The Game is Afoot

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SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (2)

2017-06-14 |  ∟ S4E3 : The Final Problem
『シャーロック』シーズン4:「最後の問題」

以下ネタバレになりますのでご注意下さい。
あれこれ内容に触れながら 正典との繋がり、感想を書いていきたいと思います。

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・・・・続きです(その2)

マイクロフトの記憶(マインドパレス?)の幼いユーロス。



マイクロフトを見て 「大人になったお兄ちゃん変ね」
幼いユーロスはかつてナイフで自分を傷つけてた事があり それを見た両親は自殺をしようとし
たのではないかと思ったようだが実際は筋肉がどう動くか確かめたかったのだと。 マイクロフト
が痛みを感じないのかと尋ねると、ユーロスは「誰の痛み?」と尋ねたのだと。

マイクロフトは、「マスグレーブだ」

(マスグレーブは正典”The Musgrave Ritual”「マスグレーブ家の儀式」からの引用)

当時の景色の中にいるマイクロフト。 この手法は「ベルグレーヴィアの醜聞」と同じ)



ホームズ家先祖代々続く屋敷のあるマスグレーブで 幼いシャーロックはヘンテコなお墓の間で
遊んでいた。 墓石は本物では無く日付も全て間違っていた。建築学上のシャレだと思うがシャー
ロックはそれに魅了されていた。


NEMO
HOLMES
1617 - 1822
Aged 32 Years
(この墓石に書かれているのを見ると200年以上生きていたって事になっちゃう(笑) それなのに
享年32歳ってもうメチャメチャ。 そして、“NEMO”はラテン語で”no one, nobody”の意味。
”1617” も正典「マスグレーブの儀式書」で小屋の扉に書かれていた数字かと)

幼いユーロスの歌声が聞こえています。
♪ ”Who will find me? Deep down below the old beech tree. Help.Help,succour me now. East
wind blow.”
「誰が私を見つけてくれるの? 古いぶなの木の下にいるの。 私を助けて。 東風が吹が吹くわ」

シャーロックは、”Sixteen by six”(16X6、又は6のそばの16、又は16歩行って6歩? この表現も
正典「マスグレーブの儀式書」からの引用か)と言うとマイクロフトが「お前は思い出し始めてい
るな」、シャーロックは「断片的に」と言います。
幼いシャーロックが”レッドビアード(赤髭)”と叫びながら探し回っています。(ここで遂にに”Redbeard”
「赤髭」が出てきます)

ジョンが「赤髭って?」と尋ねると、「僕の犬だ」とシャーロック。
マイクロフトは「ユーロスは赤髭を捕まえて誰も見つけることが出来ない何処かに閉じ込めたんだ。
そして誰にも何処に居るか絶対言わなかった。 ただその歌を小さな儀式の様に繰り返すだけだった」
と語ります。
幼いユーロスは「歌が答えよ」と言ったが、歌は意味をなさなかったとマイクロフト。

♪ ”Brother, and under we go”
「お兄ちゃん、下に行きましょう」

赤髭のその後を尋ねるジョンに、誰も赤髭を見つける事は出来なかった。だが、ユーロスは”溺れた赤髭”と
呼び始めた。 シャーロックは心に傷を負ってトラウマを抱え 元々感情的な子供だったが変わってしまい
2度と赤髭の事も話さなくなったし、やがてユーロスの存在自体も忘れた様に見えたとマイクロフトは話します

「同じ家に住んでいたのにどうやってユーロスを忘れることが出来たんだ」と尋ねるジョンに、ユーロスを離
れた場所に連れて行ったのだと言うマイクロフトですが、犬の行方が分からなくなったくらいで子供を閉じ込
めたりはしないだろうとジョン。

(ユーロスが絵を描いているが シャーロックを書いたらしい絵は塗りつぶされたリ ”RIP SHERLOCK”
(シャーロックを切り裂いてやる)と書かれていたり シャーロックに対する歪んだ複雑な気持ちが表れている。
何故なのか?)

ユーロスはマッチをすり火を付け家を火事にしてしまう。


その後ユーロスを離れた適切な場所に連れて行かざるを得なかったが、そこで又火事を起こし死んだのだと
説明るするマイクロフトに、”This is a lie”「嘘だな」と言うシャーロック。

確かに嘘だが、両親にこれ以上の苦しみを味合わせないための優しさでもある。 ユーロスである事を証明
する遺体が無い事の説明にもなるのだとマイクロフト。

ユーロスの様な精神異常の深さや能力の大きさを考えると通常のどんな施設も当てはまらなかったので、
ルーディー伯父さんが手配をしてくれた。(ルーディー伯父さん再び登場。 アレコレ断片的に言われてた
所によると相当変わった人の様に思えていたけど かなり力もある人の様で。流石のホームズ家系、興味ある
キャラクターではあります)

「僕たちの妹は何処に居るんだ」と問い詰めるシャーロックに、「シェリンフォードという断崖絶壁の孤島の
精神病院に収容された。そこは要塞のような施設で脱出するのは不可能だ」とマイクロフトは断言する。

(遂に此処で”シェリンフォード”に言及され、人の名前では無く場所の名前である事が判明)

シェリンフォードは刑務所や精神病院以上。 中に居るものから外にあるものを守るための要塞だと言います。


マイクロフトは、シェリンフォードはユーロスが幼いころからいた場所であり一日たりともあの場所から離れた
事は無い。君達2人が会ったのは誰だと言うんだ。 彼女である筈はない。と言った時部屋のガラスが割れる音が・・・

ユーロスの歌声
♪ ”I that am lost. Oh, who will find me. Deep down below. The old beech tree?
“Help succour me now. The East Wind's blowing. Sixteen by six, brother. And under we go!
「私は道に迷っているの。 古いぶなの木のずっと下の方にいる私を誰が見つけてくれるの?
私を助けて。 東風が吹いているわ。 6のそばの16よ(?) お兄ちゃん 下に行きましょう」
♪ ”My soul seeks. The shade of my willow's bloom・・・・
「私の魂は探しているわ。 私の柳の花の影を・・・」

そんな歌声と共にドローンが部屋の中に入って来ます。

そのドローンは爆弾を載せており、マイクロフト曰く ”DX-707”(人呼んで”忍耐の手榴弾”)でセンサーが人の動き
を感知して爆発するものだと。
そんな訳で、ドローンを囲んで3人は動けず固まったまま善後策を練ります。
爆弾の威力を尋ねるシャーロックに、マイクロフトは「間違いなくこのフラットを破壊して中に居る誰も死なせる。
「この部屋の壁の強さがあれば隣人は恐らく無事だろうが、下のカフェが開いているかが心配だ」(日曜日なので
Speedy’s は閉まっていると)
その頃、階下のハドソンさんは音楽を掛けノリノリで踊りながら掃除機をかけている。
(※ ハドソンさんが流している曲はヘビメタバンド アイアン・メイデンの ”The Number of the Beast”と云う曲。
ですって) 

ハドソンさんが掃除機をかけ終わるまでの時間を2分と推定したシャーロックに、ジョンはハドソンさんが何時も
掃除機を置いてあるフラットの裏口に戻す時が一番安全なのではないかと提案。
シャーロックは「掃除機の音が止まったら ハドソンさんがフラットの裏に行くまで8秒待ち、その瞬間に動こう」と、
そしてトリガーが反応する時間が最長でも3秒と見積もるマイクロフトに「僕たちは窓から、兄さんは階段から出て
ハドソンさんを助けてくれ」。
何で私が?と不満そうなマイクロフト。 「兄さんの方が近い」と言うシャーロックに「お前の方が足が速い」。
「速度は距離程重要じゃない」等と言い合っている2人。


残り1分と推定したジョンは「電話しても大丈夫だろうか?」、シャーロックが「ジョンには娘がいるんだから
さようならを言いたんじゃないかな?」と気を利かせるのですが、マイクロフトは「申し訳ないがどんな動きに
も爆弾は作動するので分かって欲しい」と言います。
するとジョンは、突然「オスカー・ワイルド」と言い出します。
「彼は、”The Importance of Being Earnest”『真面目が肝心』のなかで ”The truth is rarely pure, and
never simple” (真実が純粋であったためしは殆どないし、又決して単純なものではない)言っている。
学校で習いましたよ」と言うと、マイクロフトも「そうだった。 思い出したよ。レディー・ブラックネルを演じ
たんだ」と。 (この原作は学生時代読んだこと或は読まされた様な気もするのですが 読んだとしても何光年も
前の事なので全く記憶がないのです。なので、このセリフが何処の部分からの引用なのか不明です)


聞いていたシャーロックは”Yeah. You were great”「素晴らしかったよ」、マイクロフトは「本当にそう思って
いるか?」シャーロック”Yes, I really do”「本当だよ」に「それを聞いて安心したよ。私は何時もどうだった
だろうかと思っていたんだ」なんて一見関係ない長閑風な会話を続けていると 階下の掃除機の音が止む。

シャーロックの ”Good luck, boys. Three, two, one, go!” 「幸運を祈る。 3、2、1、今だ!」
で、一斉に動き出し、マイクロフトは階段へ、シャーロックとジョンは窓から身を投げます。
同時に爆弾は爆発し、221Bは火の海に飲み込まれます。





緊迫感のあるシーンなのに、天才2人と元軍人の3人は冷静に状況を判断しながら何となく余裕も感じられる。
と言うか気を紛らわしているのか? 兎に角3人の息が合っていて結構好きなシーンになっていました。そして、
部屋を脱出した後のマイクロフト兄ちゃんの様子を想像すると結構楽しい(変態)ハドソンさんは状況が分から
ないから多分素直に動かずゴネたんじゃないか、必死のお兄ちゃんの姿を想像すると・・・
そして、窓から飛び出したシャーロックとジョンは無事なのかしら? あの高さから飛び出したら普通大怪我は
するだろうな・・・ 今回はホームレスの助けを借りてエアーマットを用意する時間もなかったろうし。
3人(あ、4人)はどうなる???






・・・・・to be continued です。



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