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即時荷重インプラントと歯周治療 全く新しい歯周補綴インプラント治療法

2017年09月02日 | 日々のインプラント臨床の話



即時荷重インプラントと歯周病治療の組み合わせ方が、理解していただくのがなかなか難しいので、改めて又具体的事例で説明します。

歯周病の患者さんが初めて来られたら、まずは診査診断をして、それから初期治療と言ってプラークの除去と浅い所にある歯石を取り、揺れが強い場合、接着剤で固定して噛み合わせの調整もしたりします。

そうして、目立つ炎症を取り除き、その状態で再検査の診査診断をして、どの歯を残すか、言い換えるならどの歯は残念ながら抜歯しなければならないか、を決めます。

再生療法が普及し始めてる現在、かなりの歯もチャレンジで残すと言うやり方、考え方もありますが、私は余りにも天然歯を残すことにこだわると、歯を削らなければならなくなること、繋がなければならなくなること、の短所が気になり、厳しい歯は抜歯してインプラントに置き換える方が生体への侵襲は少ないと考えています。

歯科医なら誰でも知っていることですが、歯は削られいじられ治療されたものほど又悪くなり、やがて崩壊して、抜歯になってしまうのです。

天然歯の持つエナメル質ほど、虫歯予防効果が高いものはありません。

だから、私は歯は削りたくないのです。

歯周病の歯を救う為には動かないように固定したい。

固定がしっかりしないと骨の再生はできません。

骨折治すのも固定が命なのは、皆さんもご存知のことと思います。

歯周病治療も骨と歯茎を治すものですから、固定が命なんです。

ユラユラしてたら治らない訳です。

そこが鍵です。



そして、即時荷重インプラントとの関わりですが、歯周病が進行していて残せない悪い歯を抜歯する時に、抜歯即時植立即時荷重修復できれば固定源として使えるのではないか、と思いついたのです。

さらには同時に歯周再生手術もしてしまえば、一気に治してあげられるのでは、と言う考えに到ったのです。

このことを私は10年以上前2005年頃になるかと思いますが、即時荷重インプラントやり続けていて、行けるのではないか、と思うようになったのです。


この思いつきを人に話したら、何言ってるんだ、そんな危なかっしいこと、と言われまくりました。

即時荷重インプラントすら通用しなかった時代でしたから、仕方がなかったんです。


でも、私は自分の経験から、行けると確信して、患者さんをお救いするためにやろう、と決めたのです。


その代表的例が、今回も出しているこの患者さんです。

この患者さんは、かなり進行した歯周病です。

インプラントしか考えない先生なら、多分全部抜歯して、全インプラントで治すでしょう。

しかし、やはり、患者さんは自分の歯は残したい、愛着があるものです。

噛めるために、で歯を全て犠牲にするのは、抵抗があるのです。


そこで、どうしても残せない歯だけ抜歯で、他の歯は全て歯周再生療法で何とか残そう、と決めました。

抜歯即時植立即時荷重修復インプラントを、揺れる歯の固定源にして、骨と歯茎を再生させるように治そう、と決めたのです。

患者さんの全面的な協力で、私の目論見は見事に当たりました。

抜歯即時植立即時荷重修復インプラントで、接着剤で歯周病の歯は固定され、再生療法の成果も良好でした。


そして、この患者さんは、もうすぐ10年になろうとしています。

今したばかりの治療では、怪しい、どうなの、と言われても仕方がありませんが、10年になろうと言う長い時間で良い成果、結果が保たれています。


これが、即時荷重インプラントと歯周病治療との総合的包括的な、全く新しい治療法です。

まだ世界でもしているDRはいないので、分かっていただくのがとても難しい、と思います。

しかし、この新しい治療法は、必ず未来を明るく照らす、と信じています。


生意気言えば、正統的歯周補綴治療の系譜アムステルダム先生に繋がるもの、と確信しています。

この全く新しい治療法の普及に、私は命を賭けています。









9月1日(金)のつぶやき

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