噺家・金原亭世之介師匠が
昔、柳家小三治師匠に稽古をつけてもらった
『大工調べ』をやるというので、
行ってきました。
金原亭世之介の会
4月21日(土)18時半~
@池袋演芸場
『大工調べ』、
最大の聞かせどころは、
大工の棟梁の歯切れのいい啖呵。
小三治版はソニーからCD化されてますが、
音楽のようなロックのようなロックンロールのような
ビートのきいた啖呵が
何度聴いてもシビレる!!
といっても、
それは20年くらい前の収録。
数年前、小三治師匠の『大工調べ』を生で聴いたら、
ご年齢相応にテンポゆっくりめでしたが
『大工調べ』には、
世之介さん属する古今亭流もあるけれど、
若き頃の世之介さん、
どうしても小三治師匠に教わりたくて、
頼みこんで稽古をつけてもらったとか。
落語の世界では、
師匠や先輩から稽古を受け、
合格をもらうことを
「上がる」
というそうだが、
小三治師匠の指導は厳しくて、
上がらせてくれないので有名だそうで。
世之介さんの『大工調べ』も、
小三治師匠いわく、
「上がりじゃないけど、
(お客さんの前で)やってもいいよ」。
だから、
「やります
」
と世之介さん。
ちなみに、
落語界広しといえども、
小三治師匠の稽古で「上がり」をもらった者は
いまだかつてひとりもいないそうだし。
(もらったという噂があれば都市伝説?)
今や稽古そのものをつけない小三治師匠から、
直伝を受けたというだけで
貴重と言えよう。
(と、落語ファンのハシクレとして思う)
そういえば…
数年前、小三治一門会を観に行ったら、
余興で【公開ナマ稽古】というのがあった。
くじ引きで当たったお弟子さんが、
舞台で小三治師匠から稽古をつけてもらう企画。
幸か不幸か当たりくじを引いたのは、
孫弟子の柳亭こみちさん。
静まりかえったホール、
客席まで緊張感ピリピリ。
何度何度もダメだしをくらうこみちさんを
観客みんなで固唾を飲んで見守ったっけ。
(でも最後の最後にホメられて、
客席じゅう、ホッ
)
あれは最初で最後(?)の、
貴重な稽古風景だったんだな。。。
それはさておき。
世之介版『大工調べ』の啖呵は、
小三治版ほどロックンロール(?)じゃなかったけど、
大工の棟梁、与太郎、大家を演じるごと、
瞬時に顔つきまで変わるのに驚いた


たとえ「上がり」はもらってなくても、
これからも『大工調べ』をやってほしいです。
(小三治師匠に習ったこと自体が、
都市伝説にならないように??)
まくらでは、
きら星のごとき名人たちから、
稽古を受けた頃の思い出。
これも面白かった~。
「稽古は疲れる。面倒くさい」
とイヤがりながらも、
はじまると懇切丁寧になってしまう、
先代の馬生&志ん朝兄弟。
立川談志のワガママっぷりに
振り回されたこと。
ひたすらやさしい入船亭扇橋師匠の話。
当事者の世之介さんはド緊張だったろうけど、
落語ファンにしてみれば…
贅沢な時間を過ごしたんだね~。
うらやましぃぃぃ~!!
落語界では、
50代でも若手の部類だそうだけど、
そろそろ「若手」から片足ずつ抜けだしつつある
世之介師匠です
もう一席は『宗論』。
教会の牧師の名前、
「フランク・ミュラー・ブルガリ牧師」に大笑い。
(なんてハイブランドな牧師なんだ
)
前座は三遊亭多ぼうさんでした。
昔、柳家小三治師匠に稽古をつけてもらった
『大工調べ』をやるというので、
行ってきました。
金原亭世之介の会
4月21日(土)18時半~
@池袋演芸場
『大工調べ』、
最大の聞かせどころは、
大工の棟梁の歯切れのいい啖呵。
小三治版はソニーからCD化されてますが、
音楽のようなロックのようなロックンロールのような
ビートのきいた啖呵が
何度聴いてもシビレる!!
といっても、
それは20年くらい前の収録。
数年前、小三治師匠の『大工調べ』を生で聴いたら、
ご年齢相応にテンポゆっくりめでしたが

『大工調べ』には、
世之介さん属する古今亭流もあるけれど、
若き頃の世之介さん、
どうしても小三治師匠に教わりたくて、
頼みこんで稽古をつけてもらったとか。
落語の世界では、
師匠や先輩から稽古を受け、
合格をもらうことを
「上がる」
というそうだが、
小三治師匠の指導は厳しくて、
上がらせてくれないので有名だそうで。
世之介さんの『大工調べ』も、
小三治師匠いわく、
「上がりじゃないけど、
(お客さんの前で)やってもいいよ」。
だから、
「やります

と世之介さん。
ちなみに、
落語界広しといえども、
小三治師匠の稽古で「上がり」をもらった者は
いまだかつてひとりもいないそうだし。
(もらったという噂があれば都市伝説?)
今や稽古そのものをつけない小三治師匠から、
直伝を受けたというだけで
貴重と言えよう。
(と、落語ファンのハシクレとして思う)
そういえば…
数年前、小三治一門会を観に行ったら、
余興で【公開ナマ稽古】というのがあった。
くじ引きで当たったお弟子さんが、
舞台で小三治師匠から稽古をつけてもらう企画。
幸か不幸か当たりくじを引いたのは、
孫弟子の柳亭こみちさん。
静まりかえったホール、
客席まで緊張感ピリピリ。
何度何度もダメだしをくらうこみちさんを
観客みんなで固唾を飲んで見守ったっけ。
(でも最後の最後にホメられて、
客席じゅう、ホッ

あれは最初で最後(?)の、
貴重な稽古風景だったんだな。。。
それはさておき。
世之介版『大工調べ』の啖呵は、
小三治版ほどロックンロール(?)じゃなかったけど、
大工の棟梁、与太郎、大家を演じるごと、
瞬時に顔つきまで変わるのに驚いた



たとえ「上がり」はもらってなくても、
これからも『大工調べ』をやってほしいです。
(小三治師匠に習ったこと自体が、
都市伝説にならないように??)
まくらでは、
きら星のごとき名人たちから、
稽古を受けた頃の思い出。
これも面白かった~。
「稽古は疲れる。面倒くさい」
とイヤがりながらも、
はじまると懇切丁寧になってしまう、
先代の馬生&志ん朝兄弟。
立川談志のワガママっぷりに
振り回されたこと。
ひたすらやさしい入船亭扇橋師匠の話。
当事者の世之介さんはド緊張だったろうけど、
落語ファンにしてみれば…
贅沢な時間を過ごしたんだね~。
うらやましぃぃぃ~!!
落語界では、
50代でも若手の部類だそうだけど、
そろそろ「若手」から片足ずつ抜けだしつつある
世之介師匠です

もう一席は『宗論』。
教会の牧師の名前、
「フランク・ミュラー・ブルガリ牧師」に大笑い。
(なんてハイブランドな牧師なんだ

前座は三遊亭多ぼうさんでした。