のり屋のバーサン日記

落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日

オバサン7人集まれば

2014-12-11 00:07:14 | 見てきたよ
映画『滝を見にいく』を観てきました。

『南極料理人』『横道世之介』を観て、
すっかりファンになってしまった、
沖田修一監督の最新作。

滝見物ツアーに参加した
7人のオバサンが、
山中で迷子になり、一夜を過ごす、
コメディタッチのサバイバルストーリー。

有名俳優はひとりも出てこない。

みな無名のリアルオバサンたちなので、
ヘンな臨場感があり、
自分も一緒に山中さまよってる気分に…

磁石が壊れて
くるくる回りだす場面では、
は~っ
と、恥ずかしいくらい
大声が出てしまったほど

オバサン7人集まれば、
個性もいろいろ。

トゲトゲとがってるわりに、
打たれ弱いオバサン。

ピンチにも動じず、
状況を楽しむオバサン。

リーダーシップはないけど、
要所要所で役立つオバサン。

いるいる、こういう人

知ってる誰かに似ていたり、
ちょっと自分を重ねたり。

そして、
オバサンそれぞれの境遇が、
少しずつ明らかになってゆくが、、、

そこは予定調和にならず、
最後までナゾめいてるオバサンもいて、
それが逆に良かった。
行間を読ませる感じで

こういうの、女性の脚本・監督だったら、
もっとエグ怖い(?)ものになったかも。笑。

でも、さすが、沖田修一監督。

笑えて笑えて、ちょっとせつない、
リアルファンタジーに仕上がっていた。

名言(迷言?)、

「女は四十過ぎたら、みな同い年だぁーっ!」

が、頭から離れません


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