大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

第3部 未知への挑戦(10) 低減への模索 出荷再開へ企業の知恵 (福島県)

2013-05-26 20:00:00 | 原子力関係
第3部 未知への挑戦(10) 低減への模索 出荷再開へ企業の知恵


 福島県園芸課長の松本登(57)は1日、県庁西庁舎の5階にある課内で、「あんぽ柿」の出荷再開に向けたプロジェクトの資料に目を通していた。「今年は何としても県北地方のあんぽ柿を出荷したい。このままではブランド力が損なわれる」。松本には、東京電力福島第一原発事故の影響で、平成23、24年の2年間、加工自粛が続き、農家の生産意欲が失われかねないという危機感もある。
 県は7月下旬からJA伊達みらいなどと連携し、放射性物質検査を始める。生柿の放射性濃度は、あんぽ柿に加工すると3倍から5倍に濃縮される。まだ青々とした幼果(ようか)を摘み取り、食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を上回るかどうかを見極める。原料柿の生産が集中する伊達と桑折、国見の3市町の全農家が対象だ。
 9月下旬には県北地方の生柿を試験加工し、加工が再開できるかどうかを最終判断する。試験加工で基準値を上回った場合、県はこれまで通り市町村単位で加工自粛を要請する方針だ。ただ、面積の広い伊達市などで基準値を超える恐れのあるのは、ごく一部の地域と想定される。ほとんどの地域で下回れば、市町村単位の枠組みを見直し、例外地区を設けて加工できるような措置も視野に入れている。
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 「生柿から検出される放射性物質は減少している。昨年より良い結果が出るはず」。松本は23年以降のデータを見るたびに、加工再開への望みを強くしている。
 23年秋、伊達市保原町にある県農業総合センター果樹研究所のほ場で収穫された生柿の1キロ当たりの平均放射性物質濃度は74・8ベクレルだった。1年後の24年秋には17・8ベクレルまで下がった。
 原発事故で柿の樹木表面に付着した放射性物質は高圧洗浄でほとんどを除去できた。さらに、樹木内部に入った放射性セシウムは、葉や実に移行して落葉などで減り、根から新たに放射性物質が吸収される可能性もほとんどないからだ。
 樹木に降り注ぎ、内部に入ったセシウムは134と137が半々とみられている。「セシウム134が半減期の2年を迎えており、低減はさらに進むはずだ」。果樹研究所主任研究員の阿部和博(50)はこれから出そろう検査結果に注目している。
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 加工再開を見据え、販売促進に向けた取り組みも動きだした。JA伊達みらいであんぽ柿を担当する営農指導員の芳賀武志(32)は「小売店で扱ってもらえるよう、働き掛けを強化したい」と対策を練る。
 だが、消費者に安全性をアピールするには、あんぽ柿の全品検査が欠かせない。コメの全袋検査同様、万が一、食品衛生法の基準値を超えても、市場に出回らないように封じ込めるためだ。
 現在、あんぽ柿の検査に使われているゲルマニウム半導体検出器は、切り刻まないと精度の高い検査ができない。出荷するには、袋のまま検査ができる測定器が導入されているコメのように、全品を検査する機器が必要となる。
 県は検査機器の開発費として5000万円を予算化した。企業の開発を後押しする。17日、審査会が福島市で開かれ、県内外の複数の企業が検査機器の開発案を発表した。間もなく支援企業が決まる。
 あんぽ柿は1つ約50グラム。全品調べると総量は1000トンに上る。専用の検査機器の開発は可能なのか-。ある企業の担当者は「難しい技術開発になる。しかし、農家のために何としても成し遂げたい」と意欲を見せる。早い地域では12月から出荷が始まる。残された時間はわずかだ。
 それでも松本は期待する。「企業の努力が実を結ぶはず」(文中敬称略)
 
2013/05/23 11:15 福島民報

今を生きる 県民の思い踊りで表現 全国で複数入賞 (福島県)

2013-05-26 19:00:00 | 原子力関係
今を生きる 県民の思い踊りで表現 全国で複数入賞


■いわきの神永宰良さん主宰ダンス教室 エクスプレションD.S.

 福島県いわき市の舞踊家・神永宰良(さいら)さん(52)が主宰するダンス教室「エクスプレションD.S.」が第24回JDAダンスコンクールの複数部門で上位入賞を果たした。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故を忘れてほしくないという思いを踊りで表現し、観客や審査員の心を打った。
 神永さんは舞踊家として活動するのと並行して福島、いわき両市に置いているスタジオで子どもたちを指導している。今回のコンクールでは、作者作品部門で神永さん演出・振り付けの作品が最優秀賞・文部科学大臣賞に輝いたのをはじめ、中高生部門で生徒7人によるダンスユニット「SK-D2」が2位、10人による「SK-D1」が10位になった。ジュニア部門に出場した7人組のユニット「MC3」は5位・チャコット賞を受けた。
 披露したのは、震災と原発事故をテーマにした踊り。神永さんや講師陣、生徒が共に話し合い、一緒に作り上げた。不安や混乱、怒りや悲しみ、夢や希望-。踊りを通して本県のメッセージを伝えることが風化を防ぐことにつながると信じ、舞台に立った。会場からは大きな拍手が送られた。
 神永さんは「子どもらの笑顔が復興につながると確信している。この子たちは未来への希望だ」と生徒の活躍をたたえている。
 コンクールは日本ジャズダンス芸術協会の主催で4日に東京の山野ホールで開かれた。
 コンクールに出場し入賞したメンバーは次の通り。
 ◇中高生▽2位=中川鈴菜(いわき総合高)植新真帆、木下はな(磐城一高)杉本有彩(翔洋学園高)吉川暁帆(磐城桜が丘高)栗原瑞歩、草野真依(磐城高)▽10位=今野夢惟(いわき・泉中)菅原梨央、中村美里(平三中)秋山華琳、桜井聖来、佐藤亜美(四倉中)四家まりあ(小名浜二中)山口愛美(中央台南中)江川実優(平二中)野沢真奈(中央台北中)
 ◇ジュニア▽5位・チャコット賞=佐藤愛奈(渡利中)佐藤優梨、太田茉里奈(北信中)鈴木怜奈(平四小)阿部琴音(中央台東小)佐藤よし乃、新妻真里奈(平四小)

2013/05/24 11:47 福島民報

脱原発訴え国会前集結へ 過去最多の参加者目指す (東京都)

2013-05-26 18:00:00 | 原子力関係
脱原発訴え国会前集結へ 過去最多の参加者目指す


 毎週金曜日に首相官邸前や国会周辺で脱原発を訴えている首都圏反原発連合など3団体は6月2日の日曜日、「反原発国会大包囲」と称して集会を開く。

 主催者側は、昨年官邸前行動や国会を取り囲む抗議活動で最も多く集まった約20万人(主催者発表)を超える過去最多の参加者を目指している。

 3団体は他に、ノーベル賞作家の大江健三郎さんらが呼び掛け人の「さようなら原発1000万人署名」運動に取り組む団体と、労働組合の全国組織などでつくる「原発をなくす全国連絡会」。

2013/05/25 05:25 福島民報

日光、磐梯朝日は線量問題なし 百キロ圏内の国立公園 (福島第一原発)

2013-05-26 17:00:00 | 原子力関係
 環境省は24日、東京電力福島第1原発から100キロ圏内にある日光国立公園と磐梯朝日国立公園内の計24地点で測定した放射線量は毎時0・05~0・18マイクロシーベルトだったと発表した。政府が除染実施後の長期的な目標としている年間1ミリシーベルト(毎時0・23マイクロシーベルトに相当)以下だった。

 5月8~15日に、両公園のビジターセンターや遊歩道などで、地上1メートルの空間線量を測定した。同省国立公園課によると、昨年の測定結果よりも平均で約1割低下したという。

2013/05/24 19:04 福島民報

原発汚染水管理、信頼性改善を IAEA調査団の報告書 (福島第一原発)

2013-05-26 16:00:00 | 原子力関係
 国際原子力機関(IAEA)は24日までに、東京電力福島第1原発事故に伴う廃炉作業を検証した調査団の報告書を公表した。放射性物質を含む汚染水の管理について、安全性と信頼性を改善した計画の策定を求めた。

 廃炉作業に関する17項目の助言を記載。政府は6月に見直す廃炉の工程表に反映させる。

 報告書では、敷地内で増え続ける汚染水管理の計画練り直しのほか、汚染水漏れを素早く検知する体制を整えるよう求めた。

2013/05/24 12:06 福島民報

原子力協定、早期締結を インド首相、訪日前に会見

2013-05-26 15:00:00 | 原子力関係
原子力協定、早期締結を インド首相、訪日前に会見


【ニューデリー共同】

 インドのシン首相は25日、27日からの訪日を前に共同通信など日本メディアと会見し、東京電力福島第1原発事故を機に中断していた日印原子力協定交渉について「進展を強く望んでいる」と述べ、早期締結への強い意志を示した。ニューデリーの首相公邸で語った。

 安倍晋三首相とシン氏は29日の首脳会談で、交渉再開で合意する見通し。シン氏は、前回の首相在任中の2007年にインドを訪れた安倍氏を「非常に特別な友人」と呼び、「原発ゼロ」を掲げた民主党政権から代わった安倍氏と自民党政権に期待感を表明した。

2013/05/25 19:06 福島民報

旧国名14市町が防災ネット計画 災害時に相互支援へ

2013-05-26 14:00:00 | 学習
 旧国名を自治体名に残す全国の14市町が集まり、地震や原発事故などの災害時に物資や人員を相互支援する広域防災ネットワークをつくる計画が進んでいる。

 14市町は、計画を主導する大阪府和泉、摂津両市のほか、東日本大震災で被災した福島県いわき市や、県内に原発がある福井県越前町、南海トラフ地震での津波が予想される三重県志摩市など。

 5月末までに各自治体の意向を確認した後、防災協定の締結など具体的な議論に入る。

 和泉、摂津両市によると、きっかけは4月に兵庫県の淡路島で震度6弱を観測した地震。協定の母体は「全国伝統地名市町村連絡会議」を想定している。

2013/05/25 16:46 福島民報

”風力発電”信号機の説明会

2013-05-26 13:43:08 | 学習
”風力発電”信号機の説明会

災害時の停電に備えて、宮崎市で4月から、風力発電の機能を備えた新型の信号機の試験的な運用が行われ、23日、報道関係者を対象にした現地説明会が開かれました。
この信号機は、県警察本部が県内のメーカーと協力して開発したもので、宮崎市高岡町の国道10号線の交差点で4月から試験的な運用が始まりました。
信号機の近くには風力発電のプロペラと太陽光発電のパネルが付いた設備が設けられ、発電した電力をバッテリーに蓄えられるようになっています。
通常は外部から供給される電力で作動していますが、停電するとバッテリーに切り替わり、風や光がなくならないかぎり作動し続ける仕組みになっています。
23日は、報道関係者を対象にした現地説明会が開かれ、警察とメーカーの担当者が、ブレーカーを落としても信号機が作動し続ける様子を実演しました。
風力発電の機能を備えた信号機の設置は全国でも初めてで、県警は今後1年かけてデータを集め、ほかの道路にも設置するかどうか検討することにしています。
県警察本部交通規制課の日高靖和理事官は、「太陽光に加えて風力でも発電できることで、災害時でも住民に安心してもらえる道路にしたい」と話していました。
05月23日 12時30分

原発周辺で津波の痕跡を調査

2013-05-26 13:41:37 | 原子力関係
原発周辺で津波の痕跡を調査NHK

九州電力の2つの原発がある九州の西海岸で、過去に津波が起きたかどうかを調べる調査が23日から始まり、薩摩川内市にある川内原発周辺でボーリング調査が行われました。
この調査は、川内原発と玄海原発の2つの原発がある九州の西海岸で過去の津波の痕跡を調べようと九州電力が始めました。
初日のきょうは、川内原発の北東、およそ1.5キロにある薩摩川内市久見崎町で、ボーリング調査が行われました。
久見崎町では、あわせて3か所で、掘削用の機械を使って、最大で、地下およそ30メートルまで掘り下げて、地中の土砂を採取するということです。
その後、採取された土砂に塩分が混じっていないかなどを分析し、津波によってもたらされたものかどうか、調べることにしています。九州電力によりますと、この調査によっておよそ7000年前まで、さかのぼって津波があったかどうか調べられるということで、今後、九州の西海岸の10数地点で、同様の調査を行い、3年程度かけて、調査結果をまとめることにしています。
川内原発の米丸賢一次長は「過去の文献などから九州電力としては、原発がある九州西岸では、過去に大きな津波被害はなかったと考えているが、これらの地域では、研究機関による津波の調査がほとんど行われていないのが実情で、今回の調査によって、より確実な証拠を得たい」と話しています。
05月23日 18時47分

被爆地の役割問うシンポ 「広島は復興のシンボル」 (広島県)

2013-05-26 13:30:00 | 原子力関係
被爆地の役割問うシンポ 「広島は復興のシンボル」


 被爆地ヒロシマが核兵器廃絶に向け果たすべき役割を話し合うシンポジウムが25日、広島市で開かれ、パネリストからは「広島市は、都市が破壊から復興できることを示すシンボル」と評価する声が上がった。

 シンポは約400人が出席。基調講演した非政府組織(NGO)「核時代平和財団」のデービッド・クリーガー会長(71)は「核兵器のない世界に向け広島がリーダーシップを」と述べた。

 通訳として海外に原爆の実態を伝えている被爆者の小倉桂子さん(75)は、被爆者は被爆の惨劇を二度と繰り返さないため、市民や個人レベルで核廃絶に向け活動することの必要性を呼び掛けた。

2013/05/25 20:25 福島民報

福島・川内村の小学校で運動会 避難中の児童も参加 (福島県)

2013-05-26 13:20:00 | 原子力関係
福島・川内村の小学校で運動会 避難中の児童も参加


 東京電力福島第1原発事故で一時全村避難し、昨年1月に「帰村宣言」した福島県川内村の川内小学校で25日、運動会が開かれ、青空の下、児童の競技に保護者や村民が温かい声援を送った。村外に避難し別の学校に通っている児童も参加、一緒に走ったり綱引きをしたりして楽しんだ。

 川内小は2012年4月に再開。昨年の全校児童数は16人だったが、今年は7人が入学し、新たに帰村した児童と合わせ、24人になった。本来は約100人の児童がいるが、多くが今も避難先の学校に通っている。

 遠藤雄幸村長は「子どもの元気は村の元気。子どもたちの声が村の復興につながる」と話した。

2013/05/25 11:43 福島民報

異常検知後も実験継続 放射性物質漏れ、被ばく6人に (茨城県)

2013-05-26 13:10:00 | 原子力関係
 茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の加速器実験施設「J―PARC」の放射性物質漏れ事故で、事故当初、実験装置の異常を検知して安全装置が働き、警報音が鳴ったにもかかわらず、担当者が警報をリセットして実験を続けていたことが25日、分かった。

 新たに23歳と45歳の男性2人の被ばくが確認され、事故で被ばくしたのは6人となった。ほかに24人が被ばくした可能性があり、機構が精密測定を進めている。茨城県は25日、原因や経緯を確認するため施設内を立ち入り調査した。

2013/05/25 21:14 福島民報

成長戦略に原発再稼働を明記へ 安倍政権、経済界や自治体に配慮

2013-05-26 13:00:00 | 原子力関係
 安倍政権が成長戦略に盛り込むエネルギー政策の原案が25日判明した。原子力規制委員会が安全と認めた原発は「再稼働を進める」と明記し、立地自治体などの理解を得るため「政府一丸となって最大限取り組む」との姿勢を強調した。早期再稼働を求める経済界や立地自治体などに配慮したとみられる。

 政府は6月14日までに成長戦略をまとめ、閣議決定する方針。自民党も参院選の公約に原発再稼働方針を盛り込む見通しで、政府、与党が足並みをそろえて原発を活用する姿勢を明確にする形となる。

 安倍首相はこれまで国会答弁などで、規制委が安全性を確認した原発を再稼働する考えを示してきた。

2013/05/26 02:00 福島民報

県人口3年ぶり増 5月現在195万341人 (福島県)

2013-05-26 12:50:00 | 原子力関係
 福島県の5月1日現在の推計人口は195万341人で、4月1日現在より746人増えた。社会動態で県外からの転入が転出を上回ったためで、対前月比で増加に転じたのは平成22年5月以来3年ぶり。県は「転勤や就職による転入増加に加え、住民票を移していた県外避難者が4月を節目に県内に戻ったのではないか」と分析している。

 県が24日、発表した。4月の1カ月間の社会動態は、転入が5千216人、転出が3千680人で、転入が転出を1536人上回った。自然動態で死亡者が出生者より790人多かったため、推計人口全体では746人増となった。

 県によると、例年、5月1日現在の社会動態は春の就職や転勤による転入者が反映され、前月比で増える傾向にある。しかし、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後は転出が転入を上回り、23年が前月比7千436人減、24年が729人減となっていた。

 今年の5月1日現在の社会動態は震災前と同じく増加に転じた上、22年、21年に比べて転入超過数が多かった。年齢別内訳で5歳から14歳の子どもの転入も増えており、県は「県外避難の親子が帰ってきたのではないか」とみている。
 世帯数は71万9千745世帯で3千384世帯増えた。

2013/05/25 09:41 福島民報