火曜日行動が始まる前から古賀さんがアピールをされていました。
465回目の「火曜日行動」、今日のレポーターはハルモニ回の陶山さん、写真撮影は松尾さんです。今日も心一つに発信してまいりますね。
長崎さんの第一声始まりました。
長崎さん
大阪府庁でお勤めの皆さま、ご通行中の皆さま、こんにちは。いよいよ春らんまんという形で桜の花が大阪城公園にも咲き出しました。今日は465回目の火曜日行動です。
卒園式が終わり、来月4月には、入園式が、小学校・中学校・高校で入学式が始まります。私たちが10年前、4月17日に初めてこの府庁の前で声をあげました。朝鮮学校に学ぶ子どもたちが笑顔で夢と希望をもって大きくなってほしい、大人が子どもに対して差別しないでほしい、その当たり前の訴えを訴えてこの場に立ちました。
11年前にできたのが、すべての子どもたちに学びを保障していく、高校で学ぶ子どもたちに学費の無償化をということで、民主党政権の時に高校無償化制度が生まれました。この時には、日本に暮らすすべての子どもたちにこれを保障しようということで、外国人学校で学ぶ子どもたちも対象にするということで始まりました。当初は朝鮮学校も対象にするということで、条例の中にはちゃんと朝鮮学校も適用される項目も含まれていました。
大阪府は全国の中で最も多くの在日韓国朝鮮の人たちが暮らす自治体として、全国に先駆けて、朝鮮学校に補助金を支給してきました。その額は、通常日本の公立の学校で学ぶ場合おおざっぱに年間一人約100万円の税金が支給されています。私学で約3分の1の33万円、朝鮮学校に出された補助金は約7万円、69800円だったのです。
それでも全国に先駆けて朝鮮学校に出された補助金というのは、全国の自治体の中でも、多くの在日外国人、とりわけ戦前から植民地支配の中で日本で暮らしてきた、在日朝鮮人の人たちが、自分の言葉や文化を誇りを持って学び、日本社会で生きていくための民族教育、これを支援する補助金として全国の自治体に広がっていきました。しかし全国に先駆けて補助金を切る動きを作ったのが、前大阪府知事だった橋下徹さんの時で、この差別が始まりました。
10年前の2012年4月17日、この場に多くの方々が並んで声をあげました。その時赤ちゃんだった子どもを抱いたおかあさん、まだ小学校に入学したての子どもさんの手を引いたオモニたちがここで声をあげてきました。
どんな国に生まれようが、子どもたちには自分に誇りを持って、将来に夢をもって大きくなる権利があり、そして大人はそれを保障する義務があります。これが朝鮮学校の補助金の復活を求めて、私たちが声をあげてきたことでした。
大阪府の職員の方々、この10年の間、私たちが毎週火曜日こうやって府庁の前に立ち、それぞれがマイクをもってしゃべるときに、とりわけ自分の子が朝鮮学校に通いながら差別を受けているということに対しての心の痛みを悔しさを訴える、保護者の訴えは、皆さんの心に届いているでしょうか。想像をしてみてください。
この間共和国で、いわゆる日本との関係が拉致問題を契機に、バッシングと、政治の中で国と国との関係が悪化すれば、罪もない子どもたちに向かって攻撃の矛先が向かうということが、続いてきました。
でも昔の大阪府は違ったのですよ。いわゆる共和国に対して、ミサイルが飛んだ、そして共和国に対してのバッシングが続くときに、各日本の学校そして朝鮮学校に対して、暴言や暴力が行われないように配慮すべきだということを、昔の大阪府は声をあげていたのです。
行政が差別をしてはいけない、行政が好き嫌いで人を差別してはいけない、その当たり前のことを大阪府は守ってきました。それが10年前から、ある意味で子どもたちを人質のように、そして政治の道具として扱うような流れができ、もう10年も続いています。
これに対して私たちは、声をあげ続けることで、人間として私たちがなぜ朝鮮学校を守り、今日もたくさんの火曜日バンドの皆さんが楽しい音楽を奏でてくれています。
人間として生きるということは、誇りを持って生きること、そして自分を認めて、いろんな人たちと手を繋いで生きていくことが、人間として豊かになることだ、それを私はこの10年の間、皆さんと一緒に訴えてきたと思います。
大阪府が誇りを取り戻すためにも、かつて全国の自治体から、大阪府はいいな、いろんな人たちを認めて、障がいを持っても地域で暮らせる、そしていろんな国の人たちが大阪府の中で暮らしても認めていく、そう言われていた大阪府の誇りを取り戻してください。
いろんな人がそれぞれ自分の言葉で語っています。ぜひ職員の皆さんその声を聴いて、公務員として行政が差別をしてはならないということを、もう一度心に留めてください。
火曜日バンドは不滅です❣️
大野さんのアピールが始まりました。
大野さん
アンニョンハシムニカ。今日は少し暖かいのでほっとしています。毎週抗議の声をあげていますが、一向に聞き入れる様子はほとんどないなと長期戦になるなと思っています。
ウクライナの戦争がほんとに収束してほしいと思うばかりです。日本でも昔そうでしたが、あれだけこっぴどい目にあってきたという私たちの祖先が体験してきたということは、その体験者はお亡くなりになられて、現在までなかなか引き継がれてきてないと思いますが、せめて私たちが生きてる間に、平和のために何かできないかと思っています。
市民の方々が亡くなっていくということをテレビで見ていますと、悲しい限りではありますが、テレビの報道も一色だなという感覚も持っています。かつてアフガンであったりやイラクであったり戦争がありましたが、その時は報道もそんなに毎日されてなかったと思うのですが、何か意図的な報道もあるのかなという風にも感じます。
戦争は差別の結果なんですよ。国を差別する、あるいは個人を差別すると言う中で、最終手段として戦争へ向かう言うことが、今までの戦争の歴史が物語っていると思います。
この在日朝鮮人の方々に対する日本の差別は見過ごすことができません。ずっと戦前戦後続いてそういう教育をうけた日本の方々が、現在もずっと意識を持っていると思います。その中でも私は差別しないよという方もたくさんおられる。だけどメディアの報道を聞く中で、これは自然とそういう方向に意識が変わっていくなと思っています。
先日も元プロレスラーの木村花さんがSNSの嫌がらせ等でとうとう自死したということがありました。それに対して泉佐野だったと思いますが維新の市会議員が、木村花さんと一緒にプロレスしていた人が、大阪の吉村さんに対して、SNSで誹謗中傷するのは犯罪だと話されたら、早速ですね、受け入れて、SNSで誹謗中傷するのは条例違反だということで、間もなく施行されると聞いています。ほんとにいい判断をされる知事だと思います。
ただ維新の議員が言ったから良しと私たちは捕らえますけどね。そうではなく私たちのように、朝鮮学校に対する差別を即刻中止せよという要請の声にどうして応えてくれないのかなと思います。
朝鮮学校に対する差別は思い起こしましたら、2008年に当時橋下徹が知事になった、2009年には朝鮮学校に対する差別偏見が沸騰して京都の朝鮮学校に右翼の連中が襲撃した、そういう流れの中で、朝鮮学校に対する差別が日本中に広がっていったと記憶しています。
橋下徹知事は任期3年半勤めて大阪市長になる。政治を自分の都合のいいようにして、憲法改正についても維新の案を当時発表していました。自衛隊を国防軍にする、そして子供の面倒は家族が責任を持つ、そして高校、大学をすべて無償化するというような、耳触りのいい憲法草案を発表したと思っています。すべての学生を無償化すると言ってるのですね。だけどそこには「在日朝鮮人は除く」ということなんですよ。このようなことが日本の政権の中枢に上り上がっています。
2か月半後に参議院選挙が予定されています。在日外国人には投票権はありません。投票権がない、意思を表明できない、そんな人のためには必ずその人たちの要求を受け入れてするのが当然だろうと思います。
いずれにしても維新の方々が、良識ある方がほとんどだと思いますよ。だけど先頭に立ってやってる人がどう考えるのかによって、すべて政治がかかわってくると言う風に思っています。
日本の将来を考えるのであれば、腰を据えて10年後20年後まで政権に責任を持てる、そういう指導者でなければなかなか、5年後どうなっているか10年後どうなっているかと考えると、維新の皆さんにも頑張ってもらいたい。
そして大阪府庁で働く皆さんにも頑張っていただいて、一刻も早く朝鮮学校に対する支援・保障を実現してもらいたい。
久々に来られた森さんがマイクを持たれました。
森さん
普段なかなか来れなくて、今日はここに来れたのですが、ここにいらっしゃる方といっしょに宝塚の朝鮮学校を支える宝塚市民の会をしています。伊丹の朝鮮学校がこの前、7人の小学生が卒業して、来年度入学が無いのです。明後日幼稚班に1人入園するのでお祝いに行こうと思っています。
子どもはほんとに素直で、おとなよりも真実を見抜いている面もあると思います。今流れている映像をみていると、戦争は子どもたちにとってどんな大きなものがあるか、私は心が痛みました。
お祝いにどんな絵本のしようかと探しています。「お日様とお月様のけんか」という絵本があります。お日様とお月様が喧嘩して最後に地球がほろんでしまうという絵本ですが、皆さんも一度見てみてください。
オモニ会の皆さんのアピールとシュプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」です。
中大阪地域のオモニたち
アンニョンハシムニカ。私の子どもたちが朝鮮学校に入学する頃、高校無償化から除外され、親たちもずっとこの10年以上、闘ってきましたが、私の子どもたちもこの4月で高校3年生、中学2年生となるので、思うことがとても多いです。いつも政治の犠牲になるのは子どもたちですが、橋下知事から始まって吉村知事、子どもたちを敵視して、差別して傷つけて、生活できないように苦しめて、そんなに楽しいですか。全く理解できません。
そんなしんどい中でも幼児教育の新しい支援金を大阪府の多くの朝鮮幼稚園で獲得するなど、大きな前進もありうれしく思います。
465回目までこのようにたくさんの日本の方たちにも、ともに闘っていただき感謝の想いでいっぱいです。最近私の子どもたちが育った中大阪朝鮮学校の周りでは、未来へという言葉がキーワードのようにあふれています。子どもたちの夢のある未来のために、大人が責任をもって、力を合わせて一歩一歩前進していくこのスタンスをこれからもずっと貫いていきましょう。
歌「声よ集まれ、歌となれ」
シュプレヒコール
・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ
・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ
・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ
・朝鮮学校の子どもたちを差別するな
・行政が差別するな
大村さんのアピールです。
大村さん
もう10年間ここに立ち続けています。ウクライナへのロシアの侵攻が毎日毎日、痛ましい状況が映し出され、胸が締め付けられるようです。戦争は最大の差別であり人権侵害であるそのことをほんとに思います。
それなのに、国会で参議院の議長が、命の限り一生懸命闘っている人たちをたたえるような言葉を言うのが、ほんとにこの国はおかしいのではないかと思います。
戦争というのが日本でも他人ごとではないと思います。かつて1939年、私この言葉がいつも胸にあるのですが、俳人の渡辺白線という方が、「戦争が廊下の奥に立っていた」という句を残されました。今こんな状況に日本はあるのではないでしょうか。
かつて日本も侵略戦争を始める前、朝鮮を植民地にした、その結果できたこの朝鮮学校、この朝鮮学校に対してきちんとこの戦争責任をとることなく、今も差別し続けている。補助金の不支給、元大阪府知事の橋下知事が4要件を突きつけた。私立の各種学校に対して、日本の教育基本法にある指導要領を押し付けるなんてもってのほかだと思います。
又、不当な支配ということ、このことは行政がするのが不当な支配です。そういうことから考えてこの4要件はほんとにおかしい。けれどもそれをクリアーしながらも、苦渋の決断をしながら朝鮮学校はそれに応えよう、補助金支給を求めてきたのに、それに対して橋下さんは、大阪朝鮮高級学校を視察し、その時のことをこの前この火曜日行動に来た若者が、自分が高校生の時、橋下さんが来てにこやかにいろいろ話した。けれどもそれを裏切って補助金の不支給を伝えた。ほんとに子どもたちを裏切ることは決して許されることではありません。
そのことを思いながら、この10年間、補助金再開を訴えて、これは恩恵ではありません。府民の権利です。そういう思いで10年間の想いを述べさせてもらいました。
歌舞団の舞姫の音頭で最後の歌は「勝利のその日まで」❣️❣️
駐輪場での申し送りです。
4人のお子さんを連れてまで、「火曜日行動」に参加されたヒャンヒさんに大きな拍手が送られました。
クッスンさんが今日も愛のキャンディを配ってくださいました。コマッスムニダ❣️力が湧きます。
来週も頑張ろうと互いに励まし合いながら帰路に着きました。
春の陽気に誘われ、大阪城公園内を歩いて帰りました。しばらくお花見してくださいね^_^
ではまた来週おめにかかります。
*李桂林さま、激励のコメント コマッスムニダ!ありがとうございます。これからもみんなで力を合わせ頑張りますね。(ニョニョ)