チェルノブイリ原発事故を知らないヤツってやはり原発の恐ろしさを知らないから
福島原発事故の危機感がまったく無いんですか?
現在の状態が悪化すればチェルノブイリ以上の規模になる可能性も十分ありますよね?
解決日時:2011/3/29 05:15:17
当方、専門家の端くれです。大学では原子力工学もかじっていました。
福島もメルトダウンを起こしています。チェルノブイリとの違いは、臨界状態であったかどうかだけです。臨界状態での爆発は最も危険な中性子線量が増えるので放射性物質放出量が少なくても、深刻な悪影響をもたらします。
福島の場合は、原子炉の数が多く、燃料プール中にある使用済と未使用核燃料(以下核燃料等という)のメルトダウンも予想され、すべての核燃料等が大気中に放出された場合はチェルノブイリの100倍の深刻度があります。2号機の圧力容器は破損しており、1号機・3号機でも破損の可能性があります。
現状では、臨界による中性子発生の部分を除いてはほぼ同等。今後の展開次第では放射性物質放出量は福島がチェルノブイリを大きく上回ります。福島は放射性物質の飛散が軽微だと主張する人もいますが、ヨウ素131、セシウム137、ストロンチウム90はメルトダウンすれば大気中に放出されてしまう性質のものですから、半径30キロを超えた地域では全く同じ条件だと思います。
軽水炉の場合は一旦停止すれば、再臨界のおそれは非常に少ないですが、福島の事故では放射性物質放出量が膨大なのでもはや深刻度に違いを見つけがたいものと考えられます。なお、中性子線は臨界状態が終われば出なくなります。爆発直後に近隣への深刻な悪影響が無かったに過ぎません。
燃料棒の多さから考えれば、福島の方がチェルノブイリよりはるかに深刻です。
チェルノブイリの10倍から100倍の燃料が存在しており、原爆に直すと数千個分から数万個分になるでしょう。東京が安心だとは到底思えません。大爆発が起きないため爆発による飛散はありませんが、大気中に放出され風に乗って広範囲に広がる放射性物質の量は福島の方が多いのですから、事態はより深刻です。水を掛けているのは燃料棒が溶けて放射性物質が気化しないようにするためです。
中心から半径30キロ以上の地域では、すでに、チェルノブイリ以上になっています。チェルノブイリ状態からどれほど悪化するかが問題になっているだけです。中心から半径30キロ以内の地域ではチェルノブイリの方が深刻かもしれません。
九州まで行っても駄目でしょう。沖縄なら或いはと思います。ただし、人体への影響を我慢すれば10-50年程度生きられる地域は多いと思います。東京は、200キロ圏に近く、重度汚染地域で、人体への影響は避けられません。
回答日時:2011/3/21 20:31:29