S君は、うちの教室に転入されたばかりの頃、楽譜も自ら見ることがなく、自己流で弾きにくそうでした。
でも、3年生になった今は違います。
何度も挫けそうになりながら、根気強く頑張ってきました。
重い軽い・・・と身体ごと動かしてるから、「それを手の中でするのよ」などなど。
(実はリトミックから入ると、それがスムーズです。)
機械が好きなのか、ピアノの構造や仕組みが気になるS君。
弾きながらよく中身を覗き込んでいます。
「鍵盤から指でこのハンマーに伝えて、弦を打って音を鳴らすのよ」
「だからこのように指を使う、ほらいい音」
ぱっと顔が明るくなり、音も輝く
気をつけて弾くようになって、そして指先も随分、敏感になってきた。
ペダルも踏みたくてしょうがない。
仕組みを訊いて、ますます気になる。
この曲まで来れば、ペダルが使える!
それを知ったS君は、俄然やる気に。
Cポジション以外苦手だったのに、楽譜を見て弾こうという意欲が出てきました。
(わー楽譜から、全然、目を離さないで弾けてるぅ)
先週。
「(ペダルまで)後、これと、この2曲!」
そして、今日。
汗だくになりながら、ポジションの保持、タイの多い難しいリズムも、臨時記号も気をつけて何度も挑戦。
「あー、しんど。」
クタクタみたいだから終わろうとすると、
「もう、終わりなん?」
じゃ、ペダルちょっとやってみる?
何と、次の1曲もたちまちしてしまいました。
この調子で、次のステップ受けれるといいな
ステップの度にやる気も上昇