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梅雨入り間近

2 June 2012

 先週はからりと晴れ上がりまさに初夏の様相でしたが、今日は気温もそれほど上がらず、なんとなくじめっっとした梅雨を思わせる森でした。


 田んぼと森の間に見えているのは麦畑です。田植えが終わると今度は麦の刈取り。稲の稔る秋に対して初夏のこの時期を俳句の世界では麦秋(ばくしゅう)と云います。数ある季語のなかでもっとも美しい季語の一つではないでしょうか。


 私が好きな「野草」、赤花夕化粧(あかばなゆうげしょう)が道端と云わず畑の隅と云わず、あちらこちらで咲いています。「野草」と鍵括弧付で書いたのは、実はこの花が外来種だからなのです。原産国は北アメリカ南部で明治時代に観賞用として移入されその後野生化したようで、関東以西では普通に自生しています。名前とは裏腹に朝から咲いています。


 桑の実が熟してきていました。蚕(かいこ)が飼われていたころの名残なのでしょう、恩田の森でもところどころに桑の木が残されています。餌として葉が採られることがなくなり、のびのびとしているように見えるのは気のせいでしょうか。この実を摘んで作ったジャムは美味はなかなかの美味なのだとか。


 すみよしの森の農家の庭先で柏葉紫陽花(かしわばあじさい)が咲き出しました。名前の通り、葉は柏のように分裂し、花は上向きの葡萄のような房状に咲きます。ハイドランジャーは日本原産の紫陽花がヨーロッパで改良され里帰りしたものですが、柏葉紫陽花は北アメリカ南部が原産のようです。葉は秋に紅葉します。

 このページで紹介しきれない写真はblogの方に掲載しておりますのでどうぞのぞいてみてください。
Blog:郷秋<Gauche>の独り言
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