衆議院と参議院を合わせて、立憲民主党の議員は189名います。その中で「財政緊縮派」と意思表示している議員が、下記の46名です。3分の1に満たない人数ですが、多いと見るか少ないと見るかは「風見鶏議員」の数にかかっています。
「財政緊縮派」に野田氏を筆頭に安住、枝野、奥野、長妻氏など、党の幹部が多数を占めているところは、自由民主党に似た図式になっています。
〈 立憲民主党・緊縮財政派議員名 〉 46名
大築紅葉 北海道4区 憲法改正反対、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成
石川香織 北海道11区 憲法改正反対、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成
岡田華子 青森3区 憲法、ジェンダー関係等発言なし
鎌田さゆり 宮城2区 憲法改正反対、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、原発ゼロ賛成、元自民党議員
安住淳 宮城4区 憲法改正反対、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、原発ゼロ賛成、元財務大臣・防衛大臣
金子恵美 福島1区 憲法改正賛成、夫婦別姓 ?、 原発必要、元自民党議員
枝野幸男 埼玉5区 保守を自認し独自の憲法案あり 夫婦別姓賛成、元経済産業大臣・外務大臣・官房長官
坂本祐之輔 埼玉10区 憲法改正 ? 、夫婦別姓賛成、 原発不要、元日本維新の会議員
水沼秀幸 千葉4区 憲法、ジェンダー関係等発言なし
矢崎賢太郎 千葉5区 憲法、ジェンダー関係等発言なし
本庄知史 千葉8区 憲法改正反対、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成
奥野総一郎 千葉9区 憲法改正? 、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成、女性宮家賛成
野田佳彦 千葉14区 穏健保守を自称 憲法改正 ? 夫婦別姓賛成、同性婚賛成、元首相・財務大臣
松尾明弘 東京7区 憲法改正? 、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成、原発ゼロ賛成
吉田晴美 東京8区 憲法改正反対 、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成、原発ゼロ賛成
山岸一生 東京9区 憲法改正反対 、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成、原発ゼロ賛成 元朝日記者
大河原雅子 東京21区 憲法改正反対 、女性宮家賛成、原発不要、韓国の慰安婦デモに参加
山花郁夫 東京22区 憲法改正反対 、女性宮家賛成、原発将来廃止、父は元社会党委員長山花貞夫
半日を使って3分1の検討が終わり、残りが28人になりました。知らない議員が多く、経歴を読んでいると、そこには又自分の知らない人生が語られています。
生まれ故郷、両親・兄妹、通った学校、交友関係など読んでいますと、議員や政治家である以前の「一人の人間」が浮かんできます。人を愛し大切にするから争いを嫌悪し、戦争を否定する「日本国憲法」に傾倒していった人物もいます。
憲法改正反対、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成という明確な意思表示には、それなりの意味があります。
しかし「ねこ庭」には、もう一つの物差しがありますので疑問を持ちます。
・生まれ育った自分の国とご先祖や歴史を否定する左翼思想に、なぜそのまま突き進むのか。
・「平和と人権」と同じ重さで、自分の国を大切にする気持、つまり「愛国心」をなぜ持とうとしないのか。
ここまで調べたところで、シリーズ8回で報告した「自民衆議院・緊縮財政派議員名」と比較しますと、議員諸氏の別の人間模様が浮かび上がります。
自由民主党の「緊縮財政派」の議員は、ほとんど全員が「憲法改正賛成」ですが、夫婦別姓、同性婚、LGBT法、女性宮家には賛成と反対が入り混じり、答えの出せない ? マークまで出てきます。
以前はこうした曖昧な答えをする議員諸氏を、「態度をハッキリさせない卑怯者」と決めつけていましたが、この頃は「迷いつつ思考している正直者」でないかと思うようになりました。
国際政治を見れば分かりますが、トランプ氏のアメリカも習近平氏の中国、プーチン氏のロシアも、「平和・人権」という人道主義だけで動いていません。国際社会には、常に一歩間違えば戦争の危険が潜んでいます。
人道的な心のため国の重要な課題を正しく判断できない人は、最初から政治家になるべきではなかったのでないかと、そんな思いがしてきました。政治家にも官僚にも学者にも、頭脳明晰で人道的な人物が沢山います。またそういう人物が、与野党共に政治家になっていることを検討作業が教えてくれます。
しかしいくら頭脳明晰な人物で、人格者でも、次の判断は容易に下せません。
・千人の命を救うために、一人の犠牲に目を瞑る。
・逆に、一人の人間を救うために、千人の犠牲の可能性に腹をくくる。
決断を常に要求されているのが政治家であることを考えると、「迷いつつ思考している正直者」つまり、一覧表に名前の出てくる議員諸氏の大半は、政治家失格なのではないでしょうか。
迷いつつ、ためらいながら「ねこ庭」に向かっている自分は、もちろん政治家の資格がありません。しかし自分には、一覧表に出てくる議員諸氏と異なるもう一つの心があります。
・外敵から、自分の国と自分の家族、親戚、知人、友人たちを守る心
・外敵から、日本の国を守ってくれたご先祖様への感謝と尊敬の心
・日本の歴史や文化、伝統への誇りと愛する心
学生時代に左翼過激派で暴れ回っていた枝野氏が、保守を名乗り、聖徳太子の「和を守って尊しとなす」の言葉を憲法に生かしたいと考えていることも、教えてもらいました。
現実的穏健保守と自認している野田氏が、「ねこ庭」のような国民を「過激な右翼勢力」と呼んでいることも、検討作業のお陰で知りました。
どの人物の意見が正しいのかは、今後の国民の世論が判断します。日本人の多くは右でも左でもなく「国を愛する中庸」だと考えていますので、「ねこ庭」は「草莽崛起活動」を続けていきます。
シリーズはまだ先が長いので、ちょっと早すぎるのですが「経過報告」をさせていただきました。
次回も、〈 立憲民主党・緊縮財政派議員名 〉の続きです。根気のいる地味な作業ですが、日本が大好きな方はどうか足をお運びください。