のり屋のバーサン日記

落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日

昭和7年の料理帖

2011-10-08 00:12:10 | 見てきたよ
亡くなった祖父が大切に愛用していた
古い料理帖が出てきたと聞き、
実家で見てきました。

昭和7年発行『主婦之友』新年号付録。
『毎日のお惣菜』

(実家の座卓の上、蛍光灯の下で撮ったので、
 反射してテカっちゃいました

料理本なのに、
祖母じゃなくて祖父が愛用?

そうなんです
生来、体が丈夫ではなく、少食だった祖父ですが、
その分、食への意識は高く…
(といっても、グルメ方向ではなく健康食志向)
天然酵母パンやら納豆やら、
日常的に手作りする「元祖(?)料理男子」でした

それはさておき。
先月までの朝ドラ『おひさま』の小道具に登場しそうな、
このレトロな冊子、とても面白いです。

1月から12月、
各月の旬を活かしたお惣菜のほか、
お正月、お節句、お誕生日会、クリスマスなど、
ハレの日の御馳走まで、
カラフルな図解入りで紹介されてます。

さすがにパスタ料理とかは見あたらないけど、
(あたりまえか)
メニューは和・洋・中華…
驚くほど何でもアリ。

10月のページ。


右上は『紅焼白菜』なる中華料理。

「白菜を主にした支那風の美味しい
 おすまし代わりの煮物」だそうです。

その左下の肉団子ふうは『塩鮭の紅葉揚』
(↑へぇ~、シャケなんだ!?)。
つけあわせは『馬鈴薯の茶巾絞り』
(↑マッシュポテトっぽいね)。

『松茸寿司』

なんと五目寿司に松茸が乗ってます

お正月も四段重だぞ。


子供のお誕生日会はニギヤカに


巻末には、
1年365日・朝昼晩の献立提案つき!
(材料と分量までも)

昭和7年(1932年)といえば、戦前。
食材が豊富だった様子が伺えて、
見れば見るほど発見があります

復刻すれば、意外とウケたりして

すでに『主婦の友』は廃刊になってますが(だよね?)、
主婦の友社さん、いかがですか?

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