転入してきて1年ほどになるS君。
Cポジションから始まって、Fポジション、そして今はGポジションに取り組んでいます。
耳もよく、ソルフェージュは得意です。
でも、うちへ来るまで楽譜を見て弾いていなかったので、楽譜と鍵盤の結びつきがなかなか難しいです。
「楽譜を見ながら弾く」というのは、実は高度な作業です。
名づけて“連続置換え作業”(いえ、私でなく、一音会の江口寿子先生ですよ。)。
目で楽譜を見て、頭で判断して、指でキーを弾く。(楽譜を鍵盤に置換え)
この1連の作業を、一瞬で行い、更に連続して行きます。
・・・例えば、リトミックでは、おはじきを並べて指でさしていく(カエルさんにメダルをあげる)作業をしていますが、単に数えてるんじゃありません、読譜の第1段階でもあるのです。
初めは一音、一音見ていますが、模様読みをしないと、音楽を言葉として捉えることができません。
S君は、その模様読みを学んでいます。
耳もよく、ある程度進んでいるので、慣れてない作業は面倒くさくって、しんどいと思います。
「先生、弾いてみて。」とよく言うし、時には涙を浮かべる時もあります。
でも、模様を書き入れてみたりして、少しずつ興味を持って取り組むようになってきました。
メジャーとマイナー、シャープやフラットも曲を面白くするための、音楽を表現するための基本。
音色も、ちょっと気をつけるだけで、とても綺麗になりますね。
昨日は風邪で学校休み、お母さんはピアノ休むかと言ったけど、「行きたい。」と言って来たそうです。
声が出にくくて、いつも素敵なboy sopranoのソルフェージュも低い声になっちゃったけど、「おばけ」も上手に弾けました。
今回は、ステップ出ないけど、クリスマス会では小二男子3人組の連弾も、合奏も用意していますよ。
頑張れ