「0歳児ステーションおむすび」~てをむすび、こころをむすんで、いっしょに子育てしましょう!~日野市0歳児一時保育

日野の高幡不動の一時保育「0歳児ステーションおむすび」はリフレッシュしたいパパママの味方!日々の保育の様子を綴っています

赤ちゃんの脳のしくみ(シナプスを増やそう)

2010年03月19日 | 保育のヒント

                            

  

   お母さんの子宮の中にいる胎児は、

   26週くらいになると、脳に神経細胞をたくさん

   作りはじめるそうです。

   誕生の時までに、ほぼ一生分が出来るといわれているそうです。

   しかし、神経細胞がたくさんあっても、細胞同士が

   まだ、うまくつながっていないため、本来の機能を果たせず、

   発展途上の状態なのだそうです。

                            

  神経細胞同士がつながるには、脳を働かせて(効果的に刺激して)、

  細胞をつなぐ役割を持つ、「シナプス」をたくさんつくりだすことが

  大事になるとのことです。

 

  多くの「シナプス」が生まれ、神経回路が出来上がることで、

  たくさんの情報を、速く伝えられるようになります。

  つまり、生まれてから、出来る限り「シナプス」を

  増やすことによって、決断力や器用に手足を使う脳力など

  さまざまな力を身に付けることが出来るということです。

                             

 「シナプス」がたくさん作られたことで、赤ちゃんは、

 1歳ぐらいから立つことが出来るようになり、   

  歩けるようになると、行動範囲がひろがり、   

  いろいろなことに興味や関心を持ちます。    

  そして、手で興味のあるものをさわったり、動かしたりしながら

  脳にさらに刺激をあたえ、「シナプス」を

  増やしつづけていきます。

                             

  でもそれは、3歳くらいまでがピークで、

  ある程度「シナプス」が出来てしまうと、

  「シナプス」のつながりができなかった神経細胞は

  消滅していくんだそうです。

 なので、3歳くらいまでに「自分の意思で手足を動かす運動」を

  しっかり行わせて脳に刺激をあたえることが大切だそうです。

                            

  では、どのように運動をすればよいかというと、

  歩くことだけでも、脳をきたえる重要な運動だそうです。

 特に、1歳児にとっては、歩きながら景色を見たり、

 お母さんと話をしたり、何かをさわろうと立ち止まったりすることは、

 脳をきたえるのに、良い訓練になるのだそうです。

  車ばかり乗っていては、だめなのですね。

                            

  また手を使った遊びも大事で、身近なものでは、

  新聞紙をたて細く長くちぎる作業をやらせたり、

  まるめてボール状にして投げて遊んだりするのも良いそうです。

  脳の記憶の能力をきたえるのに、かくれんぼをしたり、

  つみきを積み重ねて、何かに見立てる遊びは、

  想像力を引き出すことに効果的です。

                        

  2才くらいになると、走ることができるようになりますが、

  最近の研究で、走る時には脳の前頭前野(ぜんとうぜんや)が

  働いていることがわかったそうです。

  前頭前野は、物事を考え、判断し、決断するのに

  重要な役割を果たす部分なので、走ることでそれらの

  力がアップすると考えられるそうです。

  実際、走る時は、転ばないように注意したり、

  人や車にぶつからないかなど考えながら走っていますよね。

  また、走るだけでなく、他の運動でもいいそうです。

                   

  脳の研究で、子育てに利用できるものとしては、

  脳の「ミラーニューロンシステム」という機能があるそうです。

  これは、運動などをする時、実際に出来る人をみると

  自分も真似しやすくなるという機能で、      

  子どもに何かを覚えさせたい時は、親子一緒にならんで

  手の動かし方などを実際に実演してみるほうが、

  向かいあって教えるより、子どもが理解しやすいとのことです。

 

                      

         

  3歳くらいで脳の大枠は決まるとのこと。

   0歳児は、歩き始める前ですが、

   まずは、赤ちゃんの時に、お母さんやまわりの大人が、

   やって見せてあげることからはじめ、

   手足を使ったかんたんな遊びや運動を

   親子でいっしょに楽しむ楽しむことで、

  だんだんに子どもが自分で出来るようになっていきます。

  赤ちゃんのうちに「シナプス」が出来る基礎を作っている

  わけですね。

 

   「自分の意思で手足を動かす運動」ができるように、

   ママや、大人の働きかけで

   脳が刺激を受け、きたえられて

   神経細胞をつなぐ「シナプス」をたくさん増やして

   あげることが大切なのですね。