ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

グレートオーシャンロード+アデレード3回目行:羊鳥島のタフな鳥

2023年07月30日 | オーストラリア:グレートオーシャンロード

2022年11月のオーストラリア
ビクトリア州南端の海岸線全
長243kmを行く、グレートオ
ーシャンロードの旅3日目。


奇石群十二使徒で有名なポー
トキャンベル国立公園内のマ
トンバード島。元は陸地だっ
たのでしょうが海水の浸食で
島となり、ここから見るだけ



陸から隔離されていることで
島は鳥の楽園となりました。

豊かな緑に覆われた地表は、


ごく周辺の緑に乏しい岬や島
とは明らかに違っています。



ここだけ絨毯のようにフカフカ

鳥のフンなどその営みが緑豊
かにしているのでしょうか


天敵がいない島はハシボソミ
ズナギドリの営巣地で、少な
くとも5万羽が生息している
そう。東京ドーム1.3個分(6
ヘクタール)に5万羽は相当な
人口鳥口密度に思えます。


ハシボソミズナギドリ(Short-
tailed Shearwater)とは、毎
年オーストラリアからアリュ
ーシャン列島付近まで、餌場
を求めて3万km以上を8の字
型に移動する渡り鳥で、その
期間は半年。この規模は鳥類
全体でも最大のスケールとか

長いときは1日で600kmを飛
ぶそうで、243kmのグレート
オーシャンロードは朝飯前


全長40cm超と決して大きな
鳥ではないのにこのタフさ。
それは幼鳥の頃からの過酷な
成長の中ではぐくまれます。


ハシボソミズナギドリは長年
同じ番と同じ巣穴で過ごしま
す。ほとんどの番は9月下旬
の同じ日に島の巣穴に戻り、
巣穴を掃除して交尾します。


その後3週間は餌を求めて島
を離れ、11月下旬に1個のみ
産卵、親鳥は交互に抱卵し、
1月10~20日の間にすべての
卵が孵化するそうです🐣🐣


親鳥はヒナに最初の1週間は
毎日、その後は数日おきに餌
を与え、6週間後のヒナは親
より重い1kgに成長します。



4月に入り、最初の嵐が訪れ
ると成鳥は一斉に北に向かっ
て飛び立ちます。島に残され
たヒナは餌もなく、飛ぶこと
もできませんが、丸々と蓄え
られた脂肪を栄養に急速に成
長し、成鳥の羽根に換羽する
4月の末までには、親鳥を追
い北に向かうというから驚き


処女飛行が1万5000kmの単独
飛行。野生の勘だけを頼りに
飛び立って行くその果敢さ。
最初の1年で半数の命が失わ
れているとみられています。


訪れた11月はちょうど産卵期
に当たりましたが、いくら目
を凝らしても動くものはなし



しかし、10~4月の夕方にこ
こへ来れば数千羽の鳥が海か
ら戻り、島を旋回して巣穴に
戻る感動的な光景が見られる
そうです。時間が早すぎた💦


マトンバート島という島の名
はオーストラリアやNZで何ヵ
所もあり、巣穴に置き去りに
された脂ののったヒナをマト
ンバート(羊鳥)と呼んだこと
から、親鳥も含めてそう呼称
されています。NZでは今でも
マオリが食用にしています。


NZには2,100万羽がいるとか



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