ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

クライストチャーチ3回目+ウエストコースト行:ブルナー炭鉱跡

2022年10月24日 | 南島:ウエストコースト

2021年3月のクライストチ
ャーチ・ウエストコースト旅
行3日目の午後はブルナーへ



ホキティカから北上してグレ
イマウス、そして少し内陸に
入ってクルマで小1時間ほど

橋でつながるグレー川両岸で
かつて活況を呈した炭鉱跡
歴史散策コースになっていて
史跡には豊富な写真や解説も


青く見えますが、この川もホ
キティカ川同様、名前の通り



灰色の川



ここを初めて訪れたイギリス
人は1848年にマオリの案内役
とやってきた測量士兼探検家
トーマス・ブルナーでした。


その後20年もしない1864年
(ウエストコーストで金が発
見されたのと同年)に採炭を
開始。ブルナーの名を冠した
炭鉱の歴史が幕を開けます。

(※1866年のブルナー。交通の
足はグレー川を行く船のみ)


ブルナーは19世紀のNZで最
も生産性の高い炭鉱となり、
地下の坑道には日々男たちと
荷役馬が入っていきました。

(※1900年頃。石炭を運ぶ馬)


生産性の向上に一段と弾みを
つけたのが輸送手段でした。

採炭開始12年後の1876年に
はブルナーからグレイマウス
まで、鉄道が開通しました。
(※この先はグレイマウス)


今はトランツアルパイン鉄道



私たち乗って来たのとは逆方
向のクライストチャーチ行き
が走っていくところでした



それまでは石炭をグレイマウ
スまで、船で運搬していたの
で効率の向上は歴然でした。

(※1866年のグレイマウス港)


両岸を結ぶ吊り橋ブルナー橋
も同年に完成の予定でした。

しかし、設計ミスから完成目
前に橋が落下してしまい💦8
ヵ月後の1877年に正式開通。


石炭を積んだトロッコは、こ
こから荷役馬に引かれ対岸へ



橋は再建時に幅が広げられ、



1877年の開通後にはこの活況

輸送を待つ貨物の量が驚異的


これを人力で掘り、馬がここ
まで運んでいたのですから



引き込み線のトロッコの模型



橋はトロッコが頻繁に行き交
ったため、1885年に橋の上に
歩行者専用の歩道橋を増設。
1892年には5分おきにトロッ
コが行き交う交通量でした。
(※山の手線か)


馬は1回10トンのトロッコを
引かされていたという過酷さ

空になったトロッコを引いて
橋を渡って行く馬に胸が熱く
なります(1890年頃)。人間
の飽くなき欲望に、息絶える
まで働かされたのでしょう。



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