グラナダ版 ”The Musgrave Ritual ”(4)
(1986年) The Return of Sherlock Holmes : S3E3
・・・・・(4) 最後です
ブラントンの行動を推理する事により事件を再構築するホームズは、
ブラントンの知的水準は最高レベルであり、謎を解いてここを探り当てた。 自分のスカーフを
結び付け石の蓋を持ち上げようとしたが1人では持ち上げられない。 助けが必要だが外部の人間
は信用出来ない。 となればレイチェルだ。 休んでいたレイチェルに甘い言葉で宝と結婚をほの
めかし助けを求める。
レイチェルを地下に伴い、ブラントンが石の蓋を持ち上げた隙に薪でつっかえ棒をする様に指示
する。 辛うじて石の蓋を支えた後ブラントンが下に降り宝の入れ物らしき箱を見つける。
「200年眠っていた宝だ」と興奮するブラントンが開けた箱の中にはガラクタの様な金属片が入って
いた。 これを布袋に入れレイチェルに手渡したが ブラントンの事を信用していなかったレイチェ
ルは自分を裏切ってジャネットと逃げるのだろうと復讐の気持ちが再燃し錯乱し始める。 ブラン
トンが上に上がろうとした時に重みに耐えかねたつっかえ棒が折れ蓋が落ち中に閉じ込められてしまう。
中から助けを求めるブラントンの叫びを後に布袋を手に自分の部屋に戻って取り乱すレイチェル。
ホームズの推理を聞いたワトソンは、それで翌朝の彼女の態度の説明が出来ると言います。
推理を聞かせたホームズが穴の中の古びた箱の中から取り出してワトソンとマスグレーブに見せたの
はチャールズ1世のコインでした。
ホームズは池の中から見つかった袋の中には他にもある筈だと言います。
屋敷に戻り池から見つかった布袋の中身を調べる3人。
ホームズが「諸君」と言って見せたのは宝石らしきもの。 そしてマスグレーブに確認します。
先祖のサー・ラルフは騎士だったね?と聞くと、「チャールズ2世が亡命中 側近だった」。
ホームズは満足そうに「それで全てが繋がった。 君主がその座を追われたらどうする?」 そして、
貴重な宝を復位するまで何処かに隠して置く。と言うホームズ。
金属片を示しながら、「金だ。マスグレーブ」、そして、ワトソンに「その手にあるのは金銭的価値
があるばかりで無く歴史的な価値のあるものだ。」そしてサッパリ分からない・・・の2人に向かって
金属片を組み立てながら 「これこそ古代イングランド王の王冠の一部だ」
信じようとしないマスグレーブに、儀式書に書かれていた言葉を思い出させます。
”Whose was it ?”(それを所有する者は?)、”His who is gone”(去りし人のものなり)、つまり、
それは処刑されたチャールズ1世。
”And then who shall have it ?”(それはなん人のものか?)、”He who will come”(やがて来る
べき人のものなり)、つまり出現を待たれていたチャールズ2世。
「この潰れてバラバラの王冠が昔スチュアート王家の頭を飾っていたのだ」と説明するホームズ。
しかし何故それが自分の家にあるのか問うマスグレーブに、チャールズ1世の処刑時に王冠は分解されて
100ギニーで売りに出されそれ以来行方不明になっていたと。「今迄ね」とホームズ。
何故チャールズ2世はその王冠を奪回しなかったんだろうと言うマスグレーブに、それは永遠の謎だ。
というホームズ。
過去のイメージシーン
馬上の騎士が王冠の入った袋を投げ ブラントンのご先祖さまが胸に十字を切りながら受け取った。
マスグレーブの先祖は何らかの理由によりその意味を伝えずに儀式書を子孫に遺した。
父から子へ伝えられ、ある男が謎を解き宝を手に入れたが命を落とした。
事件を解決してワトソンと共に馬車でマスグレーブ邸を去るホームズ。
ワトソンは、「つっかえ棒が外れたのは偶然だったのだろうか」と言うと、ホームズは「秘密を胸にし
まったまま遠くへ去ったのだろう」と。
しかし、その後、ジャネットが池に浮かぶレイチェルを見つけます。
(このシーンはグラナダ版オリジナル部分ですが、恋敵の目の前に浮かび上がるレイチェルの死体は
なかなか強烈で 悲惨な結末を示しては居るものの、幻想的で美しささえ感じさせられる、まるで
ミレーの「オフィーリア」を連想させる印象的で素晴らしい演出だと思えます)
↑ こちらがミレーの”オフィーリア”
このオチは原作を超えた見事な脚色だと思わせられます。
(因みにこの最後のショットもNHK版ではカットされていたとか・・・)
このエピソードは冒頭にも書きましたが、正典では若き日のホームズの経験をワトソンに語って聞かせ
る形式になっていたものを、時制を変えワトソンを伴い一緒に行動する形に変えられています。
これを見て、改めてワトソンの役割が重要であるかを再確認させられます。
如何にホームズが魅力的なキャラクターであっても、1人で捜査する昔語りは今ひとつ盛り上がれない
と言う感があり、あ、尤も正典ではマスグレーブがワトソン的な役割は担っていましがが・・・
今回はサー・レジナルドがワトソンにくっついていて(笑)何時もツーショット! ”ワトソンその2”
の様な役割を果たしています。
この事からも、このエピソードが シャーロック・ホームズ&ワトソンX2の構造になっていると感じます。
そして、何といっても サー・レジナルド・マスグレーブです。
正典で旧家の鼻持ちならない跡取り貴族でホームズも辛らつな評価をしていますが(グラナダ版でも冒頭
結構ぼろくそに評してます)、このエピソードを見る限り マスグレーブを演じたマイケル・カルバーが
このエピソードの魅力を更に引き出している様に感じます。
旧家の御曹司でどこかノンビリ、おっとりした雰囲気でいかにも先祖代々の宝物にも無頓着に過ごして
きたか、そして切れ者の執事にしてやられそうになっていたお殿様振りが良い雰囲気です。
冒頭ホームズが酷評していた様な「プライドが高く皆から敬遠されていた・・・とか、封建時代の遺物
(この点は当たらずとも遠からずって感もあるが)」高慢な姿は余り感じられなかったのは ホームズ
が抱いていた学生時代の印象が中年になっていい齢を重ねて変わって来たと言う解釈になるのか?
兎に角ホームズとワトソンの後を一生懸命追っている姿が微笑ましい。
何時もワトソンにぴったりくっついているのも可愛いい(笑)
それとは別に、ブラントンは恐るべし!
ホームズと同じレベルの知力を持ち、ホームズに先んじて謎を解き宝迄到達していたにも拘らず、もし
レイチェルの復讐心、裏切りが無ければ そのままマスグレーブ殿様は家宝を持ち逃げされてしまった
訳ですからねぇ。 レイチェルの性格を甘くみていたし、女癖の悪さが身を滅ぼしてしまった訳で・・・・。
そして、この作品の面白さを増しているのは、チャールズ1世からチャールズ2世に至る清教徒革命と王政
復古という歴史的背景に、それを伝える古文書の謎が古い邸宅を舞台に展開されるスケールの大きさ。
単なる謎解きだけでは無く味わい深い作品になっていると感じます。
BBC版の「最後の事件」ではシャーロックが古いお墓の数字からユーロスの歌の解明をチャチャっとして
しまって説得力がなかったのですが、この作品での儀式書解明は正典とは一部変更されていたとはいえ
ホームズの古文書の謎解きもテンポ良く、それなりに説得力があった様に感じて楽しませてくれます。
ところで、ドラマ化には含まれませんでしたが、正典の冒頭でワトソンの語りの中で、ホームズが如何に
一緒に住みにくい同居人であるかを愚痴っているのですが(笑)、この中で、
曰く、
ホームズの思考様式については 非常に几帳面で体系的な人物であり、服装もきちんとしている事を好ん
だが、個人的な習慣は最もだらしがない人間であり同居人を落ち着かない気分にさせる。
そして、行動は、
⇒ 石炭入れに葉巻を入れる
⇒ ペルシャスリッパの爪先にタバコを入れる(★)
⇒ 返事をしていない手紙をジャックナイフでマントルピースの真ん中に突き刺す(★)
⇒ 肘掛椅子に座り反対側の壁に銃弾100個を使ってV.R.(Victoria Regina=ヴィクトリア女王のイニシャル)
を文字を撃ち込む(★)
(※ (★)はBBC版にも踏襲されています。 ただし、銃で壁を撃った・・・はBBC版ではスマイルマークに)
そして、短期的なエネルギーの爆発は彼が著しい快挙を遂げた後 その反動としての倦怠が続き、書籍と
ヴァイオリンを回りに置いて横になっているし、ソファーとテーブルの間を移動するとき以外は殆ど動か
ず、書類は溜まりに溜まり部屋の四隅に積みあがって来る。
そこで、グラナダ版冒頭でのホームズのセリフ→「君が何時も部屋を片付けろと小うるさく言うからだ・・・
にリンクしてくる訳です。
ホームズとワトソンの正確や2人の生活ぶりがさり気なく描かれています。
以上、この作品「マスグレーブ家の儀式書」から かなり多くの部分がBBC版シャーロックS4E3のみならず、
これまでのシリーズの中にも数多く取り入れられている事に改めて気付かされました。
S4E4とは異なり(って言いたくは無いんですが)、この作品(正典原作も)はとても好きだし面白く味わい
深い作品でした。
← グラナダ版 『マスグレーブ家の儀式書』 : (3)
✩ 『グラナダ版シャーロック・ホームズ』 : Index
(1986年) The Return of Sherlock Holmes : S3E3
・・・・・(4) 最後です
ブラントンの行動を推理する事により事件を再構築するホームズは、
ブラントンの知的水準は最高レベルであり、謎を解いてここを探り当てた。 自分のスカーフを
結び付け石の蓋を持ち上げようとしたが1人では持ち上げられない。 助けが必要だが外部の人間
は信用出来ない。 となればレイチェルだ。 休んでいたレイチェルに甘い言葉で宝と結婚をほの
めかし助けを求める。
レイチェルを地下に伴い、ブラントンが石の蓋を持ち上げた隙に薪でつっかえ棒をする様に指示
する。 辛うじて石の蓋を支えた後ブラントンが下に降り宝の入れ物らしき箱を見つける。
「200年眠っていた宝だ」と興奮するブラントンが開けた箱の中にはガラクタの様な金属片が入って
いた。 これを布袋に入れレイチェルに手渡したが ブラントンの事を信用していなかったレイチェ
ルは自分を裏切ってジャネットと逃げるのだろうと復讐の気持ちが再燃し錯乱し始める。 ブラン
トンが上に上がろうとした時に重みに耐えかねたつっかえ棒が折れ蓋が落ち中に閉じ込められてしまう。
中から助けを求めるブラントンの叫びを後に布袋を手に自分の部屋に戻って取り乱すレイチェル。
ホームズの推理を聞いたワトソンは、それで翌朝の彼女の態度の説明が出来ると言います。
推理を聞かせたホームズが穴の中の古びた箱の中から取り出してワトソンとマスグレーブに見せたの
はチャールズ1世のコインでした。
ホームズは池の中から見つかった袋の中には他にもある筈だと言います。
屋敷に戻り池から見つかった布袋の中身を調べる3人。
ホームズが「諸君」と言って見せたのは宝石らしきもの。 そしてマスグレーブに確認します。
先祖のサー・ラルフは騎士だったね?と聞くと、「チャールズ2世が亡命中 側近だった」。
ホームズは満足そうに「それで全てが繋がった。 君主がその座を追われたらどうする?」 そして、
貴重な宝を復位するまで何処かに隠して置く。と言うホームズ。
金属片を示しながら、「金だ。マスグレーブ」、そして、ワトソンに「その手にあるのは金銭的価値
があるばかりで無く歴史的な価値のあるものだ。」そしてサッパリ分からない・・・の2人に向かって
金属片を組み立てながら 「これこそ古代イングランド王の王冠の一部だ」
信じようとしないマスグレーブに、儀式書に書かれていた言葉を思い出させます。
”Whose was it ?”(それを所有する者は?)、”His who is gone”(去りし人のものなり)、つまり、
それは処刑されたチャールズ1世。
”And then who shall have it ?”(それはなん人のものか?)、”He who will come”(やがて来る
べき人のものなり)、つまり出現を待たれていたチャールズ2世。
「この潰れてバラバラの王冠が昔スチュアート王家の頭を飾っていたのだ」と説明するホームズ。
しかし何故それが自分の家にあるのか問うマスグレーブに、チャールズ1世の処刑時に王冠は分解されて
100ギニーで売りに出されそれ以来行方不明になっていたと。「今迄ね」とホームズ。
何故チャールズ2世はその王冠を奪回しなかったんだろうと言うマスグレーブに、それは永遠の謎だ。
というホームズ。
過去のイメージシーン
馬上の騎士が王冠の入った袋を投げ ブラントンのご先祖さまが胸に十字を切りながら受け取った。
マスグレーブの先祖は何らかの理由によりその意味を伝えずに儀式書を子孫に遺した。
父から子へ伝えられ、ある男が謎を解き宝を手に入れたが命を落とした。
事件を解決してワトソンと共に馬車でマスグレーブ邸を去るホームズ。
ワトソンは、「つっかえ棒が外れたのは偶然だったのだろうか」と言うと、ホームズは「秘密を胸にし
まったまま遠くへ去ったのだろう」と。
しかし、その後、ジャネットが池に浮かぶレイチェルを見つけます。
(このシーンはグラナダ版オリジナル部分ですが、恋敵の目の前に浮かび上がるレイチェルの死体は
なかなか強烈で 悲惨な結末を示しては居るものの、幻想的で美しささえ感じさせられる、まるで
ミレーの「オフィーリア」を連想させる印象的で素晴らしい演出だと思えます)
↑ こちらがミレーの”オフィーリア”
このオチは原作を超えた見事な脚色だと思わせられます。
(因みにこの最後のショットもNHK版ではカットされていたとか・・・)
このエピソードは冒頭にも書きましたが、正典では若き日のホームズの経験をワトソンに語って聞かせ
る形式になっていたものを、時制を変えワトソンを伴い一緒に行動する形に変えられています。
これを見て、改めてワトソンの役割が重要であるかを再確認させられます。
如何にホームズが魅力的なキャラクターであっても、1人で捜査する昔語りは今ひとつ盛り上がれない
と言う感があり、あ、尤も正典ではマスグレーブがワトソン的な役割は担っていましがが・・・
今回はサー・レジナルドがワトソンにくっついていて(笑)何時もツーショット! ”ワトソンその2”
の様な役割を果たしています。
この事からも、このエピソードが シャーロック・ホームズ&ワトソンX2の構造になっていると感じます。
そして、何といっても サー・レジナルド・マスグレーブです。
正典で旧家の鼻持ちならない跡取り貴族でホームズも辛らつな評価をしていますが(グラナダ版でも冒頭
結構ぼろくそに評してます)、このエピソードを見る限り マスグレーブを演じたマイケル・カルバーが
このエピソードの魅力を更に引き出している様に感じます。
旧家の御曹司でどこかノンビリ、おっとりした雰囲気でいかにも先祖代々の宝物にも無頓着に過ごして
きたか、そして切れ者の執事にしてやられそうになっていたお殿様振りが良い雰囲気です。
冒頭ホームズが酷評していた様な「プライドが高く皆から敬遠されていた・・・とか、封建時代の遺物
(この点は当たらずとも遠からずって感もあるが)」高慢な姿は余り感じられなかったのは ホームズ
が抱いていた学生時代の印象が中年になっていい齢を重ねて変わって来たと言う解釈になるのか?
兎に角ホームズとワトソンの後を一生懸命追っている姿が微笑ましい。
何時もワトソンにぴったりくっついているのも可愛いい(笑)
それとは別に、ブラントンは恐るべし!
ホームズと同じレベルの知力を持ち、ホームズに先んじて謎を解き宝迄到達していたにも拘らず、もし
レイチェルの復讐心、裏切りが無ければ そのままマスグレーブ殿様は家宝を持ち逃げされてしまった
訳ですからねぇ。 レイチェルの性格を甘くみていたし、女癖の悪さが身を滅ぼしてしまった訳で・・・・。
そして、この作品の面白さを増しているのは、チャールズ1世からチャールズ2世に至る清教徒革命と王政
復古という歴史的背景に、それを伝える古文書の謎が古い邸宅を舞台に展開されるスケールの大きさ。
単なる謎解きだけでは無く味わい深い作品になっていると感じます。
BBC版の「最後の事件」ではシャーロックが古いお墓の数字からユーロスの歌の解明をチャチャっとして
しまって説得力がなかったのですが、この作品での儀式書解明は正典とは一部変更されていたとはいえ
ホームズの古文書の謎解きもテンポ良く、それなりに説得力があった様に感じて楽しませてくれます。
ところで、ドラマ化には含まれませんでしたが、正典の冒頭でワトソンの語りの中で、ホームズが如何に
一緒に住みにくい同居人であるかを愚痴っているのですが(笑)、この中で、
曰く、
ホームズの思考様式については 非常に几帳面で体系的な人物であり、服装もきちんとしている事を好ん
だが、個人的な習慣は最もだらしがない人間であり同居人を落ち着かない気分にさせる。
そして、行動は、
⇒ 石炭入れに葉巻を入れる
⇒ ペルシャスリッパの爪先にタバコを入れる(★)
⇒ 返事をしていない手紙をジャックナイフでマントルピースの真ん中に突き刺す(★)
⇒ 肘掛椅子に座り反対側の壁に銃弾100個を使ってV.R.(Victoria Regina=ヴィクトリア女王のイニシャル)
を文字を撃ち込む(★)
(※ (★)はBBC版にも踏襲されています。 ただし、銃で壁を撃った・・・はBBC版ではスマイルマークに)
そして、短期的なエネルギーの爆発は彼が著しい快挙を遂げた後 その反動としての倦怠が続き、書籍と
ヴァイオリンを回りに置いて横になっているし、ソファーとテーブルの間を移動するとき以外は殆ど動か
ず、書類は溜まりに溜まり部屋の四隅に積みあがって来る。
そこで、グラナダ版冒頭でのホームズのセリフ→「君が何時も部屋を片付けろと小うるさく言うからだ・・・
にリンクしてくる訳です。
ホームズとワトソンの正確や2人の生活ぶりがさり気なく描かれています。
以上、この作品「マスグレーブ家の儀式書」から かなり多くの部分がBBC版シャーロックS4E3のみならず、
これまでのシリーズの中にも数多く取り入れられている事に改めて気付かされました。
S4E4とは異なり(って言いたくは無いんですが)、この作品(正典原作も)はとても好きだし面白く味わい
深い作品でした。
← グラナダ版 『マスグレーブ家の儀式書』 : (3)
✩ 『グラナダ版シャーロック・ホームズ』 : Index