今回シンガポールセミナーに参加された先生方と、とても楽しく歓談しました。
そして、現場で本当に起きていること、東京のような大都市では想像もつかないような世界が起こり始めている、と言うことを改めて知りました。
やはり、高齢者医療の世界は闇が深い、と思います。
生意気なことを書いてしまいますが、医療側では治療の質を保つことより、営業、マーケティング感覚での参入が増えていて、患者さん側でも、団塊世代以上の方々はご自分のことに自信がある方が多いのか受診する方が3割いるかいないか、と言う実情だそうです。
医療側もちゃんとした治療提供出来ない感じが強く、患者さん側もそれを見下して、行ってもしょうがない、と言う感じで見ている、と言うことです。
このまま、時間が進行して行ったら、どうなってしまうんでしょうか?
非常に心配になってしまいますし、何よりも次世代の為の日本と言う国の根幹が心配になってしまいます。
日本は、コリアやチャイナのような儒家に染められた思想と違って、次世代を年長者より大事にする国だった筈なのが、現状では若い世代の未来を犠牲にして今後の高齢者を支えている、と言う国に変質して来ているんじゃないのか、と言うことなんです。
なので、大変申し訳ないけれど、高齢者の方々には、出来る限り自分のことは自分で守る、医療費が過剰に掛からないようなライフスタイルをお願いしたい、と言うお話が出て来ていたのです。
とても、厳しい、残念なことなのですが、若い世代が沢山いて、高齢者が少数だった時に作り上げられたシステムは、もう崩壊の一途に向かっている、と心配しているんです。
そして、我々歯科医療人は頑張らないといけない、と今回集まった先生方は思っておられました。
その理由としては、最近ニュース等でも取り上げられているように、歯科治療をちゃんとすると、お医者さんに掛かる費用が安くなる、それこそほぼ半額になる、と言うデータがあるからなのです。
だから、まずは歯科治療に通い始めて貰って、そこで未病のうちに治してしまったりして、労働者世代、生産者世代の負担を軽くするようにして欲しい、とお願いしたいのです。
厚かましいお願いだとは思われますが、自分の子供、孫が可愛い、と思われるなら、自分のことは自分で、その第一歩は歯科治療から、と言うことを宜しくお願い申し上げます。