10月3日にいくつか撮影した天体の1つです。秋の星空の王者は何といってもM31アンドロメダ銀河ですが、それよりも見た目は小ぶりで、肉眼での観察は困難ですが、写真での色彩の豊かさが際立っています。 とは言うものの、何度か撮影しても諸兄のような色合いにはならなかったのですが(前回撮影2020年8月19日 掲載10月18日)今回フィルタを交換した効果があったようで、何とかこの銀河特有の美しさを出せたかな、と思います。(中心部が飛んでしまっていますが。。汗)
2枚の写真を掲載しました。 色調を少し変えてあります。
銀河の中と周囲の恒星があまりに多いのと、私の望遠鏡(腕。。)ではこれ以上の画像精鋭度を求めるのが難しい(大気の揺れの影響もあり)ため、反則かもしれませんが画像処理ソフトのステライメージ9で一連の操作をする際に、スターシャープフィルタを軽く掛けてあります。これにより全体がすっきりして銀河のディティールも見易くなったと思います。
DATA
2021/10/03 22h54m - 24h24m JST Vixen R200SS + PH ( 760mm F3.8 ) ZWO ASI294MC PRO Gain:320 Exp:180sec (Cooling -19.8deg )
Filter:IDAS HEUIB-2 frames:30 Total exp 5400sec EQ:iOptron45 Guiding:M-GEM3
※ 画像をスタッキングする際に、縦じまのノイズが入ってしまっています。今後の課題です。。
撮影時の様子です
いつものように庭先での撮影です。外気温は12度、かなり寒かった。 冷却C-MOSの温度はほぼ一定でマイナス19.8度でした。
写真の右上は、ZWO社の画像取り込み・処理用アプリで、製品本体のともに非常に優秀で使いやすいです。ただピント合わせは、合焦操作と表示との間にタイムラグがあり、この点は改善をしてほしいところです。 右下はオートガイドM-GEN3の動作の様子です。今回初めて使いましたが、ガイド星の選定・キャリブレーション・ガイディングをボタン1つを押すだけでしてくれ、1~2分後には写真のように自動でガイディングを始めてくれます。天体を撮影する上で、時間のロスの大きな要因の1つとなっていたガイディングの設定が大幅に簡潔になり、その分撮影に集中できるのは有り難いです。