近日点通過の際に、たいへん残念ながら消滅してしまったアイソン彗星、残った塵が放つ光は天の川よりも暗く、しかも明け方の空では観望も撮影もほぼ不可能とは知りつつも
最後の姿を求めて11月24日の撮影場所に今朝再び行ってきました。 やはり無理ですね、、、 アイソンがあるはずだったところには、朝の光で白み始めた空があるだけ
でした。 エールを送ることはできないけれど別れは言わないと。 さよならアイソン。
別の彗星、ラブジョイ(C/2013 R1)が今東の空で見えています。 光害が少ない場所で、空が晴れ渡りかつ大気が澄んでいないと肉眼での観望は難しいと思いますが、双眼鏡を
使うと尾もよく見えています。 10×40(10倍口径40mm)の双眼鏡でコマと尾がよく見え、20×120(20倍120mm視野3度)では視界からはみ出す力強くしっかりした尾と
くっきりとしたコマが見えています。尾の長さは5度以上はあると思います。 まだ暗い空の午前4時半ごろに高度20度以上になるので見やすいです。 大彗星になると言われていた
アイソンの陰に隠れてあまり話題にならないラブジョイ彗星ですが、とてもきれいな彗星です。
撮影データ 2013.12.05 5h07m 180mmF2.8(2.8) 30sec ISO2000 GOTO Mark-X 長野県信濃町