きょうも朝陽が暑く、一点の雲もなかったが、昼前から空一面が梅雨空に変った。
梅雨の中休みは1週間。それでも夏の到来を感じるには充分だった。
土産物店が並ぶ駐車場から一歩入ると、遠い昔に戻ったような景色が眼前に広がった。
記憶にあるあの青い海や蒼い空はなく、空も海も鉛色にどんよりしている。
まるで別の場所に来たようでもあった。
あの頃はこんな歩道はなかった。
去年秋の台風で痛めつけられた「アダン」の姿が荒涼とした風景には似合っていた。
これが「アダン」だとを最初に教えられたのは万座毛のここだ。
好きな植物ではないが、沖縄の海岸の至るところでみられるから沖縄であることを実感させられる。
断崖の底をを洗う波はもう少し荒々しかったはずだが、きょうはいつになく風も凪いで、海は静かだった。
万座毛からの万座ビーチホテル。
この光景に記憶がないから、最後に訪れたのは20数年前だろう。
西海岸といえば先ずは万座毛だった。
オフ・シーズンだからか、十数人の観光客しか目に入らなかった。
5,6人の若い男女のグループからシャッターを押してくれと頼まれた。
前を前後していたグループで、本土からの若者だと思っていたら外国人だった。
流暢な日本語を使うので、しばらくは気付かなかった。
近くに名桜大学や沖縄国際大学院大学もあるからだろう。
昼下がり、ぽつりぽつりと雨が落ち始めた。
そろそろ梅雨明けと期待していたが、当分、梅雨明けは先かとあきらめた。
万座ビーチホテルのロビーラウンジでコーヒーでも飲もうかと思ったが、悪天候では海の景色も期待できないと更に北上することにした。
万座毛の位置。カーソルを上下すると地図は拡大・縮小される。
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