The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

クリスマス・シーズンに読みたいミステリ(その2)

2024-12-20 | ブックレヴュー&情報
今回は、大御所、巨匠の作品になりました。
久々の作品もあり、本当に嬉しい事です。
このシーズンにぴったりな作品を楽しみたいです。

※ 『クリスマスの殺人 クリスティー傑作選』 アガサ・クリスティ

2022年度版 
早川書房 2022年11月16日発売

【内容概略】
≪クリスマスにはクリスティーを! ミステリの女王アガサ・クリスティーの短篇から、冬をテーマにした
作品を収録した傑作選。ポアロ、ミス・マープル、トミーとタペンス、クィン氏と、クリスティーを代表
する名探偵たちが勢ぞろい。クリスティー・ファンとミステリ愛好家に贈るクリスマス・プレゼント≫

正に豪華絢爛!嬉しいですね。
おさめられている作品は、
『チョコレートの箱』/『クリスマスの悲劇』/『クィン氏登場』/『バグダッドの大櫃の謎』/『牧師
の娘』/『プリマス行き急行列車』/『ポリェンサ海岸の事件』/『教会で死んだ男』/『狩人荘の怪事
件』/『世界の果て』/『エドワード・ロビンソンは男なのだ』/『クリスマスの冒険』

タイトルを見ると、読んだことがない? 読んだのに忘れている?・・・・らしき作品がいくつか・・・。
いかにも”クリスマス”にぴったりのカバーと共に、必読の一冊です。

※ 『にぎやかな眠り【新版】 シャーロット・マクラウド

創元推理文庫 2015年10月30日発売

【内容概略】
≪農業大学があることくらいが特徴の田舎町バラクラヴァに、今年もクリスマスがやってきた。町をあげ
ての盛大な浮かれ騒ぎを見に、人々が大勢押し寄せる季節が。毎年の喧噪に業を煮やした大学教授のシャ
ンディは、自らも派手なイルミネーションを設置して妨害を試みるが、それが事件を招いてしまう。留守
中の自宅で、友人の妻が変死していたのだ! アガサ賞生涯功労賞作家が贈る、万人に愛された傑作ミステ
リ〈シャンディ教授〉シリーズ第1作! ≫

つい先日もシャンディ教授を読み直していたばかりです。
田舎町のまったりした風物、あまりどぎつくないストーリーが割と気に入っています。

※ 『クリスマスの朝に(キャンピオン氏の事件簿3)』マージョリー・アリンガム

創元推理文庫 2016年11月30日発売

【内容概略】
≪小学校時代の同級生ピーターズが病死したという新聞広告を見たわたし、アルバート・キャンピオン。
卑劣ないじめっ子を葬儀で見送ってから半年後、殺人事件の捜査に協力を求められた警察署で見た死体に、
わたしは驚愕する! 本邦初訳の傑作中編「今は亡き豚野郎の事件」に、十数年後の同じ村が舞台の忘れが
たい名作「クリスマスの朝に」、アガサ・クリスティによる著者への心温まる追悼文を併録する、巨匠ア
リンガムの第三作品集。 ≫

大分昔に読んだ作品ですが、全く記憶から抜け落ちていました。
キャンピオンのシリーズも随分昔に読んでいたのですが、この頃時々再読しているところです。

今作は、シーズンでもあり、丁度いい機会なので久々の再読をしようと思います。

他にもクリスマス関連、季節物の作品は色々あるのですが、時期的にタイミングが合えば追加で書こう
かと・・・(間に合わないかな?)






(source : 早川書房、創元社 & etc.)









クリスマス・シーズンに読みたいミステリ

2024-12-18 | ブックレヴュー&情報
あっと言う間に今年も又このシーズンになりました。

毎年この時期になるとクリスマスに関連するミステリを読みたくなりますね。
過去何度かご紹介してきましたが、今年も再び・・・・。

※ 『サンタクロースの贈り物』クリスマスXミステリーアンソロジー

河出文庫 2021年11月5日発売

【内容概略】
≪クリスマスを舞台にした国内外のミステリー13篇を収めた傑作アンソロジー。ドイル、クリス
ティ、シムノン、E・クイーン……世界の名探偵を1冊で楽しめる最高のクリスマスプレゼント。 ≫

「青いガーネット」コナン・ドイル
「警官と賛美歌」O・ヘンリー
「飛ぶ星」チェスタトン
「クリスマスの悲劇」アガサ・クリスティ
「児童聖歌隊員の証言」ジョルジュ・シムノン
「クリスマスと人形」エラリー・クイーン
「クリスマスに帰る」ジョン・コリア
「死んでもCM」戸板康二
「サンタクロースの贈物」加田伶太郎
「クリスマスイブの出来事」星新一
「メリイ・クリスマス」山川方夫
「マッチ売り」半村良
「最後のクリスマス」筒井康隆

何という贅沢で嬉しい作品でしょう!!
既によく知られた作品や、初めての作品も含め、どの作品も魅力的で この時期にぴったりの贅沢な
内容です。

※ 『ハイランド・クリスマス』 M.C.ビートン

文芸社 2020年11月1日発売

【内容概略】
≪英国で大人気のミステリー、『ヘイミッシュ・マクベス巡査』シリーズの番外編。
本書ではミステリーには必須の残酷な事件や恐ろしい出来事は何一つ起らず、猫が一匹行方不明になり、
クリスマス・ツリーが盗まれるだけ、しかも、ちょっと愉快なオチのついたハッピー・エンディング・
ストーリー。≫

この作品は、以前シリーズ一作目の『ゴシップ屋の死』をご紹介した時に付属(?)でご紹介した作品
です。
あれやこれやにまぎれ未だ読めずにいましたので、是非取り掛かりたいと思っています。
気分転換にも良さそうです。

※ 『聖夜に見つけた奇跡』 ペニー・ジョーダン他

mirabooks 2024年11月13日発売

【内容概略】
≪北風のなかマリアンは赤ん坊を抱え、荒れた屋敷を訪れた。
行き場がない自分を家政婦として雇ってほしいと頼むものの、氷のような瞳の主人は、一夜の滞在しか
許さない。
けれど、彼女には秘めた目的があって―─19世紀英国の名作『旅路の果てに』。
心の離れた夫がいるベネチアで再び愛に巡り会う『恋に落ちたマリア』。
ボストン行き列車で起きた奇跡に涙する『忘れえぬクリスマス』の3篇を収録。 ≫

純白の夜、愛の魔法が舞い降りて―― ペニー・ジョーダンほか、豪華作家陣が贈る珠玉のクリスマス・
アンソロジー!

この作品はミステリのジャンルには入らないのかもしれませんが、いかにもこのシーズンにぴったりの
内容ですので、たまにはこの様な作品も読んでみようかと。



・・・・to be continued です(多分)




(source ; 河出書房、文芸社、ハーパーコリンズ・ジャパン & etc.)




『アストリッドとラファエル』イギリス版リメイクドラマ & 関連その他

2024-12-15 | 海外ドラマ
“Patience”(原題)

S1:6 episodes

フレンチミステリ『アストリッドとラファエル 文書係の事件簿』が日本でも随分人気の様ですが、イ
ギリス版のリメイク作品『Patience』が製作されるとの情報が大分前に出ていました。

具体的な内容が出てから・・・と思っていましたら英国にての初放送日も発表されたようですので、現
時点で分かっていることをご紹介しておきましょう。

ご本家の『アストリッドとラファエル 文書係の事件簿』はこれまで何度も書いてきましたが、舞台は
フランス パリ警視庁のラファアエル警視と自閉症で几帳面な文書係のアストリッドが協力して事件解
決にあたる、警察ドラマであり、2人の友情もあり、自閉症という症状を改めて勉強させられた興味深
いドラマでした。

今回のリメイク版は、舞台がヨークシャー警察となり、メインの2人の名前も変更されており、ペイシェ
ンス・エヴァンズとピア・メトカーフとなっています。



ヨークシャー警察の犯罪記録部門で事件の証拠を分類してファイル化する仕事をしているペイシェンス。
独学で犯罪学を学ぼ彼女は、犯罪現場に対する直感的な洞察力と問題解決への情熱を持つ優れた犯罪学
者。そんな彼女の能力に気づいたビア・メトカーフは、ペイシェンスと協力することに。これにより、
ペイシェンスにとって新たな世界への扉が開かれることになる。
といった感じで、2人の名前は変わっているけど基本的にはオリジナルの設定を踏襲している様だ…との事。



キャストは、
脚本:マット・ベイカー(『テンペスト教授の犯罪分析ノート』等)、スティーブン・ブレイディ 他
監督:マールテン・ムーケルケ
製作総指揮:ジョー・マクグラス、ウォルター・イウゾリーノ

出演:
ビア・メトカーフ刑事:ローラ・フレイザー
ペイシェンス・エヴァンズ:エラ・メイジー・パーヴィス
エリオット・スコット:トム・ルイス
アルフィー・メトカーフ=ヘインズ:マックスウェル・ホワイトロック


撮影は今年2月からイギリスやベルギーで行われていたそうですが、英国初放送は、
Channel 4にて、
2025年1月8日(水)に開始されるとの事

現時点ではTrailerは出ていないようです。

現時点では イギリス版リメイク作品が日本放送されるかどうか未定ですが、2匹目のドジョウがいる
か?或いはご本家をしのぐ出来になっているのか・・・興味はあります。

そんな折、
ご本家の『アストリッドとラファエル 文書係の事件簿』のシーズン5の日本放送も発表されています。



ミステリーチャンネルにて、
2025年1月26日(日)pm4:00~ 全8エピソード一挙放送
との事

それともう一点、
別の初放送新ドラマですが、

『法医学者マダム・エール』というフレンチ本格法医学ミステリが始まりますが、そのドラマでも
『アストリッドとラファエル』とのクロスオーバー・エピソードがあるそうです。



『法医学者マダム・エール』
は、

ミステリーチャンネルにて、
2025年1月5日 pm4:00~ 初放送との事

”マダム・エール”に関しては”本格”法医学ミステリーという事なので気になっています。
別途書くつもりでいたのですが 手が回らず(汗)、ここでついでに・・・・。

因みに、マダム・エールを演じるのはジュリー・ドパルデュー(名優ジェラール・ドパルデューの
娘さん)とのこと。

話題があちこち飛びまして申し訳ありませんが、一応それぞれが関連しているのでご勘弁を。

個々の作品に関しては追って感想を・・・(何時もの得意フレーズで、”出来れば”ってことで)



(source : WhatToWatch, 海外ドラマNAVI、ミステリーチャンネル & etc.)

これから読む予定のミステリ:Dec./02(2024)

2024-12-13 | ブックレヴュー&情報
※ 『罪なくして』上・下 シャルロッテ・リンク

創元推理文庫 2024年12月25日発売予定

【内容概略】
≪故郷ヨークシャーに戻り、スカボロー署のケイレブ警部の下で働くことに決めたケイト・リンヴィル
は、スカボローに向かう列車内で、女性を狙った銃撃事件に巻き込まれる。そして、自転車で通勤中に
女性教師が同じ銃で狙われ、彼女は半身麻痺となる。二つの事件の被害者にはまったく接点がなかった。
事件の驚くべき真相とは? 過去にあったある隠された事件と、絡み合う人間関係。それぞれの苦しみ。
ドイツミステリの傑作。≫

毎作品じっくり読ませてくれるシャルロッテ・リンクの新作です。
腰を据えて読ませて頂こうと思います。

※ 『男を殺して逃げ切る方法』 ケイティ・ブレンド

 海と月社 2024年12月3日発売

【内容概略】
≪キティ・コリンズ29歳。美人でお金持ちの人気インスタグラマー。だけどそれは表の顔。実は、かな
りワケあり。“切れ味抜群〟のダークヒロイン、ここに誕生!
英国で 15万部超の 大ヒットを記録した〝個性派〟ベストセラー小説、待望の邦訳が登場です。クラブ帰
りのある夜、しつこくつけてきた男をうっかり殺しちゃったと始まるシリアルキラーの物語。友情と恋愛、
そして殺人。
イギリス人の女性たちを虜にしたケイティ・ブレンドのデビュー作です。≫

英国で 15万部超の 大ヒットを記録!

友情と恋愛、そして殺人
イギリスの女性たちを虜にしつづける 〝個性派〟ベストセラー小説、待望の邦訳!

だそうです。
勿論初めての作家作品ですし、ついでに”海と月社”も初めて知りました。

多くの作家さん達から賛辞が寄せられているようですが、何となくスカッとしそうな気がして、これも読
んでみなければ・・・・。

※ 『アルパートンの天使たち』 ジャニス・ハレット

集英社文庫 2024年11月20日発売

【内容概略】
≪2003年、ロンドン北西部の廃倉庫で、自分たちは人間の姿をした天使だと信じるカルト教団《アルパー
トンの天使》信者数人の凄惨な遺体が見つかった。
指導者の自称・大天使ガブリエルは逮捕され、現場で保護された17歳の男女と生後まもない乳児のその後
は不明……。
事件から18年、巧妙に隠蔽されてきた不都合な真相を、犯罪ノンフィクション作家の「取材記録」があぶ
り出す。
圧巻のミステリー! ≫

《天使》に近づけば……破滅する。
18年前、ロンドン北西部で発生したカルト教団・集団自殺事件の不可解な謎。
以前ご紹介したことがあるかと思いますが、『ポピーのためにできること』でCWA(英国推理作家協会賞)、
ジョン・クリーシー・ダガーを受賞したジャニス・ハレットの作品です。

今回は硬軟吾り交ぜて、そして期せずして女性作家作品特集(?)になりました(意図した訳ではないの
ですが・・・・)







(source : 創元社、月と海社、集英社 & etc.)












『ヴェラ~信念の女警部』S14 & Special

2024-12-09 | 海外ドラマ
“Vera”: Final & Special

ITV 2024年 : 2 episodes

ファイナルイメージと共に、

- The hat is on for the last time - を観るとついにファイナルなんだと実感が沸き感慨深い
です

これまで何度か書いてきましたが、”Vera”のシーズン14の撮影も夏に終わり、その内容もよう
やく出てくるようになりました。

そして英国初放送日も発表され、

2025年1月1日(水)&1月2日(木)にITV系で初放送となるとの事
E1: “Inside”
E2: “The Dark Wives”
とのこと。

ファイナルとなるシーズン14の全2話それぞれの概略は :
「最初のエピソード(原題 ”Inside”)で、ヴェラは若い男の死体が釣り人によって発見されたこと
からタイン川沿いに向かう。調べていくにつれて、壊れた関係、秘密の恋愛、恨みや後悔、詐欺など
が浮上。元受刑者は冷たい裁きを下されたのか、それとも彼の死にはもっと深い理由が隠されている
のか…」
「最終エピソード(原題 ”The Dark Wives”)では、故郷の伝説的な石のモニュメントの傍で遺体が
見つかり、ヴェラは馴染みのある場所に戻ることに。子どもの頃の思い出が詰まったこの場所で、ヴェ
ラは明るく若い学生がなぜ暴力的に襲われ、自宅から遠く離れた場所に放置されたのかという謎を解
明するために懸命に働かなければならなくなる」
(海外ドラマNAVI)







S14 には、S13 で驚きの復帰を果たした、ジョー・アッシュワーズ(デヴィッド・レオン)も引き続
き出演します。

又、ファイナルを飾る大勢の豪華ゲストも発表されており、
アマンダ・ルート(”埋もれる殺意”)、ケヴィン・ウェイトリー(”ルイス警部”)、キャシー・タイソン
(”カジュアルティ”)、その他デレク・トンプソン等豪華ゲスト大勢
ケヴィン・ウェイトリー、お久しぶりで嬉しいですね。

お久しぶりのケヴィン父さん



そして、
Special として、”Vera ; Farewell Pet” も
2025年1月3日(金)に同じくITV系で初放送となるそうです。



この “Vera : Farewell Pet” はヴェラのBehind the Sceneのドキュメンタリーだそうで,
この中では、主演ヴェラのブレンダ・ブレッシンと原作者であるアン・クリーヴスとの心のこもった
インタビューで長年にわたって築かれた絆を振り返ります。



現時点ではTrailerは出ていませんが、まもなくリリースされるのでは?と思います。

又、日本放送も未定ですが、多分春頃には?(希望的観測)と期待しています。

尚、
ファイナルエピソードにもなっている ”The Dark Wives”はアン・クリーヴスによる”ヴェラ・スタン
ホープ シリーズ” 原作第11作目で2024年8月29日に刊行されたばかりの作品。


(このシリーズは、何故か依然として翻訳出版はされていません)

続報あれば順次追記します。


(source : ITV, Telly Visions, Yahoo News UK, WhatToWatch, 海外ドラマNAVI & etc.)