010年05月25日 00時52分22秒 | Weblog
 那覇市波の上宮の鳥居横の道を少し歩くと展望台に着く。
那覇市街の景色も良いが、この展望台から見る海の景色もいい。
大橋の手前に少し砂浜が見える。夏場は地元の人たちの海水浴でにぎわう「波の上ビーチ」
「波の上ビーチ」は隠れた身近なビーチである。

 昨日のつづき、「大安丸」でのこと。
福岡から来た友人と夕食を共にした。
例により「タマン」と「ガーラ」の刺身を注文したが、あいにく、先日食べたタマンはなかった。
店長お任せで盛りにした。
「この店うまいですねえ」
と友人。これで快く勘定はもてる

 この日は珍しくカウンターが空いていたので店長と楽しく会話ができた。
店長はカウンターの中を一人で仕切る調理長でもある。自ら包丁を握る。
仕入れにも店長自ら出かけるという”こだわり”の男だ。
 マグロの話になった。
沖縄でも本マグロが獲れると言う。
驚いた。
店長曰く、
「本マグロは回遊魚。北海道の南を回って産卵のため、列島沿いに南に下ってくる。
大間辺りが一番油が乗っていてうまい。
南に下るにしたがって体力を使う。大体、沖縄近海に来たときは長い道のりと産卵で体力を使い切っているからうまくない。セリ値も大間のマグロの十分の一くらいになる。
それでも、時には産卵前の本マグロが上がることがあるが、ほとんどが本土の東京や大阪に陸揚げされる」
という。どこの地方も同じだ。
「でも、沖縄にもたくさんのマグロを売っているよね」
というと、
「キハダマグロはうまい」
と応えた。
「沖縄に来たならキハダを食べろ」ということらしい。
「そのほかに、メバチ、ビンチョウなどのマグロが獲れる」
マグロといっても千差万別、やはり腕の良い板前さんと仲良くなってお勧めをいただいた方がいいみたいだと、つくづく感じた。
 何でもそうだ、知ったかぶりが一番良くない。
知ったかぶりをするような奴は、何事においてもほんとうはあまり知らない。
知らないくせに知ったかぶりをする。
虚心になって人の話を拝聴しようという謙虚な気持ちがない奴だから、30分もしゃべっていると飽きが来る。
 「沖縄の魚でお勧めはほかにある?」ときいた。
「ありますよ。カンパチ」
これは知っている、うまい魚だ。
「それに、チヌマン(=テングハギ)、ハニビラー(=イトヒキアジ)、ユダヤーミーバイ(=マダラハタ)、ガーラ(=オニヒラアジ)ーーーーー」
箸袋に一所懸命メモッたが、少々酒も入っていたので聞き間違いがあるかもしれないが、書き写したままにここに書いた。
獲れたてのミーバイの塩焼きは抜群だ。
アカジンと云ったかアカマチといったか、こいつもうまかった。

 要するに、いい店でいい板前さんと仲良くなっておすすめの料理を食べることだ。
誰と出会うか、それが人生には大切な気がする。
運もある。
 
 この店に行くならカウンターがいい。
カウンターに17時から開いているので開店早々が狙い目。
でも、カウンターは二人までだろう。それ以上の人数で座ったら独占することになるからマナーに欠ける。
テーブルや座敷の席数はかなりあるが、多人数の場合は予約を入れたほうが良い。
 

 刺身の話ばかり書いたが、この店の沖縄料理の味もいい。
調理場で料理を作るおばさんとにいちゃん。
ふたりとも一心不乱に働いている。
ふたりの働きっぷりも笑顔もいいし、味もいい。

きょうは晴れるらしい。
梅雨の中休みか。

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