大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

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インプラントと言うものに踊らされる治療ではなく、有効な道具の一つとして使う

2017年08月17日 | 日々のインプラント臨床の話

色々な考え方もあるから仕方がないことなのかも知れないけれど、現在の顎堤再建の治療法としては、抜歯即時植立インプラント治療は凄く有効だと明言出来る。

facebookでシェアした外国のDRの症例とかで見る方法は、現時点では患者さんに掛かる肉体的負担、痛みとは腫れとかの大変さ、しかも時間が掛かると言うことから考えても、侵襲が大き過ぎるし、患者さんは気の毒だろう、と言わざるを得ない。

抜歯即時植立インプラント、という名称で呼ぶからインプラント治療のオプションである、と考えられ、インプラント植立する方向への頭しか働かなくて、サイトプレパレーションが疎かになり、成功率を下げているのだ。

抜歯即時植立インプラント治療、も極言すれば、インプラントと言うネジでできている材料を使って顎堤温存を図るモノなんだ、と理解するべき時代に来ている、と私は明言する。

要するに、リッジプリザベーション顎堤温存治療法の一環、としてインプラントを考えるべき、に成って来ている、否、成っている、ともっと知って欲しい。

日本人の性向として、アントニオ猪木大先生のプロレス、水戸黄門、が好きなのは理解できるが、極限まで追い詰められてから、コノヤロー!とか、印籠出して控えおろう、と言う治療の組み立て方は如何なものだろうか?

それよりも、必殺仕掛人藤枝梅安のように、用意周到に準備して、周囲に何も気取らせずに始末する、その方が患者さんは楽だし、早く綺麗に治る低侵襲だし、良くないですかね?

今日シェアした外国のDRの症例なんか、犬歯が埋伏してて、全部抜歯して、治癒するの待ってるから、骨なんか凄く薄く成り捲ってて、GBR骨造成+チタンメッシュしてる。

あれだけの犬歯抜歯だから、治癒するの4ヶ月とか半年とか待ったんじゃないかな?

そこからGBR?

それだったら手術時に犬歯にブラケット掛けて矯正すれば、4~6ヶ月あれば相当に犬歯出て来るでしょうに・・・

何の為の治療?私には全く理解できない。

患者さんが矯正は嫌だ、インプラントでと言ったなら、抜歯即時でインプラント置いて来れば良い。

勿論、骨材使って周囲には十二分にGBR骨造成するでしょうけど、抜歯即時なら顎堤の形態は残ってるから、それの維持で済んで、その分、低侵襲で済ませられる。

海外の情報が優れてる、とは限らない、と言い切っても良い、と私は思います。

顎堤欠損は、色々な状況で起きるけど、それが事前に予測されるなら、そこまで追い込むことなんかしないで、用意周到に対処して顎堤温存を図りましょう。

そのオプションの一つとして、抜歯即時植立インプラントもある、と理解していただければ、と願います。

そうすれば、あのような海外のDRの治療方法は、過去の遺物となることでしょう・・・

一日も早く患者さんの為の低侵襲治療、近道と言うか本筋の治療方法が普及することを心から願っています。

そしていつも言うことですが、抜歯即時植立インプラントの要諦は、抜歯とそれに伴う病巣の徹底的な除去=プレ・サイトプレパレーションにありますから、そこを絶対に絶対に疎かにしないで下さい。

生意気ですが、そこが甘い方がとても多い、と私は感じて仕方がないです。

だから、成功率が上がらないんです。

上手く行かないのは、インプラントのせいではありません。

プレ・サイトプレパレーション、抜歯と病巣の除去、が決定的に甘いんです。

そこを忘れないで下さい。

どうしても心配な方は、抜歯超早期植立、と言う方法が現在ではあります。

それは生体の治癒のルールによるもので、抜歯すれば、1週間から10日間で生体の治癒起点で中の病原菌等は全てなくなる、その時点でサイトプレパレーションとインプラント植立をすれば良い、と言う方法です。

抜歯して治癒し切るまで待つ、と言うのは、本当に止めて下さい。

骨の裏打ちのない顎堤は痩せ捲ります。

そこからGBR骨造成できると、DR側はエクスタシー感じるのかも知れませんが、患者さん側には辛いだけ、です。

大事な大事な角化歯肉もなくなりますし、そこまで待つ理由が現在ではほぼない、と言って良いと思います。

如何に激しいGBR骨造成、顎堤再建を避けるのか?

大事な角化歯肉を増やすのか?

低侵襲で治すのか?

概念の変化が根本から起きているんです。

白石先生のプレゼンでも、歯周病の歯を救うのに暫間インプラントでの固定、という手法が出てましたでしょ。

ああしないと、健全歯質を削り捲らないといけないから、ですよね。

新しい時代、が来てるんです。

あの海外のDRは、失礼ながら古い概念のラストランナー、でしょう。

皆さん方には新時代のフロントランナー、になって欲しい。

私は、その時代の狭間を生きる者として、繋ぎ目のお役目を果たしていく所存です。


8月16日(水)のつぶやき

2017年08月17日 | Weblog