大同マルタOB会

卒業生が何でも話せる広場にしたい。

オランダから見た大同染工 -5-

2017-11-30 16:04:06 | うれしい

オランダから見た大同染工 -5-
1960年(昭和35年)ブリシンゲン社の技術者が極秘に大同染工を見学した報告書から

  仕上・検査
仕上げ
「樹脂加工仕上げの為には背の高い機械(ピンテンター)が使用されていた。
捺染―発色―水洗 された布がこれらの機械の中に入れられ、後ろから出てくる。我々の使用するテンターよりはるかに短く、同時に〈巾だし仕上げテンター〉と〈熱処理ベーキング〉としても機能していた。私は、これはどのような機械か聞き、ヨーロッパでは、樹脂の付与と熱処理は二つの工程として別々の二つの機械で行われることを指摘した。 その場で明確な答えは帰ってこなかったが、5分後に、丸紅の社員から『専門的過ぎる質問である』と指摘され、疑いを招くのでこれ以上そのような質問をしないように言われた。」

【注:- ピンテンターは 〈仕上げ巾だしテンター〉 と 〈合繊用に熱処理=ヒートセッター〉 としても使えるが、大同で樹脂加工をする際には、ピンテンターで樹脂液を繰りー巾だしー乾燥 して、その後ベーキング機で樹脂固着〈ベーキング〉する、ヨーロッパと同じ 《2工程》 をとっている。】

製品検査
「布は相当な高速で計測機械(ヤール畳み機)に流れ、メートル表示されていた。我々がするような、計測機械のところで 検品 することはされていなかった。
検品はその後ろにおいて、メートル毎にめくり検査する形で行われていた。この検査は工場持ちで行われていた。その後ろにおいて、工場の品質管理を通過したものが、政府役人によって監査され、輸出向きのものは、 A、 B、 C、のグレード評価がされていた。

《 A 》 評価のものは、本来どんな間違いもあってはならないもの。小さいシミが
一っならまだいいが、二っあれば 《B グレード》 になった。そこから、日本とプリントについて契約をかわすときに 20% まで 《B グレード》を許すということが生まれた。 こうした 《B グレード》 は、我々のところでは一級で通用する。 実際のところ、日本も最大 10% 《B グレード》を供給している。 文言上は 20% であるにもかかわらず。
 《B グレード》は二っ以上小さなシミがある場合や、近い距離で見なければわからないような汚れ(欠点)がある場合である。 アフリカ輸出用には、全体の 5%は『柄全体を通過するような割れ(染料汚れ)』があってもよかったが、いまやどんなものも『柄全体を通過するような割れ』があっては、《C グレード》となり出荷できない。」  

【注:- 彼は 『リアルワックス』 なみに 『ひび割れ』 は OK と見ていたと思われる。】

 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

吉岡悠先輩からの投稿を転載しました。 

座敷童子(田中 頌)


  

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今日の私

2017-11-28 21:55:38 | Weblog

小春日和とは今日の天気の事を言うんだろ、

気温もぐんぐん上がりセイタ―ですごせるぐらいの気持ちのいい1日

 

自転車で新しく出来たスーパ-に奥さんに頼まれたものを買いに行くと

先輩のMさんも買い物中、奥さんが腰を痛めて居られるようで、買い物を

たのまれたとの事、私と一緒だぁ、

帰りには又先輩のHさんところにより最近の様子などを聞き我が家に向かう、

家に帰れば又好きなちあきなおみの曲を聞きながら新聞等を読みながら

秋を満喫しています、

 

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穏やかな日々

2017-11-27 21:08:40 | Weblog

気温は16℃以上あり、10時半ごろから玄関わきの椅子に座り、音楽を聞いて

いますが、音楽と言ってもZARD BLENDを聞いています、

ボーカルの坂井泉水さんが亡くなって何年になりますか解りませんが何枚かある

CDを聞くのが楽しみです、

風もなくお日様にあたっているとおおげさではなく少し汗ばんできますので、

上着をジャンパーを脱いでいます、今日のような日が小春日和と言うんだと思う、


昼からは何時ものように自転車で宇治川に行こうと思ったのですが、駅の近くの

パチンコ店に一直線に入りました、勿論負けですけど、

夜は食事後散歩するのですが、散歩コースにはクリスマスツリーが飾られています、

すこし気が早いとも思うんですが、12月もすぐそこにやって来ています、

明日も穏やかな小春日和が日が続くといいんですが。

 

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気分も最高

2017-11-25 20:03:42 | Weblog

日差しがあるが風が強くすこし寒さを感じますが、今日は孫の幼稚園の作品展示会に

夫婦で行ってきました、日ごろから活発な孫娘ですのでどのような幼稚園生活を

おくっているのかなぁと思いつつ作品を見て回りました、

 

うんどうかい

 

消防自動車

奥さんは力強く描いているので良いのではないかと言っていますが、


帰りに宇治興正寺に出かけました、大勢の観光客で大賑わいです、

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秋本番

2017-11-23 18:24:11 | Weblog

孫が遊びに来ていますので、お買いもの以外外に出られずいますが、毎日放送の

ちちんぷいぷいと言う番組を何気なく見ていると、何年か前に紅葉の写真を撮り行った

お茶の里で有名な和束町を案内しているではないか、

 

写真は今の正法寺さんではないが人里離れた隠れたモミジと銀杏の名所で秋を十分に楽しまして

くれたことを今も印象に残っています、

夕方近く2匹のメジロがやってきましたのでデジカメでパチリ。

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自転車で

2017-11-21 17:55:23 | Weblog

朝1番徳洲会病院でのペインクリニックでの診察です、15年以上経ちますが

術後の後が今だ痛みます、

診察後自転車で弘法さんまで一走りですが、年のせいと北風の為ペダルをこぐ

のに力が入ります、

今年最高の人出で東門から入ると人人でなかなか前に進むのも大変です、

お参りの後は何時ものように出店の見物がてら冷やかしですが、ある人に東寺飴を

買いたいが弘法さんの日しか販売されたいないとの事で、東門近くの店で聞いてあげると

八条大宮西入る 東寺郵便局の隣で販売されているとのこと、

私もご一緒しい、東寺飴の生姜飴を買い求めました、


帰りは伏見の街中から観月橋を渡り24号線を一路南に走っていると、西宇治インターの

信号で大同マルタの先輩Sさんに声をかけてもらい、近くのからふね屋でコーヒ-を呑みながら

昔話に花を咲かせた、先輩有難うございました、又近くに来られた時は是非声をかけてください。





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今日1日です

2017-11-20 20:55:03 | Weblog

先月南京都病院で胃カメラ検査をしたところ所、カンジタの所見があり、

1週間分の飲み薬をいただいたが、

又、気になる所を細胞を病理検査に出したのでの結果を聞きに

今日病院に行ってきました、

胃カメラ検査の結果は問題はないとのこと、少し安心しました、

年齢からくる喉の違和感を話すると年齢からくることもあるので、今以上

違和感があれば来院するようにと言われた、

1か月前になるかなぁ 元上司のMさんが亡くなられ、奥様から喪中のはがきを

頂き、また大同マルタのスライドショウを取り出してはみています、

こんな時代もあった またこんなこともあったんだと何回も何回も自分が作った

物を見直しています、私も歳をとったもんだとつくずく感じるこの頃です、

秋は深まっています。


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宇治の秋

2017-11-18 20:25:19 | Weblog

今夜は宇治平等院がライトアップされるとテレビから流れていましたが、

改修されてから初めてのライトアップではないかなぁ、

本当に行きたい気持ちが有るのですが大勢の観光客で賑あうことでしょう、

 

昨日自転車で宇治川ラインを走ってきました、少し例年よりも早いのでないかと思いながら

行きましたが、今が見ごろと赤く色ずいています、


又、地域の文化祭で桐生選手の絵ハガキが展示されていました、

なかなかうまく描かれていましたね、

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頂きました

2017-11-17 10:18:01 | Weblog

朝は気温は5度近く下がっていましたが、じょじょに上がり今は音楽を聞きながら

玄関横で日向ぼっこしています、

昨日地域の家から柿を頂きました、

 

音楽を聞き終われば、自転車で秋色に染まる宇治川に行ってみたいと思います、

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オランダから見た大同染工 -4-

2017-11-17 09:41:19 | うれしい

オランダから見た大同染工 ー 4 -

 1961年(昭和36年)オランダ「ブリシンゲン社」の技術者が極秘に旧大同染工を見学した報告書から  オートスクリーンプリント
「イタリア製機械 『コメリオ』、 広巾使用で大きな型がついていた。しかし、これは稼働していなかった。 他に『イチノセ』製の日本の機械が 7台あった。これらの 7台の機械はすべて稼働しており、あらゆる服地をつくっていた。つまり、綿サテン、ポプリン、ピケの一種の生地をプリントしていた。

 これらの機械で 18色までできる。 送り(レピート)は 18吋で、プリント巾は加工された 36吋巾までだ。 布が片側から挿入される。 プリント板のいずこかに “送り”がつけられ、その間にスクリーンが印捺されるということだ。プリント板の先には(後方)乾かすための箱がある。それぞれの機械に 4人がついていた。

 プリントスピードは 7ヤード/分で、これは、 100 ヤードを 4.2 反/時間 つくれることになる。 デッサンを交換する(型換え)時間は 30分とみられた。


週に 48時間を二回りさせて、 9台の機械で、90万ヤード/月 がつくられているといわれた。 月毎で考えると、大体 9 × 4 × 100 時間 = 3,600 時間 ということで、これは 100ヤードを 2,5 反/時間でつくっている計算で、理論的には 4,2 反となる。 これは採算がとれる数字だ。


 これらの機械によって美しい作品が仕上がっていた。 我々の写真版ローラープリントの効果は制限されたものとなっている。 (私は金属をもってきていた) )」
 【 注:― 《意味不明》 おそらく、スクリーンで出来ない金属の写真版彫刻を持って対抗しているということか ?】

「更に、特定の効果を出すために、”型”は惜しまず使われていた。綺麗なデッサンのために (色数)10~12 枚の型を使うことも当たり前だった。 我々が銅版深印刷で到達することの出来る効果は、スクリーン機械の写真版ではできない。


ストライクオフ(見本作成)に関しては冷たい板の上で、かなり原始的方法でつくられていた。この作業はきわめてゆっくり行われていた。 通常、 各配色に対して 4ヤードカがつくられ、 1ヤードは顧客に送られ、そのほかの 3ヤードが自分たち用にとっておかれていた。 顧客が要求すればもう数ヤード余分につくることができたが、これは通常のプリント価格に上乗せした特別費用を必要とした。」

箱 (乾燥機)
「特に注意に値することはなかった。」
 
加工部(後工程)
「すべての加工(蒸し、後染め、水洗など)は、広巾の機械で行われていた。」

     東山十条87

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

吉岡悠先輩からの投稿を転載しました。 
座敷童子(田中 頌)

 

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独り言

2017-11-14 21:24:36 | Weblog

日曜日におこなわれた京都府中学駅伝大会の成績が今日の朝刊に載りました、

月曜日の朝刊は休刊と前から解っていましたが夕刊には載るものと期待

していましたが、今朝の新聞に成績が載っていました、

地域の中学は残念ながら近畿大会の出場は逃しましたが、府下6位と立派な

ものです、優勝は京都市内の桂中学が男女とも優勝しました。

 

今年末恒例の紅白の司会者が決まりましたが、ひそかに期待しているのが

陸上の9.98秒の桐生が審査員に選ばれないかと思っています、先日開かれた

お祝いの会では参加者の中にも期待している人がいました、

勿論私も大いに期待しています。

 

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地域の出来事

2017-11-12 16:59:07 | Weblog

朝から小さな子供を含めて50名近くの人達が干拓地の方に歩いてくる、

なんだろうと尋ねると干拓地の畑に冬野菜の種をまくイベントだそうです、

 

子供の時から土になれ、野菜がどうしてできるのかを体験イベント、

しゅんぎく ホウレンソウ ダイコン みずな等 4才位の幼児から小学校高学年まで

お母さん、お父さんと一緒に真剣な表情で10種類近くの野菜の種を植えていました、


又、1か月以上前から地域の人達から物品提供を受けて準備されていた

ふくしのまち ふれあいのまち 福祉バザーが地域の小学校で午後1時から開催されました、

大勢の人がバーザ-に提供された商品を買い求めておられ、私達夫婦もこれがいい、

あれがいいなどと言いながら買い求めました、

会場にはお好み食べよう会の大同マルタOB会のTさんもスタッフとしてお手伝いされていました、

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街は秋色

2017-11-10 22:03:45 | Weblog

今年初めてメジロがやって来たのを確認、鳴き声は聞こえてくるのですが

姿を確認する事ができなかったのです、

 

いい天気でしたね、自転車で干拓地を通り伏見の観月橋を渡り外環状を

東に走り宇治橋まで、途中亡くなられた先輩の家の前で合掌、

ホトトギス

ハウチワカエデ

コムラサキシキブ

 

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オランダから見た大同染工 ー3-

2017-11-09 18:52:13 | うれしい

オランダから見た大同染工 ー3-

 1961年(昭和36年)オランダ「ブリシンゲン社」の技術者が極秘に旧大同染工を見学した報告書から

  ローラープリント
 6台の捺染機があり、すべて48吋 プリント巾である。一つの部屋にあった 2台を見たが、 1台はかなりの数の色があった。それは 12色刷りの機械であった。その捺染機では 4色のイミテーションワックスデザインが高速でまわっていた。機械に はスピード計がなかった。 速さを聞くと 営業部長は、『30ヤード/分』の速度という。 私が 『そんなはずがない』というと、彼はそばにいた捺染士に聞いた。 『90ヤード/分』と応えた。 これもまた本当ではないだろう。 多分、『70~80 ヤード/分』 ぐらいの速度といったところだ。
捺染される生地はロールに巻かれたものを機械に注入された。つまり生地導入の際の指示は機械の所で、通常捺染士か立っている所でなされていたわけである。

“15分ランプ”は機械についていなかった。」
【 注;― 大同で加工する生地は 1反120ヤードの生地で、3000ヤールの加工なら25反、あらかじめ数えてあるから、生地導入は捺染士の指示でできる。外国は乱ヤードの生地が多いから捺染機の所に“長さ測定機(指定長でランプがともる)“が必要である。 おそらく生地係がチェックしていると、推定される。】

 「機械の前部に1人が生地の導入方向を修正する作業に従事しており、もう1人が色糊を入れる作業を担っていた。捺染士は機械の周りを旋回しており、後部には3人がついていた。( ふり落ち 1人と アンダー返し2人 計1台に6人)
 これが一つのパターンで、隣の2番目の機械ではちょうど、型ロールが交換されていた。こちら(大同)は、単純な イミテーションワックスのパターンを非常に高速でつくるところだが、実際のローラープリントのところでは、とても綺麗なアメリカ向けポプリンもつくられていた。これはおそらく彫刻は《ペンタグラフ》のデザインであろうが、非常に鮮明な輪郭のはっきりしたプリントができており、とても高い品質と言わざるを得ない。
それをプリントするときはあれほど(1番目)高速ではないと思われるが、見ていないので何とも言えない。従って高速で生産される『バルク商品』と並んで、ヨーロッパ市場向けのとても良い品質のものが同じ工場でつくられていた。
 
 プリント職場は 48時間/週 しか稼働していなかった。」
【 注:― ヨーロッパでは24時間稼働が常識 ? 大同でも殆どの職場(精練漂白、スクリーンプリント、仕上など)は24時間稼働。】
「何故そうなのかと聞くと、日本では資本と労働価格の関係から(私はそう思っていなかったのだが)こう言われた。『48時間/週 以上稼働させると多くの損害を生み出す』。重ねて何故それ以上回すと必ず損害が出るのか尋ねると、『常勤で回した方が品質がよい』」との応えで、それをもって会話は終わってしまった。」
  ローラープリント
 6台の捺染機があり、すべて48吋 プリント巾である。一つの部屋にあった 2台を見たが、 1台はかなりの数の色があった。それは 12色刷りの機械であった。その捺染機では 4色のイミテーションワックスデザインが高速でまわっていた。機械に はスピード計がなかった。 速さを聞くと 営業部長は、『30ヤード/分』の速度という。 私が 『そんなはずがない』というと、彼はそばにいた捺染士に聞いた。 『90ヤード/分』と応えた。 これもまた本当ではないだろう。 多分、『70~80 ヤード/分』 ぐらいの速度といったところだ。
捺染される生地はロールに巻かれたものを機械に注入された。つまり生地導入の際の指示は機械の所で、通常捺染士か立っている所でなされていたわけである。

“15分ランプ”は機械についていなかった。」
【 注;― 大同で加工する生地は 1反120ヤードの生地で、3000ヤールの加工なら25反、あらかじめ数えてあるから、生地導入は捺染士の指示でできる。外国は乱ヤードの生地が多いから捺染機の所に“長さ測定機(指定長でランプがともる)“が必要である。 おそらく生地係がチェックしていると、推定される。】

 「機械の前部に1人が生地の導入方向を修正する作業に従事しており、もう1人が色糊を入れる作業を担っていた。捺染士は機械の周りを旋回しており、後部には3人がついていた。( ふり落ち 1人と アンダー返し2人 計1台に6人)
 これが一つのパターンで、隣の2番目の機械ではちょうど、型ロールが交換されていた。こちら(大同)は、単純な イミテーションワックスのパターンを非常に高速でつくるところだが、実際のローラープリントのところでは、とても綺麗なアメリカ向けポプリンもつくられていた。これはおそらく彫刻は《ペンタグラフ》のデザインであろうが、非常に鮮明な輪郭のはっきりしたプリントができており、とても高い品質と言わざるを得ない。
それをプリントするときはあれほど(1番目)高速ではないと思われるが、見ていないので何とも言えない。従って高速で生産される『バルク商品』と並んで、ヨーロッパ市場向けのとても良い品質のものが同じ工場でつくられていた。
 
 プリント職場は 48時間/週 しか稼働していなかった。」
【 注:― ヨーロッパでは24時間稼働が常識 ? 大同でも殆どの職場(精練漂白、スクリーンプリント、仕上など)は24時間稼働。】
「何故そうなのかと聞くと、日本では資本と労働価格の関係から(私はそう思っていなかったのだが)こう言われた。『48時間/週 以上稼働させると多くの損害を生み出す』。重ねて何故それ以上回すと必ず損害が出るのか尋ねると、『常勤で回した方が品質がよい』」との応えで、それをもって会話は終わってしまった。」
  ローラープリント
 6台の捺染機があり、すべて48吋 プリント巾である。一つの部屋にあった 2台を見たが、 1台はかなりの数の色があった。それは 12色刷りの機械であった。その捺染機では 4色のイミテーションワックスデザインが高速でまわっていた。機械に はスピード計がなかった。 速さを聞くと 営業部長は、『30ヤード/分』の速度という。 私が 『そんなはずがない』というと、彼はそばにいた捺染士に聞いた。 『90ヤード/分』と応えた。 これもまた本当ではないだろう。 多分、『70~80 ヤード/分』 ぐらいの速度といったところだ。
捺染される生地はロールに巻かれたものを機械に注入された。つまり生地導入の際の指示は機械の所で、通常捺染士か立っている所でなされていたわけである。

“15分ランプ”は機械についていなかった。」
【 注;― 大同で加工する生地は 1反120ヤードの生地で、3000ヤールの加工なら25反、あらかじめ数えてあるから、生地導入は捺染士の指示でできる。外国は乱ヤードの生地が多いから捺染機の所に“長さ測定機(指定長でランプがともる)“が必要である。 おそらく生地係がチェックしていると、推定される。】

 「機械の前部に1人が生地の導入方向を修正する作業に従事しており、もう1人が色糊を入れる作業を担っていた。捺染士は機械の周りを旋回しており、後部には3人がついていた。( ふり落ち 1人と アンダー返し2人 計1台に6人)
 これが一つのパターンで、隣の2番目の機械ではちょうど、型ロールが交換されていた。こちら(大同)は、単純な イミテーションワックスのパターンを非常に高速でつくるところだが、実際のローラープリントのところでは、とても綺麗なアメリカ向けポプリンもつくられていた。これはおそらく彫刻は《ペンタグラフ》のデザインであろうが、非常に鮮明な輪郭のはっきりしたプリントができており、とても高い品質と言わざるを得ない。
それをプリントするときはあれほど(1番目)高速ではないと思われるが、見ていないので何とも言えない。従って高速で生産される『バルク商品』と並んで、ヨーロッパ市場向けのとても良い品質のものが同じ工場でつくられていた。
 
 プリント職場は 48時間/週 しか稼働していなかった。」
【 注:― ヨーロッパでは24時間稼働が常識 ? 大同でも殆どの職場(精練漂白、スクリーンプリント、仕上など)は24時間稼働。】
「何故そうなのかと聞くと、日本では資本と労働価格の関係から(私はそう思っていなかったのだが)こう言われた。『48時間/週 以上稼働させると多くの損害を生み出す』。重ねて何故それ以上回すと必ず損害が出るのか尋ねると、『常勤で回した方が品質がよい』」との応えで、それをもって会話は終わってしまった。」

「我々と比べると平均生産量/時間は非常に大きいに違いない。48時間/週は大体 200時間/月/機械 である。6台の機械では 1.200時間と、下方に見積もった場合ではあるが、それでも 20反(2,000ヤード)/時 となる。これは我々の生産速度の倍である。
これには当然ながらいくつかの要因がある。

1.単純な彫りだけで高速で生産されている。いいかえると重色が必要な写真版がない。
2.単純な手順であり、複数の工程を必要としない。我々がジャバ・プリントでとるような複数工程ではない。(注:防染のしごき2度捺染のような)
3.銅板印刷は全くない。銅板印刷をするとき我々はわずかであるが、時間を失っている。
【 注:― ブリシンゲン社はどんな銅板印刷をしていたか?逆に興味がある】
4.新しい柄を生産するとき、《試しプリント》をしていない。我々は例えば、ジャバ・プリントでは行なっている。
【 注:― 大同は配色替えのたびに、色確認のため小布の見本をとっていた】
5.私が見たところ、プリント全体として色数が少ない。従って、型・配色替えの時間が少ない。

しかし、これらの要因をかんがみても、20反(2,000ヤード)/時は、かなり効率が良いといわざるを得ない。」
【 注:― 実際は8時間稼働ではなく、常時 2時間くらい残業をしていた。】
  
【ローラー捺染の職場について、さすが専門的で詳細に観察している。
生産能力を的確に計算し、その効率の良さ、その要因まで掌握している。】「我々と比べると平均生産量/時間は非常に大きいに違いない。48時間/週は大体 200時間/月/機械 である。6台の機械では 1.200時間と、下方に見積もった場合ではあるが、それでも 20反(2,000ヤード)/時 となる。これは我々の生産速度の倍である。
これには当然ながらいくつかの要因がある。

1.単純な彫りだけで高速で生産されている。いいかえると重色が必要な写真版がない。
2.単純な手順であり、複数の工程を必要としない。我々がジャバ・プリントでとるような複数工程ではない。(注:防染のしごき2度捺染のような)
3.銅板印刷は全くない。銅板印刷をするとき我々はわずかであるが、時間を失っている。
【 注:― ブリシンゲン社はどんな銅板印刷をしていたか?逆に興味がある】
4.新しい柄を生産するとき、《試しプリント》をしていない。我々は例えば、ジャバ・プリントでは行なっている。
【 注:― 大同は配色替えのたびに、色確認のため小布の見本をとっていた】
5.私が見たところ、プリント全体として色数が少ない。従って、型・配色替えの時間が少ない。

しかし、これらの要因をかんがみても、20反(2,000ヤード)/時は、かなり効率が良いといわざるを得ない。」
【 注:― 実際は8時間稼働ではなく、常時 2時間くらい残業をしていた。】
  
【ローラー捺染の職場について、さすが専門的で詳細に観察している。
生産能力を的確に計算し、その効率の良さ、その要因まで掌握している。】「我々と比べると平均生産量/時間は非常に大きいに違いない。48時間/週は大体 200時間/月/機械 である。6台の機械では 1.200時間と、下方に見積もった場合ではあるが、それでも 20反(2,000ヤード)/時 となる。これは我々の生産速度の倍である。
これには当然ながらいくつかの要因がある。

1.単純な彫りだけで高速で生産されている。いいかえると重色が必要な写真版がない。
2.単純な手順であり、複数の工程を必要としない。我々がジャバ・プリントでとるような複数工程ではない。(注:防染のしごき2度捺染のような)
3.銅板印刷は全くない。銅板印刷をするとき我々はわずかであるが、時間を失っている。
【 注:― ブリシンゲン社はどんな銅板印刷をしていたか?逆に興味がある】
4.新しい柄を生産するとき、《試しプリント》をしていない。我々は例えば、ジャバ・プリントでは行なっている。
【 注:― 大同は配色替えのたびに、色確認のため小布の見本をとっていた】
5.私が見たところ、プリント全体として色数が少ない。従って、型・配色替えの時間が少ない。

吉岡悠先輩からの投稿を転載しました。

 

 

 

座敷童子(田中 頌)

 

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新聞記事

2017-11-09 12:33:41 | Weblog

一雨ごとに秋は深まっていきますね、

今日は朝から気温も思ったよりも上がらず日向ぼっこしていますが少し寒さを

感じます,日差しがあれば暖かいかもしれないが、

 

新聞を見ていると12日京都府中学校駅伝競争大会の出場校が載っています、

今年も宮津 京都府立青少年海洋センターマリーンピアその周辺コース

女子はスタート午前9時45分 男子11時スタート

地域の北宇治中学は山城大会を勝っていますが、府下は広いものです、

まして京都市内には強い学校が3校いますので5番に入れば

近畿大会の出場の権利が与えられますので、

又1位には全国大会の出場できますので頑張ってほしいものです、

応援に行きたい気持ちが有るのですが朝早くから宮津まで車を走らせる

自信が。

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