The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

これから読む予定のミステリ:Jul./4(2024)

2024-07-29 | ブックレヴュー&情報
※ 『邪悪なる大蛇』ピエール・ルメートル

文藝春秋 2024年7月22日発売

【内容概略】
≪夫を亡くして独りで暮らすマティルド、63歳。殺し屋。戦争中は冷血の闘士として知られ、戦後
は凄腕の殺し屋として仕事を請けてきた。だが彼女には認知症が少しずつ忍び寄りつつあった。
それに気づいたのは、彼女に殺しを依頼している戦中からの同志アンリ。マティルドの殺しが必要以
上に過激になっていたのだ。一方マティルドの中では、かつて抱いていたアンリへの恋心が甦り、暴
走は加速してゆく! 最悪の事態が雪ダルマ式にふくれあがる! マティルドを愛していたアンリは、そし
て事件を追う真面目な刑事ヴァシリエフは、彼女を止められるのか? ≫

『その女アレックス』『悲しみのイレーヌ』『死のドレスを花婿に』……
ミステリーランキングを制覇し、フランス最大の文学賞ゴンクール賞も獲得。
鬼才ルメートル、最後のミステリー。

邪意地悪に、ブラックに、酷薄に、最・悪・の・事・態が加速する

とあります。
ルメートルですから、一筋縄ではいかないのでしょうね。
頑張って読まねば・・・。

※ 『雪山書店と嘘つきな死体』クリスティ書店の事件簿 アン・クレア

創元推理文庫 2024年8月30日発売予定

【内容概略】
≪雪山のおかしな殺人事件。被害者が最後に残したのはクリスティ『春にして君を離れ』のサイン
入り初版本だった──舞台は謎と雪が降り積もる書店。新ミステリシリーズ第一弾!≫

この作品も以前”翻訳出版待ち”リストでご紹介した作品(”Dead and Gondola”)ですが、ようやく
刊行されます。

”新シリーズ”第一弾ですが、第二弾も翻訳待ちです。

※ 『料理からだどるアガサ・クリスティー:作品とその時代』カレン・ピアース

原書房 2024年7月26日発売

【内容概略】
≪本書では、クリスティーが物語をある方向に導くため、または登場人物の特徴を際立たせるため
に食べ物をどう利用しているか、またペポカボチャやマーマレードなどの食材にも着目し、その作
品ごとに登場する飲食物について紹介しています。調べていくうちに、クリスティーの時代に地理
的な特徴や気候、使用人、戦争、テクノロジーが世界の変化、そして食文化にいかに影響を与えた
かに気がつきました。クリスティーの小説の舞台も初期は数多くの使用人が働く田舎の屋敷でした
が、世界大戦を経て、最新の時短器具を備え、専門職を持つ中流階級の家庭へと変化していきます。
(本文より)≫

ミステリの女王にとって食事は、創作においても、実生活においても大切なものだった。作中の晩
餐会で、登場人物の故郷の味として、殺人の凶器として登場する料理から見えるものとは。当時の
手法に沿ったレシピと解説でたどる。

とあります。

クリスティの作品を読んでいると、作中に出てくる料理が気になることが多々あります。
ストーリーに欠かせない材料としてか、又は何か影響を与える材料なのか・・・。
どんなレシピなのか? 等々興味があります。

この作品はミステリではないのですが、クリスティ関連として一応押さえておきたい本です。






(source : 文藝春秋、創元社、原書房 & etc.)







2 コメント

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Unknown (Lunta)
2024-07-29 15:42:23
最近クリスティの最初期の作品を読み返しているのですが、さすがにかわいらしいな、と思ったら書かれたのはなんと第一次世界大戦中なんですよね。100年も経てばそれは世界も変わりますね。
ルメートルの新作は「最後のミステリー」とありますが、作者が亡くなったわけではないですよね。
ルメートルは残酷な描写が多くてちょっと苦手です。
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>Unknown (Yam Yam)
2024-07-29 17:25:27
Luntaさん、こんにちは。
そうなんですよね、数年前に100年を記念した特番も放送されましたね。
私も最初に読み始めたのは大昔(!!)の事なので、折に触れて読み直しています。このところ
新訳版がボチボチ出ているので、その都度、またドラマ化を機に再読しています。翻訳者さんに
もよりますが、やはり新訳版は読みやすい言葉で又新たな思いで読めるような気がします。

ルメートルはご存命ですが、ミステリとしてはこの作品が最後になる様ですね。
おっしゃる通り、ルメートルの作品はチョット残酷な描写もあり、暗い部分もあり・・・で好みが分か
れるかもしれませんね。 
一応腰を据えて読んでみるつもりです。
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