The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『警部補アニカ~海上殺人捜査ファイル~ 』S1

2024-12-06 | 海外ドラマ
”ANNIKA”

Season 1 : 6 episodes

以前から気になって居ながらなかなか観る機会がなかったこのドラマ。
全く偶然なのですが WOWOWプラスで放送されている事に気づきました。
何といっても二コラ・ウォーカー主演ですし、一応押さえておかねば・・・ですから。

2021年にAlibiで初放送され、日本でもWOWOWだったか?どこかの媒体で配信されていた様
ですね。

S1のエピソード(日本語タイトル&オリジナルタイトル)は、
File1 : 「海上殺人捜査班、始動 』 "Captain Ahab's Wife"
File2 : 「ワルキューレ号の悲劇」 "Wild Valkyrie Ride"
File3 : 「汚された水」 "Enemy Of The People"
File4 : 「殺意の架け橋」 "Building Bridges"
File5 : 「ディオニュソスの審問」 "Greek Tragedy"
File6 : 「十二夜のいたずら」 "Close To Home"

今作品の概略は、
スコットランド・グラスゴーの警察署に、海・湖・川などで遺体が発見された殺人事件を扱う“海上
殺人捜査班(MHU)”が新設される。リーダーとなるのはノルウェー出身の女性警部補アニカ。自
らモーターボートを操縦し、推理力は抜群、犯罪者と対峙しても物おじしない敏腕捜査官だが、仕
事では初めてチームを率いて戸惑い、私生活では思春期の娘モーガンの子育てに悩むシングルマザー
である。
そんな彼女が率いる個性豊かなチームの面々と共に、“水”をキーワードにした難事件に次々と挑んで
いく。



(因みに、”MHU” とは、正式名称 ”Marine Homicide Unit” の略です)

そんなアニカのチームの面々は、以前にも同僚だった潜水士マイケル、国境警備から異動した若手刑
事タイロンと物おじしない女性刑事ブレア。

キャストは、
アニカ・ストランドヘッド警部補:二コラ・ウォーカー
マイケル巡査部長:ジェイミー・シーヴェス
タイロン巡査部長:ウクウェリ・ローチ
モーガン:シルヴィー・フルノ―
ダイアン部長:ケイト・ディッキー
ブレア巡査:ケイティ・ルング








冒頭にも書きましたように、何といっても二コラ・ウォーカー主演という事で見逃せないという作品な
のですが、
二コラ・ウォーカーと言えば、
最初に見始めたのは『MI-5 英国機密諜報部』(Spooks)、もう20年位前になりますでしょうか、このドラ
マ自体に関しても過去何度も書いていたのですが、はまり込んで観ていました。
二コラさんは、地味な感じではありながらとても印象深い演技で記憶に残っていたのですが、その後『刑
事リバー』
が又もや忘れられない作品でした。
そして、その後『埋もれる殺意』でも再び刑事役・・・と何となく同じような役柄が多かったように思う
のですが・・・(たまたま上記の作品が?)
兎に角毎作品素晴らしい、印象的な演技でとても気になる存在感を持つ役者さんだと感じています。

今作も又もや刑事役ですが、今回これまでと少し違うかな?と感じるのは、
難しい年ごろの娘を持つシングルマザーで、色々な悩みを持ちながらも ユーモアやウィットを感じさせる
役どころ。
そして、とても珍しいのは、画面に向かって語り掛ける方式(?)で、アニカの考えや悩みが直接視聴者に
伝えられるところでしょうね。

そんな点もあり、今作の二コラさんの表情、語り口はこれまでとは少し違う明るい部分やウィットも感じさ
せられる気がします。
セリフもタメが無くテンポが良い、そして二コラさんの表情が柔らかいと感じるのはブロンドに近いヘアー
カラーのせいもあるのかな?なんて気もしたりして・・・・。

又、セリフの中で神話、古典や有名な小説、映画からの引用が多いのも特徴かな?

それから登場人物の中のセラピストで、アニカとお互いに一目ぼれをするジェイク・ストラザーンを演じて
いるのはポール・マッギャン。(”ドクター・フー” 8代目ドクター。その他多くの作品に出演してる経験豊
かな俳優さんです。)



S1の2年後(2023年)には既にシーズン2(6エピソード構成)も製作、リリースされています。
そして、S3も製作されるとの事ですが、やはり2年後の2025年になるのでは?と言われています。



色々な事件の捜査状況はもとより、モーガンの実の父親の件(アノ人)やら、アニカとストラザーンの今後
等プライベートな部分も含めて今後の展開が気になるところです。

気になると言えば、
E6の最後、チームメンバーも集りモーガンの誕生日を祝っていたシーン。
最後のアニカのセリフでビックリ。
モーガンの父親が・・・・!?
でしたね。
アニカが例のごとくカメラに向かってさりげなく言った一言に驚かされましたわ。
ホントにさり気ないからうっかりすると聞き逃してしまいそう。
あ~やっぱりそうだたのね。
なんですが、今後どうなりますか。

そんなことも含め、引き続きシーズン2の放送をなるべく早くお願いしたいですね。

Trailerはコチラ

https://youtu.be/gt-JQC-6X38



(source : BBC, PBS, WOWOWプラス & etc.)



これから読む予定のミステリ:Dec./01(2024)

2024-12-04 | ブックレヴュー&情報
※ 『憤怒』上/下 パトリシア・コーンウェル

講談社文庫 2024年12月13日発売予定

大ベストセラー「検屍官」シリーズ26作目。
累計1300万部突破シリーズ待望の最新作

なのですが、内容概略は未だ出ていないので、どんな状況になるのか見えません。

以前も書きましたが、シリーズ最初から読んでいたのですが 何時のころからだったか何となく吸引
力が弱まったように感じ時々お休みしたりしていました。
新作はどんな具合か霧の中状態ですが、ドラマ製作も動き始めたようなので(多分?)又気持ちを改
めてちゃんと読んでみようかと思います。

そのドラマ版の “スカーペッタ”シリーズは、以前ご紹介して以来だあまり情報が出てきませんね。
これから順次出てくると思うので、それは改めてご紹介しようと思います。

※ 『地下室の殺人』 アントニー・バークリー

創元推理文庫 2024年12月18日発売予定

【内容概略】
≪新居に越してきた新婚夫妻が地下室の床下から掘り出したのは、若い女性の腐乱死体だった。
被害者の身元さえつかめぬ事件に、スコットランド・ヤードは全力をあげて捜査を開始する……モーズ
ビー首席警部による「被害者探し」と、名探偵ロジャー・シェリンガムの原稿がもたらす新たな展開。
探偵小説の可能性を追求しつづけるバークリーが、作中作を用いてプロット上の実験を試みた、『最上
階の殺人』と双璧をなす円熟期の傑作。≫

『最上階の殺人』以前ご紹介しました。


感想を書こうと思いつつ・・・・という何時ものフレーズですが、かなり好きな作品でしたので、今
作も期待しています。

※ 『夏の窓辺は死の香り』 ダナ・モーズリー

論創海外ミステリ 2024年12月14日発売予定

【内容概略】
≪蒸し暑い真夏の午後。キャサリン・ペティグリューは暑さを紛らわせるためにウィスキーを飲み、酔っ
た勢いから見知らぬ青年に色目を使うような行為をしてしまう。この軽率な振る舞いにより、キャサリン
は悲劇の渦中へと身を投じる事に……。≫

初読みの作家作品ですし、概略からは今ひとつ掴み切れない作品なのですが、
ミステリ評論家の横井司氏評として、

絶妙に配置された登場人物の動きと、その背景と事情によってそれぞれが追い込まれていく心理ドラマと
しての面白さは、当時はもとより現在の読者にも充分に保障されているように思われる。

とあります。

何となく惹かれる作品なので、トライしてみたいと思います。






(source : 講談社、創元社 & etc.)








『警部補アーノルド~チェルシー捜査ファイル』S3 & “クリスマス・スペシャル” 情報

2024-12-01 | 海外ドラマ
”Chelsea Detective”

Acorn : Season 3 & Christmas Special (4 episodes)


以前チラッとシーズン3の製作が決定された旨書いたのですが、その後何の情報も無く、すっかり
霧の彼方になって居ました。



そんな折、いきなりシーズン3のリリース情報が出まして、その中に ”クリスマス・スペシャル” も
含まれていると・・・・
って事は・・・・。
”クリスマス・スペシャル”のリリースはまもなくって事じゃありませんか。

そんな訳で、慌てて新シーズンの情報も纏めなくては、となりまして。



先ず、”クリスマス・スペシャル”とされているのは、
S3に先立ち、

2024年12月16日(月)にAcorn TVで初放送される予定

この作品は ”Everyone Loves Chloe” のタイトルですが、S3のE1と位置付けられています。 

そして、その後のE2以降は2025年1月リリース予定となって居るようです。

取りあえず最初の”クリスマス・スペシャル”のTrailerが出ていますのでご覧になってください

https://youtu.be/Z8CsTpHuc0s

クリスマス・スペシャルのタイトルは ”Everyone Loves Chloe”
概略は、
※ かつてのポップスターでタブロイド紙の寵児だったクロエ・カーマイケルがクリスマスの数日前
にチェルシーのマンションで死体となって発見される。最初は薬物の過剰摂取が疑われたが、鑑識の
結果クロエは風呂場で溺死したことが判明する。
マックスと彼のチームは、クロエとつながる秘密を抱えていた クロエのマネージャー、ジャーナリ
スト、保守党議員等一連の容疑者と対峙することになる。
・・・・というのが大まかな流れの様です。

キャスト:
監督:ジェニー・ダーネル、リチャード・シグニー
脚本:ピーター・フィンチャム、グレン・レイカー他

出演(S2に引き続き):
DIマックス・アーノルド:エイドリアン・スカーボロー
DS レイラ・ウォルシュ:ヴァネッサ・エメ
DC コナー・ボロック:ピーター・バンコレ

ジェスとウィルトン検視官の名前が出ていないようですが、どうなんでしょう?
(もしかして私のチェック漏れかもですが)

S2からブリヤに代わりレイラがマックスさんの相棒になり、一抹の不安があったのですが割とすんな
り相棒になれたような気がしました。
レイラもチョット面白いキャラクターですが、嫌味がないので受け入れられそうです。

このドラマはビジュアルで釣る(?)のではなく、じっくりと描かれている正統派ミステリなので、
落ち着いて観ていられます。



マックスさんのみならず、他のキャラクターのプライベートもさりげなく描かれていてこの点もいい
塩梅に感じますね。
(マックスさんと元(?)奥さんがどうなるのか?・・・は気になるんですけど)

S3(”クリスマス・スペシャル”を含む)の日本放送は未定ですが、なるべく早い時期に放送していた
だけると嬉しいな・・・と。

S3の追加情報は出次第追記します。

※ S2に関する過去記事は

4月日本初放送の英国ドラマ:その(2) ”The Chelsea Detective” S2



(source : Acorn, Telly Visions, Deadline & etc.)


ドラマ ”Sherlock and Daughter”(原題)追加情報

2024-11-28 | 海外ドラマ
“SHERLOCK AND DAUGHTER”

8 episodes

半年ほど前に第一報を書きましたこの作品ですが、その後なんの音沙汰もなくどうなったの
か・・・と時々気になって居ました。

ようやく画像少々と追加情報が出ました。

以前の情報とダブル点もありますが、念のためもう一度。



ショーランナーを務めるのが、ジェームズ・ダフ
クリエーター&脚本はブレンダン・フォーリー

出演は、
シャーロック・ホームズ:デヴィッド・シューリス
アメリア・ロハス:ブルー・ハント
モリアーティー:ダグレイ・スコット
スワン:アントニオ・アーキール
ドクター・ワトソン:シーン・ダガン



↑ 変装中?


ストーリー概略は(ほとんど前回記事のままですが・・・)
アメリカ人のアメリアは父親を知らずに育ってきたが、母親が不可解な死を遂げた後で自分の父
親が世界的な名探偵のシャーロック・ホームズかもしれないことを知る。
宿敵モリアーティーの悪意ある陰謀に巻き込まれたホームスは、アメリアと出会い その母親の
死の謎を追いながら世界的な陰謀と立ち向かうことになる。

また、二人が本当に親子なのか否かも注目ポイントになるという。

と言ったのが概略ですが、詳細は発表され次第加筆修正します。



ホームズ関連作品は色々製作されています。
硬軟取り混ぜなのですが、今作は”ホームズと娘”という珍しいテーマでどんな風な内容になってい
るのか一抹の不安もあります。
ただ、シューリスさんをはじめ手堅い出演者の作品なので”ナンチャッテ”ではないと想像していま
すが’(hopefully)どうでしょうねぇ・・・・・。

エピソードは8部構成
#1 : ”The Challenge”
#2 : “The Common Thread”
#3 : “Partners in Crime”
#4 : “For Kith & Kin”
#5 : “Doubting Thomas”
#6 : “Sound Connections”
#7 : “The Great Fleece”
#8 : “The Last Dance”

リリースは現時点で2025年1月末の予定との事ですが、より詳しい日程、Trailer等は順次追加してい
こうと思います。
(日本で放送あるかどうかも未定なので・・・・)

関連過去記事は

※ ”SHERLOCK & DAUGHTER”(原題)ドラマ製作



(source : Deadline, Screen Rant, Variety、海外ドラマNAVI & etc.)






これから読む予定のミステリ:Nov./05(2024)

2024-11-25 | ブックレヴュー&情報
今回は図らずも日本の作品ばかりになりました。

※ 『中野のお父さんの快刀乱麻』 北村 薫

文藝春秋文庫 2024年11月6日発売予定

【内容概略】
≪出版界で起きる「日常の謎」に挑むのは、体育会系文芸編集者の田川美希と、抜群の知的
推理力を誇る高校教師の父親――。

実家の掘り炬燵で繰り広げられる父娘の会話から、大岡昇平、古今亭志ん生、小津安二郎、菊
池寛ら各界のレジェンドをめぐる「謎」を解き明かす……≫

父と娘の”名探偵コンビ” 人気シリーズ第3弾

このシリーズはとても気に入っていて、何といってもお父さんの文学(のみならず 落語等を含
む多方面)に対する半端ない知識量には驚かされるばかりです。
色々勉強にもなり楽しみなのですが、そればかりでなく お父さん(元高校教師)と娘(文藝
編集者:体育会系)のユーモアあふれる会話(時々ダジャレ)も 思わず頬が緩みます。

※ 『アガシラと黒塗りの村』小寺 無人

産業編集センター 2024年9月13日発売

【内容概略】
≪古文書オタクの黒木鉄生は、大学時代の親友・八重垣志紀に頼まれ、村で発見された「沼神文
書」と呼ばれる古文書を解読するために巨人伝説が残る農村を訪れた。村に到着したその夜、セ
イタカ様と呼ばれる巨大な地蔵の前で、議会議員の息子・島田光男が殺害された。さらに2日後に
は、こしかけ山と呼ばれる場所で八重垣の義妹・咲良の幼馴染が首を吊った状態で見つかる。
「沼神文書」の解読作業を進める黒木は、村と村人の秘密、2人の死の真相に迫ることになり…。≫

勿論初読みの作家さん作品です。
偶然見つけたのですが、『第2回黒猫ミステリー賞』受賞作品だそうで、
一気読み必至の民族伝承ミステリー

とされています。

”民族伝承ミステリー”ってのが、かなり好みのジャンルなので・・・
因みに、『蓮杖那智シリーズ』、『高槻准教授シリーズ』等々が民俗学ミステリのジャンルに入りま
すね。
 
宮部みゆきさん、小野不由美さん等の作品も大好きなのですが、なかなか取り上げる機会がありませ
ん。

※ 『月灯館殺人事件』 北山猛邦

星海社 2022年6月29日発売

【内容概略】
≪「本格ミステリの神」と謳われる作家・天神人(てんじん・ひとし)が統べる館、「月灯館(げっとう
かん)」。
その館に集いし本格ミステリ作家たちの間で繰り広げられる連続殺人! 悩める作家たちはなぜ/誰に/何
のために殺されるのか? ≫

浅学の為 ”海星社” 初めてお目にかかりました。
そして、

”あの北山猛邦が真正面から「館」に挑む正統派新本格ミステリ! ”

とあります。

”館モノ” も随分増えて多くの作品が出ています。
結構好みで他作品色々読みましたねぇ。

北山作品は過去何作か読ませていただいていますが、この作品情報は漏れておりました。
少しばかり遅ればせながらですが、何となくあおられ気味(?)の紹介文に惹かれまして・・・・




(source : 文芸春秋社、産業編集センター、 星海社 & etc.)