気が付いたのは
① 痛く無いし、ここでリタイアしなくてもいいんじゃないか。
② 42キロのコース荷物を受け取れば、帰宅時間が劇的に早くなる。
の2点。
どういうことかというと、
35キロで大満足してたけど、関門でもないし(大エイドですけど)
痛くないし、やめる理由ないじゃん。
もう少し、野辺山を楽しんでもいいんじゃないか?
ということと、
コース上に預けた荷物について。
42キロには、着替え用Tシャツとサプリ+ショッツ
71キロにはサプリ+ショッツ
71キロの荷物はいいとして、42キロのTシャツは置き去りにするには惜しい。
42キロ・71キロに行かなくても荷物は回収されるけど、スタート地点に戻ってくるのは夕方になる。それまで待っているのは時間の無駄だ。そこで、
「42キロ荷物を自分で回収する。」・・・当然走るということですが。
42キロで、リタイアすれば、すべてがうまくいく。帰宅も遅くならないし、Tシャツも無駄にならないし、サプリやジェルなら戻ってこなくても・・・あきらめはつく。
よし!走ろう。
35キロのエイドでは、おにぎりを握りしめてスタートしました。
いつも、両手におにぎりを持って歩きながら食べていましたが、今回は時間の余裕がありません。42キロの関門はスタートから6時間後。5時20分スタートの私は11時20分が関門時刻。残りの時間を考えると結構厳しい状態。
でも、ショッツ効果がまだ残っていて、稲子湯の後の登りも走れる。この調子で走り続けられたら関門に間に合うのでは?別に関門に間に合わなくてももういいんだけど、ランナーならやはり、関門は避けたい。
なんて考えながら、たったかと走って上っていく。突然、前を歩いていた女性が、
「ねぇ。」
と、話しかけてくる。
「えっ?」
「あっ!」
どうやら、後ろから旦那さんが来たと思い話しかけてきた風。
「私完走できますかね?」
ときた。正直にお答えした。
「このウルトラには参加したことありますか?」
「初めてです。」
「そうですか。このままでは無理です。(歩いているのですから)この上り坂を超えると、急な下り坂になります。そこで、いかにペースアップできるかがカギですね。」
「がんばりましょう!」
と、言い残し、走り抜けました。
たぶん 完走は無理です。
走っている私でさえ、たぶん、無理だと思いました。
さて、おにぎりを握りしめながら
走る 走る 走る
手に汗を感じるから、おにぎりを右手から左手に持ち替え
また、左手から右手に持ち替え。(これぐるぐる繰り返す)
考えようによっては、走ることと関係ないことをしているから気が紛れていたのかもしれませんね。
よし来た、下り。
下りは、めちゃくちゃ
苦手。
すごくみっともない、後形姿勢でよろよろ下っていく。
それでも、少し行くと少しリズムがつかめてきて、後ろから抜かされることはなかった。
(もう抜かしてくれる人もほとんど後ろにはいないのだけど)
40キロのチェックポイントを11時5分に通過できれば
残り2キロ15分で下って、42キロの関門間に合う!
40キロ 40キロ 11時5分 11時5分
と念じながら、必死に下っている。
まだか まだか まだか まだか
(これ30キロのときもやっていた)
あぁ、11時過ぎちゃったよ!
まだ、40キロが見えてこない!
まだか まだか まだか まだか
40キロのラインが見えた時
11時5分は大きく超えていた。
40キロのラインを超えるとき
既に私は、歩いていた。
下りで頑張りすぎた、
もう足が
「やめてくれ!」
と、訴えている。
左足首をかばっていたせいで
右の足首にも激痛が走るようになった。
歩いて、40キロのラインを超え、その後、42キロまで歩くことになる。
途中で抜かしてきた人たちが、後ろから抜かしていく。
1人 2人 3人 4人 5人
このへんで数えるのをやめた。
42キロまでだな。
間に合わなかったな。
でも、まぁ、スタート前の予想をはるかに覆し、
ここまで来たぞ!
満足感の中、激痛の足首を抱え
42キロまで歩きとおす。
(つづく)
① 痛く無いし、ここでリタイアしなくてもいいんじゃないか。
② 42キロのコース荷物を受け取れば、帰宅時間が劇的に早くなる。
の2点。
どういうことかというと、
35キロで大満足してたけど、関門でもないし(大エイドですけど)
痛くないし、やめる理由ないじゃん。
もう少し、野辺山を楽しんでもいいんじゃないか?
ということと、
コース上に預けた荷物について。
42キロには、着替え用Tシャツとサプリ+ショッツ
71キロにはサプリ+ショッツ
71キロの荷物はいいとして、42キロのTシャツは置き去りにするには惜しい。
42キロ・71キロに行かなくても荷物は回収されるけど、スタート地点に戻ってくるのは夕方になる。それまで待っているのは時間の無駄だ。そこで、
「42キロ荷物を自分で回収する。」・・・当然走るということですが。
42キロで、リタイアすれば、すべてがうまくいく。帰宅も遅くならないし、Tシャツも無駄にならないし、サプリやジェルなら戻ってこなくても・・・あきらめはつく。
よし!走ろう。
35キロのエイドでは、おにぎりを握りしめてスタートしました。
いつも、両手におにぎりを持って歩きながら食べていましたが、今回は時間の余裕がありません。42キロの関門はスタートから6時間後。5時20分スタートの私は11時20分が関門時刻。残りの時間を考えると結構厳しい状態。
でも、ショッツ効果がまだ残っていて、稲子湯の後の登りも走れる。この調子で走り続けられたら関門に間に合うのでは?別に関門に間に合わなくてももういいんだけど、ランナーならやはり、関門は避けたい。
なんて考えながら、たったかと走って上っていく。突然、前を歩いていた女性が、
「ねぇ。」
と、話しかけてくる。
「えっ?」
「あっ!」
どうやら、後ろから旦那さんが来たと思い話しかけてきた風。
「私完走できますかね?」
ときた。正直にお答えした。
「このウルトラには参加したことありますか?」
「初めてです。」
「そうですか。このままでは無理です。(歩いているのですから)この上り坂を超えると、急な下り坂になります。そこで、いかにペースアップできるかがカギですね。」
「がんばりましょう!」
と、言い残し、走り抜けました。
たぶん 完走は無理です。
走っている私でさえ、たぶん、無理だと思いました。
さて、おにぎりを握りしめながら
走る 走る 走る
手に汗を感じるから、おにぎりを右手から左手に持ち替え
また、左手から右手に持ち替え。(これぐるぐる繰り返す)
考えようによっては、走ることと関係ないことをしているから気が紛れていたのかもしれませんね。
よし来た、下り。
下りは、めちゃくちゃ
苦手。
すごくみっともない、後形姿勢でよろよろ下っていく。
それでも、少し行くと少しリズムがつかめてきて、後ろから抜かされることはなかった。
(もう抜かしてくれる人もほとんど後ろにはいないのだけど)
40キロのチェックポイントを11時5分に通過できれば
残り2キロ15分で下って、42キロの関門間に合う!
40キロ 40キロ 11時5分 11時5分
と念じながら、必死に下っている。
まだか まだか まだか まだか
(これ30キロのときもやっていた)
あぁ、11時過ぎちゃったよ!
まだ、40キロが見えてこない!
まだか まだか まだか まだか
40キロのラインが見えた時
11時5分は大きく超えていた。
40キロのラインを超えるとき
既に私は、歩いていた。
下りで頑張りすぎた、
もう足が
「やめてくれ!」
と、訴えている。
左足首をかばっていたせいで
右の足首にも激痛が走るようになった。
歩いて、40キロのラインを超え、その後、42キロまで歩くことになる。
途中で抜かしてきた人たちが、後ろから抜かしていく。
1人 2人 3人 4人 5人
このへんで数えるのをやめた。
42キロまでだな。
間に合わなかったな。
でも、まぁ、スタート前の予想をはるかに覆し、
ここまで来たぞ!
満足感の中、激痛の足首を抱え
42キロまで歩きとおす。
(つづく)