私は元来不器用ですし、何事でも要領良くするのが下手くそです。
だから、手術も遅いし、拡大鏡掛けて、それで見て、丁寧に精密にして、綺麗に見えるようにするしか能がないです。
でも、頑張って修練積み重ねることで、今facebookで公開出来るようなお仕事、手術の成果とか、上げられるようにはなれました。
卒業して30年目に来年なりますし、日々の積み重ねの賜物、でしかないです。
実習付きセミナーとかに参加すると、お隣が凄く上手い先生とかだと凹みますし、まあ自分は自分、と言う感じでそれなりに努力するしかない、と諦観してます。
ウサギとカメ、の話みたいに、焦らず弛まず緩まずで頑張れば、誰でもそれなりに凄い仕事が出来るようになれる、と信じてます。
私を評して、豪速球、ど真っ直ぐなストレート一本やりなDR、と皆さん言われますが、私は器用にコース攻めるとか、変化球投げるとか、駆け引きとかは出来ないんです。
それだけです。
だから、複雑な難しい手術何回も重ねて審美的に綺麗に仕上げる、なんて私はやろうとは思いません。
私が考えるのは、シンプルに、生体に任せて治るのを見る、です。
でも、実例でお見せしているように、あれぐらいは出来ます。
患者さんは、あれで充分と言って下さいます。
例の左右の1番のケースとか。
1回こっきりの手術で、後は生体が治してくれる。
痛くも何ともないし、腫れもしない。
患者さんのご要望は、チャンと満たしている、と思います。
で、今では私は不器用で良かった、と思っています。
器用で上手な代表例は、元勤務医の女医とかですが、手術上手いとやることに抵抗感がないんですよね。
私は凄く抵抗感があります。
だから、シンプル・イズ・ベスト、で。
それが私の道、です。