伝統の神楽 震災後初演舞
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/51/38b0ce25f2c8ba513c118025431ce47b.jpg)
東京電力福島第一原発事故により避難生活が続く福島県双葉郡浪江町田尻地区の田末郷土芸能保存会の有志が19日、伝統の神楽を披露した。東日本大震災後初めての演舞で、二本松市のウェディングパレスかねすいで開かれた行政区の総会に集まった100人を元気づけた。
神楽は田尻、末森両地区民の信仰が厚い香取神社に伝わっている。1月最初の日曜日に「村祈祷(きとう)」と称し各戸を回り、神社の春(4月)と秋(9月)の祭り、7月の地蔵尊祭りで奉納する。長年、青年会員が伝えたが、若者が減ってきた40年ほど前から保存会をつくり継承している。
原発事故以降、会員も県内外に避難し神楽は休止状態だった。行政区総会を前に、区長の原中正義さん(64)=喜多方市=から「古里を思う住民の心をつなぎ、励ましてほしい」と要請され、復活を期した。
保存会長の鈴木常幸さん(72)=二本松市=、副会長の田尻尭春さん(71)=同=、会員の田尻良作さん(63)=桑折町=、田代文夫さん(63)=福島市=、神内義雄さん(64)=南相馬市=の5人が演じた。獅子頭を操った田尻良作さんは「2年以上、踊っていないので不安だった」と緊張していたが、仲間の支えと住民の拍手を浴びて熱演した。最後に4人が獅子の中に入り、大きく伸び上がる場面では、区長の原中さんも飛び入りした。
獅子の後役を務めた鈴木さんは「久しぶりにしては合格点。懐かしそうにしていた人たちの顔を見て、頑張って続けていこうと思った」と汗を拭った。
2013/05/20 09:37 福島民報
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東京電力福島第一原発事故により避難生活が続く福島県双葉郡浪江町田尻地区の田末郷土芸能保存会の有志が19日、伝統の神楽を披露した。東日本大震災後初めての演舞で、二本松市のウェディングパレスかねすいで開かれた行政区の総会に集まった100人を元気づけた。
神楽は田尻、末森両地区民の信仰が厚い香取神社に伝わっている。1月最初の日曜日に「村祈祷(きとう)」と称し各戸を回り、神社の春(4月)と秋(9月)の祭り、7月の地蔵尊祭りで奉納する。長年、青年会員が伝えたが、若者が減ってきた40年ほど前から保存会をつくり継承している。
原発事故以降、会員も県内外に避難し神楽は休止状態だった。行政区総会を前に、区長の原中正義さん(64)=喜多方市=から「古里を思う住民の心をつなぎ、励ましてほしい」と要請され、復活を期した。
保存会長の鈴木常幸さん(72)=二本松市=、副会長の田尻尭春さん(71)=同=、会員の田尻良作さん(63)=桑折町=、田代文夫さん(63)=福島市=、神内義雄さん(64)=南相馬市=の5人が演じた。獅子頭を操った田尻良作さんは「2年以上、踊っていないので不安だった」と緊張していたが、仲間の支えと住民の拍手を浴びて熱演した。最後に4人が獅子の中に入り、大きく伸び上がる場面では、区長の原中さんも飛び入りした。
獅子の後役を務めた鈴木さんは「久しぶりにしては合格点。懐かしそうにしていた人たちの顔を見て、頑張って続けていこうと思った」と汗を拭った。
2013/05/20 09:37 福島民報