今回は、衣服についての質問に答えた回答を紹介したいと思います。
質問: 室内、戸外、寝る時にどのような服を着せるのが、望ましいか?
例えば、布団の中では、足や手が出る服が良い、暖かい部屋の中では、
長そで一枚など、具体的に教えて下さい。(大人より一枚少ないというのが、
わかりません。)
回答: 室内は、室温設定や、日当たりなどの環境にもよりますが、
保育の例を言うと、床暖房もしくは、マットの敷いてある
20℃前後の部屋では、綿素材の下着とTシャツ、または、トレーナー
地の、上着2枚+ズボンで、靴下ははかず動き安い服装で過ごしていました。
血行があまりよくないお子さんで足が冷たく紫色になってしまう場合は、
滑り止めのついた靴下をはいていました。
戸外は、季節にもよりますが、秋などは、室内にいる時より一枚多く、
ベスト、やTシャツを着せたり、もっと寒くなったら、トレーナーなどの
厚手の上着を着て、靴下をはいて出かけました。(基本的に、気候がよく、
あたたかい午前中に散歩に行きます。) 朝夕の送り迎えの時は、もちろん
防寒着を着用します。
寝るときは、それまで着ていた服を脱いで、パジャマ(1枚)に
着替えます。赤ちゃんは、一回裸になって、空気浴をすることで、
皮膚に良い刺激をうけます。また、着替えることで、これから寝ること
がわかってきて、生活リズムが、作りやすくなります。
基本的に、室内では、起きている時も、寝ている時も、
裸足のほうが、足の裏にも刺激になり、感覚的にも良いのではないでしょうか。
衣服の枚数ですが、
子どもは、新陳代謝が活発なので、汗をかきやすいため、大人が着て
ちょうどいい枚数より、一枚少なくて良いとされています。
体の表面積が小さく、体温も大人より高い赤ちゃんは、大人と同じ
感覚で服を着せてしまうと暑くなってしまうということでしょうね。
でもお母さんと赤ちゃんが着ている服と素材がちがう場合は、
当てはまらないことも ありますね。
お子さんひとりひとりも、体温や、体質がちがうので、
お子さんの様子を見ながら、赤い顔をしていたり、首の後ろや背中に汗を
かいている時には、暑いので一枚脱がせるなど、調整してあげてください。
人ごみや、電車の中などでも、暑くてぐずる場合もあります。
暑いと眠くてもうまく寝つくことができずに、よけい機嫌も悪くなります。
厚手の物一枚でなく、薄での物を重ね着して
脱ぎ着しやすい(調整しやすい)服で出かけるようにするといいですね。
寒い場合は、手足がいつもよりとても冷たい、顔色が白っぽかったり、唇が
紫になっている、くしゃみや鼻水が出るなどの様子がみられます。
寒い季節、外では厚手の防寒着を着用しますが、
室内は、暖房の温度を上げ過ぎず
薄手の服を重ね着してすごしましょう。
重ね着した方が、空気の層を作るので、あたたかくなります。
また赤ちゃんは冬でも汗をかくので、化繊のものでなく
吸湿性や、通気性のよい天然素材の服の重ね着が望ましいと
思います。はいはいなど動きが活発になる月齢なら
伸縮性のあるものなど、動きやすさも考慮してあげてくださいね。
(※実際に回答したものに少しつけたしてあります。)
気温の変動が激しい時は、大人でも衣服の調節がむずかしいですね。
日常の赤ちゃんの様子をよく見て、顔色、体温、発汗、機嫌などで
暑いか、寒いか、ちょうどいいかをお母さんが気ずかってあげ、
回答を参考にしながら、着る服を選んだり、調整してあげてほしいと
思います。