むぎわらぼうし通信。筑波農場の常陸小田米づくり。

(株)筑波農場の社長です。
常陸小田米の生産と農業ブランドへの取組みや政治活動報告します。

白米と無洗米の品質基準。

2020年06月10日 | 常陸小田米

無洗米の基準となる、SATAKE製の美白米スターを購入しました無洗米の濁度40ppmが可能です。

白米とは、玄米を精米したもので精白米ともいいます。上白米は、さらにしっかり「ぬか層」を落としたものです。

下記の品質基準からすると濁度40ppm以下であれば無洗米と言えることになる。ちなみに常陸小田米の精米出荷は約50ppm~60ppm前後ぐらい。

無洗米は、今まで研ぎ洗いしていた肌ヌカをほぼ完全に除去したお米のことですが、1~2回洗った方が良いと思います。

無洗米の製法は様々で、品質にも差があります。無洗米はその精米機メーカーごとに作る方法が違います。糠を掃き清める場合と、精米を糠層だけでなく、更にもう一皮削る方法と、特別な装置で洗米してしまう方法があります。

【無洗米の品位基準】
無洗米(うるち精米及びもち精米のうち、洗米せずに炊飯に供することを目的として特別に調製されたもの)の製造に当たっては、濁度測定方法による計測値を40ppm以下とするとともに、一般精米と同等の品質を確保する。
濁度測定方法は、検査試料5gおよび水温20℃の水道水400mlを容器に入れ、30秒間振とう(振幅40㎜、1分間に150回)させた後の溶液について、日本工業規格K0101(工業用水試験方法)に基づく透過光測定法又は積分球式光電光度法により測定を行う。

メーカー名は記載しませんが様々な方式があります。

【ヌカ式】空気・水以外のものを添加せず、肌ヌカの粘着性を利用して肌ヌカを除去する方法。精白米をステンレス製の筒内で高速で撹拌し、筒内の金属壁に接触させると、粘着性のある肌ヌカだけが瞬時に金属壁に付着します。
この肌ヌカに他の米粒の肌ヌカが次々と付着し、米から剥がれるという工程が繰り返され、無洗米が出来上がります。

【タピオカ式】精白米に水を加え、肌ヌカと水が混じった濃厚なとぎ汁をタピオカ澱粉で吸着させる方法。
精白米に5%の水を加え、加圧して撹拌し、そこに高温に熱した粒状のタピオカを加え〔米の重量の50%〜100%〕、濃厚なとぎ汁を付着させて肌ヌカを取り去り、ボイラーで乾燥させる方法です。

【水洗い式】肌ヌカを水で洗い落として乾燥させる方法。
精白米を水で短時間に洗って肌ヌカを取り、短時間に乾燥させます。家庭ではとぎ汁が出ませんが、工場で濃いとぎ汁が出ます。

【その他研磨式など】ブラシや不織布、研磨機などでお米をこすって肌ヌカを取る方法
特殊ブラシや不織布を用いて肌ヌカを取る方法や、乾式研米機を使う方法などがあります。製造時に水は使わないので乾燥工程は要りませんが、これらの方式では肌ヌカが取りきれないため、普通の精白米とほとんど変わらないものが多く、1〜2回は洗う方がよいと言われています。


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