大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

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総義歯学から見るインプラント治療のあるべき姿

2017年09月21日 | 日々のインプラント臨床の話

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本日インプラント寺子屋2017第5回を無事に終了致しました。


今回のテーマは、総義歯とインプラントと言うテーマ、で語らせていただきました。


ここで詳しくお書きしても、なかなか伝わらないだろう、と思われますが、その趣旨だけご紹介させていただきたい、と思います。


それと言いますのも、近年海外の学会でもとても良く、顔面、頭蓋から考えてインプラント治療を進めるべきだ、と言う主張がなされるのですが、それに対して少々違和感を抱いてしまっている私が自説をきちんと説明させていただこう、と考えるからです。


そもそも、患者さんが来られたら、その瞬間から我々歯科医は専門家として、この患者さんのお口元、下半分の顔面に対して、どうなっていたら美しいのか?どうであれば患者さんは嬉しくなるんだろうか?と考えるべきではないですか?と言うのが私の考えです。


つまり簡単に言えば、歯が失われたのを治させていただく時に、綺麗に仕上げるにはどんな感じのお口元にして、笑顔にして上げられれば良いのだろうか?と考えるのは当たり前じゃないですか、と言うことです。


海外の学会とかでも言われ出している、お顔の状態から考えるとか言う主張は、ひっくり返して言えば、インプラント治療がそうではなかったことの証明、骨がある所にまずインプラントをしてしまって、それからどうするのか?と考える治療が余りにも多かったことへの反省なんじゃないですか?と感じられて仕方がないんです。


好きな言葉ではないですが、補綴主導型インプラント治療、最終的に歯がどう入るのか、から逆算してインプラントの位置を決める、そしてその周囲に充分な骨とか歯茎を作る、と言う治療を見直そう、と言う動きです。


今回のAAPでもそうでしたが、インプラント周囲に骨とか歯茎をチャンと造成するには?と言うのは大きなトピックでした。


インプラントが入って、固定された綺麗な歯があっても、それがチャンとした歯茎から生えて来ている感じじゃないと患者さんは苦しまれることになる。


そうなった時にリカバリーと、そうならない為のノウハウ、が今後益々重要になって来るでしょう。


そう言う流れ自体には全面的に賛成です。


しかし、それを顔面から考えてとか大きく言い出すことって、今更な感じが私には拭えないのです。


私は、根本的に総義歯治療家ですから、患者さんが初診で来られれば、それだけで、お口の中を見る前にお顔の状態、唇の状態、中の歯列、歯牙はどうなってるんだろう、どうして差し上げれば綺麗になるんだろう、と見る癖が付いています。


そう言う風に患者さんを診ることが、歯科医師としての務めである、とお師匠様に教わりましたから。


私に言わせていただけるなら、生意気ですが、オイオイオイ、そう言うの診もしないで紙が、歯列いじるのかよ?と感じます。


最初から、この患者さんのお口はこうあって欲しいな、と言うゴール、理想像をある程度描いて、治療に当るのは、専門家の職務として当然のことだろう、と思うんです。


木を見て森を見ず、なインプラント治療が今までまかり通り過ぎて来たんじゃないの、と悲しくなります。


そう言う全体像をとらえて治療像を思い描く、想像するのって、総義歯治療に勝るモノはないと確信しています。


審美治療に詳しい専門家程、審美の基礎は総義歯にあり、と明言されます。


ですから、インプラントでも審美的に治療しようと志すなら、そう言う感覚体得できる総義歯治療を修得して、それを応用してインプラントに当たるのが正しい姿なんじゃないですか、と私は申し上げます。


そうすれば、こう言う審美的な抜歯即時植立即時荷重修復インプラント治療をたった1回の手術で、腫らさない痛がらせない患者さんに優しい低侵襲で行えるようになる、と思います。


ゴール=答、が見えているから、そこに最短距離で最速で、しかも患者さんにとって楽に治して差し上げる、と言うことが可能になって来る、と明言しちゃいます。


その基礎の基礎にあるモノ、は総義歯治療の実力、なんです。


少し具体的に書くと、歯冠のあるべき姿が見え、それを支えるべき骨、歯茎、顎堤の姿が見えること、で最小手術回数、最速治癒のインプラントが行える、と言うことです。


目がバーチャルになる、と言うことですね。


でも、これって本当に大事なこと、なんです。


専門家諸氏にはどうぞご理解いただきたい、と願って、今日のブログを終了します。







9月20日(水)のつぶやき

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