前回に引き続き、離乳食についての質問と、回答を載せたいと思います。
調理方法についてもふれているので、参考にしてみてくださいね。
質問: 鶏肉はどんなふうに調理しても、つかえてむせてしまいます。
なにかいい方法はありませんか?
回答: 肉類や魚も、脂肪分の少ない部分を利用するので、どうしても
パサパサ、ポソポソになりやすいです。今までどのように調理されているか
わかりませんが、
*水溶き片栗粉でとろみをつける。
*豆腐やカボチャ、芋類、裏ごしした(クリーム状)のコーン、
おかゆ、おくら、などに混ぜる。
*ささみや胸肉は水からゆでて火を通し、ゆで汁の中でそのまま
冷ますとふっくら仕上がります。
*火を通す前に片栗粉をまぶしておくと、つるっとした食感になります。
子どもの月齢があがり、口腔内が発達してくれば、徐々に食べられる
ようになることもあります。
質問: 離乳食は、いつも一皿のみになってしまいます。 やはり2~3皿ないと
だめですか? 内容は野菜たっぷりのおかゆ、パンがゆ、うどん、パスタ、
だし、、みそ、ケチャップなどで、味にはバリエーションをつけています。
回答: 離乳食というのは、食事の第一歩。だからこそ、食事の基本を
大事にしてあげたいと思います。 主食、副菜、汁ものという
和食の基本は、整えてあげてほしいです。
また、具のはいっていないただのおかゆは、大切です。
いつも具がはいっていたり、味の付いたおかゆばかりだと、
ふつうの白いご飯をいやがるようになってしまいます。
アメリカ人は、白米にコーラをかけて食べたりしますが、
白米のおいしさを小さい頃に味わっていないので、
それだけでは、おいしくないからだと思います。
ですから、赤ちゃんの時期から、味のついたおかずとご飯(おかゆ)や、
汁もので、喉を潤す、などという食べ合わせを大切にしてほしいと
思います。離乳食は、大人への食事の入口、大人の食事を食べられる
ように、アレンジしてあげれば、よいと思います。
保育士より…回答につけたして
離乳食は、赤ちゃんが、いろいろな味を覚えていく時期なので
保育園でも、素材の味や、風味がわかるように、薄味で、
おかゆ(ごはん)とおかずと、汁ものが別々になっています。
あまい味としおからい味は、慣れていくとどんどんエスカレートして
いくので、濃い味を好むようになり、薄味のものがおいしいと感じ
られなくなってしまいます。なので、白いおかゆを食べさせても
口から、べーと出してしまいます。
白いおかゆ(ごはん)と味のついたおかずを、 口の中でちょうどよい
おいしさにして食べることができると、和食をおいしく食べることができます。
繊細な味覚を楽しめる和食は、健康の事をかんがえても(大人になってからも)
そのおいしさがわかるようにしてあげたいですね。
一食に何種類もの、おかずを作るのは、大変ですが、おかゆ(ごはん)などの
主食とおかずを別にもりつけてあげれば、2皿になるので、そこから
はじめてみてはどうでしょうか。おなかの中に入れば、栄養的には
同じでも、ちょっと食べさせ方を変えることで、赤ちゃんの味覚を育てることに
なっていくのですね。