4月25日、516回目の「火曜日行動」です。
今日のレポーターは春母会(ハルモニ会)の陶山さん、写真撮影は松尾さんとニョニョです。今日も心ひとつに発信してまいりますね。
長崎さんの第一声始まりました。
長崎さん
府庁でお勤めの皆さま、ご通行中の皆さま、こんにちは。こちらは毎週火曜日に、大人が子どもたちの笑顔と夢を奪わないで、朝鮮学校の子どもたちが安心して、自分の夢や希望を持って大きくなれるように、朝鮮学校への補助金復活と、高校無償化の適用を求めて訴えをしています。今日は156回目です。あいにくの雨模様ですが、あまりひどくならないでお話ができたらなと思います。
4月は前半、後半自治体選挙がありました。それぞれ応援をしていた方々が当選されたり、残念だったり。今回、教育の無償化ということが競うように出されています。幼児教育の無償化とか、第何子にまで子ども手当を出すとか、選挙の公約の中にあふれていました。それを聞きながら、ここに来ている方々は、教育の無償化から朝鮮学校が外されていること、何とも悔しい、そして大阪府に暮らしている朝鮮学校の子どもたちは、すべての子どもたちの中に入らないのかと、思いながら過ごした方が多いと思います。
国を挙げて、少子化の速さというものは進んでいます。私自身も保育所で働いてきました。子どもたちの数が急速に減ってきています。8年早く子どもたちの数の減り方がはっきりしてきている。
今、入管法の改悪が国会で取りざたされています。今日の新聞でも在留の外国人の働く人たちの枠を増やしていくことが取り上げられていました。これから日本の社会が新しい人たちを受け入れなければ成り立たなくなっている。これが明らかになっています。
少子化の原因がどこにあるかというときに、政治の大きな原因である、若い世代の人たちの雇用を非正規雇用として壊してきたこと、それが安心して子供を育て育むということが失われてきたこと、多額の教育費と奨学金の返済、これが若い世代の子どもを産むことを阻んできている。
様々な要因が重なっていますが、朝鮮学校に学ぶ子どもたちにとっても、ここ数年、少子化の波を受けて、子どもたちの減少、さらに補助金の打ち切りで様々な経済的に圧迫を加えてきたことによって、学校が統廃合していく。学校存続が全国において大きな課題になってきています。私たちにとってこれから、朝鮮学校を守っていけるのか、大きな課題だと思っています。
朝鮮学校に学ぶ子どもたちが、どんなに輝いているのか。先日、「差別」という映画の金監督が参加してくださいましたけれども、その映画の中に捉えられている生き生きした朝鮮学校の子どもたち、そして子どもたちが何を持って育っているのか、祖国との繋がりというものが、子どもたちにとってどれほど大切なものを育ててきているのか、この映画がとてもよくとらえていたと思います。
映画は5月21日から3週間、延長になりましたので、ぜひ多くの方々に見ていただいて、朝鮮学校への不当な差別、これが裁判の中でどんな闘いをしてきたのか、そして今置かれている状況について、知っていただきたいと思います。
火曜日行動は文化の場と申し上げていますが、たくさんの歌や短歌が生まれてきました。短歌を詠んでいる、奈良から来ている森本さんからマイクを渡します。
火曜日バンドは不滅です!!
毎週、大和高田から来られている森本さんがアピールされました。
森本さん
奈良県大和高田から来ています。今日は雨模様なのでいつもの三線とは違う、カンカラ三振を持ってきました。
選挙の結果が出ました。我々が奈良県の方で応援していた方々が6人出られました。3人が通られて3人が残念でした。大阪の勢力が奈良県まで覆ってしまった。僕たちは決してひるむことなく闘っていく、火曜日行動のみんなの共通した思いだと思います。
奈良県の中でもっと交流して行くことができると思っています。僕は奈良県で朝鮮学校支援をしていますが、奈良県会議員の方々で日朝友好県会議員連盟をつくって支援していただいていますが、市町村議員で当選した3人の人たちを中心に、奈良県朝鮮学校支援市町村議員連盟を提案して、10人集まればすごい力になると思うので、今働きかけています。
部落解放同盟の専従をやっていた村田卓さんの教えを思い出しています。「包囲している敵を逆に包囲せよ」、とかかげることで、羽ばたいていける、そんな気がして今の時期にいい言葉だと思います。
平石さんもマイクを持たれました。
平石さん
今、入管法が再上程されています。骨子は難民申請していても、強制送還するという。ひどい話です。もともと日本は難民認定率が非常に低くて、国連からも指摘されていました。にも関わらずもっと悪くするというのです。そもそも訳があるから帰れないのです。訳があるから難民申請をするのです。
みんな祖国で暮らしたい、これは素朴な感情です。ウィシマさんのように、入管に留置されていても、ひどい扱いをする、病院にも見せない、食事もろくにとらせない、人間に対する扱いではありません。
なぜこんなことができるのか。私には理解できません。特にアジア人に対してが多いです。おそらく明治以来のアジア人蔑視の体質がまだついているのだと思います。入管法の改悪は絶対に阻止しなければならないと思います。共に奮闘していきましょう
大村さんもマイクを持たれました。
大村さん
昨日4月24日は、絶対に忘れることはできません。阪神教育闘争。朝鮮学校閉鎖令を出し、朝鮮学校を弾圧してきた、その歴史が今も続いている。植民地時代に奪われた言葉・歴史。民族の奪われたものを取り返すことで、日本の敗戦後すぐに、学校ができました。
政府の同化政策で朝鮮学校閉鎖令が出され、ここで朝鮮人の大きな闘いがありました。4月26日にはこの場で、警察官が発砲した銃によって金太一少年が亡くなった。この事実を絶対忘れてはいけないと思います。
民族教育、民族学校に対する弾圧を、歴史の中できちんととらえ返して頑張らなければならないと思います。
アギさんのアピールです。
オモニ
「気いつけや、あんたのことやで その差別。無意識の差別は、自分をも傷つけるよ」
先日朝鮮学校に、ある日本の方々がいらっしゃいました。子どもたちと先生たちがとても親密に、一生懸命勉強している姿、オモニたちがどんな思いで学校に子どもたちを送っているのか、そういう話を聞いて、とても新しい発見があったと、知らなかったと、ほんとに素直な感想で、朝鮮学校のありのままを見ていただきました。
やはりそういう交流や、実際自分の肌で感じていただくことが、朝鮮学校への理解を深めていただく、大切なきっかけになると思いました。
朝鮮学校のこと、社会の子どもたちの大事な学びの場です。子どもたちの学ぶ権利は、大人が奪っていいものではありません。
未来を一緒に造っていく大人として、ともに手を携えて、未来を造りたいので、どうぞ、これからも私たちの声に耳を傾けていただき、手を取っていただき、共に前に進みたいので、どうぞ一度、朝鮮学校のいろんな場に、赴いていただきたいと思います。よろしくお願いします。
シュプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」が続いています
歌「声よ集まれ 歌となれ」
シュプレヒコール
・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ
・朝鮮学校の子どもたちを差別するな
・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ
・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ
・行政が差別するな
・みんなの力で豊かな共生社会をつくろう
最後の歌は我らが名テナー カンさんの音頭で「勝利のその日まで」!
駐輪場での申し送りです。
皆さんは今朝の朝日新聞をごらんになられましたか?
来週も頑張りましょう。