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ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

もう一つの「ねこ庭」の推測 (結論) - 2

2025-04-15 16:23:22 | 徒然の記

 財務省だけでなく、省庁の役職序列は下記の通り皆同じです。示しているのは幹部職員と言われるトップクラスだけで、局次長の下に課長、係長、一般担当と続きます。

    事務次官

    外局長官

    官房長

    局長

    部長

    局次長

 職位のトップが事務次官で昔は「陰の大臣」といわれ、実務に不案内の大臣を補佐しながら牛耳っていました。ウィキペディアの説明を読むと、よく分かります。

 
  ・事務次官は、日本の国家公務員の官職のひとつ。
  ・職業公務員が昇進して到達する最高位の官職であり、省の事務方の長といわれる。
  ・財務省では国家予算の編成などを掌握するポストであるため、政治家との関係が重視される。
 
 「政治家との関係が重視される。」・・この言葉は、関係の良くない大臣は次官から協力してもらえず、職務の遂行が困難になるという意味です。逆に言いますと、財務次官から財務大臣になった政治家は「無敵」ということになります。

 参考までに現在の幹部職員諸氏を紹介しますが、「財務省のジャパンハンドラー」に該当する人物は含まれていません。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、現実感を持ってもらうための参考情報です。

 これがおそらく外局を含む、実際の役職序列だと思います。

  事務次官 : 新川浩嗣 

  財務官  : 三村淳  

  大臣官房長: 坂本基 

  総括審議官: 寺岡光博 

  主計局長 : 宇波弘貴 

  主税局長 : 青木孝徳 

  関税局長 : 高村泰夫     

  理財局長 : 窪田修   

  国際局長 : 土谷晃浩  

  財務総合政策研究所長: 小宮義之 

  国税庁長官: 奥達雄   

 日本の官僚組織には「省益あって国益なし」と言われますが、最強の財務省は特にその傾向があります。序列の規律が厳しく守られ、上司に異見を述べることは許されず、馴染まない者は左遷または追放されます。

 ネットの動画で有名な高橋洋一氏は、財務省追放組と言われていますので、氏は財務省を遠慮なく酷評しています。

 財務省の概要を説明しましたので、次回は「日本のジャパンハンドラー」は、誰なのか・・を検討いたします。

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もう一つの「ねこ庭」の推測 (結論)

2025-04-15 14:07:36 | 徒然の記

 一連の検討作業で発見した、もう一つの「ねこ庭」の推測 (結論) は 「日本のジャパンハンドラー」は、誰なのか・・ということです。

 こちらの方が重要な結論かもしれませんので、今回からタイトルを変えることにします。2、3回で終わる予定ですが、息子たちのため本当の意味での遺言になります。

 gooのブログサービスが終了する11月18日以後は、開いて読むことも不可能になりますので、息子たちの目に止まらず削除される可能性が大です。

 しかしそれもまた人生。「ねこ庭」が消滅することに未練はありません。

 以前中学生の頃から書きためていた日記帳を、段ボール箱に入れ、押し入れに仕舞っていました。

 「ねこ庭」のブログと同じくらい大切にしていましたが、断捨離を決意した時焼却しました。ノートが無くなっても記憶に刻まれているので、支障はありませんでした。

 その経験からしますと「ねこ庭」のブログも、息子たちに読まれないという以外は、日々に支障がないはずです。

  ・gooのサーピス終了と共に、「ねこ庭の独り言」の役目が終わったことになる

  ・「日本のジャパンハンドラー」は誰なのか、という推測は、バンされる可能性もあったが、gooのサーピス終了と共に消滅するのなら願ったり叶ったりの結末でないか。

 昨日から考えたブログ終了への思いで、気持ちの整理がつきましたので、検討作業を開始します。

 「ジャパンハンドラー財務省」と言われても、訪問される方々には状況が浮かばないと思いますので、結論を紹介する前に、財務省の組織について説明しようと思います。

  ・日本政府の行政組織は、内閣のもとに 1府 11省 2庁で構成されています。
 
  ・それぞれの府省には、内部部局として大臣官房と局(部)があり、その下に課または室が設けられています。
 
  ・それぞれの府省のもとにある外局は、局と同程度の業務を受け持ちながら、その業務が特殊性・専門性を帯びているために、ある程度独立した機関として設置されているものを言います。
 
  ・外局の長は、委員会の場合は委員長であり、庁の場合は長官である
 
 一般的な説明ですがこれを財務省に当てはめると、令和6年度のデータでは次のようになっています。本省以外が外局で、参考のためその職員数を付記しました。
 
   本 省   2,084人  総数   73,388人
 
   財務局    4,714人 
   税 関  10,210人
   国税庁  56,380人
 
  財務局以下の外局は、全国の主要都市にあります。一例として、財務局の説明をウィキペディアから転記します。
 
  ・財務局とは、日本の財務省の地方支分部局の一つで、地方における財務省の業務を総合的に行う機関である。
 
  ・金融庁長官の委任により、金融庁の地方業務も行う、10の財務局がある。
 
  ・また、財務局の下位には多数の財務事務所や出張所が設けられている。
 
  ・沖縄県内では、同様の業務を内閣府の地方支分部局である沖縄総合事務局財務部が所管する。
 
 財務省が、多数の職員を抱える大きな組織であることが分かったと思います。次回は財務省の組織の上下関係を説明します。
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にっぽん政治の実況中継」- 19 ( 「ねこ庭」が得た推測(結論) )

2025-04-14 21:47:55 | 徒然の記

  〈 「ねこ庭」が得た推測 (結論) 〉

 これから結論を述べようとしている時、突然goo事務局から思いがけないお知らせが入りました。

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2025-04-14 11:10:38 | お知らせ
いつもgoo blogをご利用いただきありがとうございます。
goo blogは、2025年11月18日(火)をもちまして、サービスの提供を終了させていただくことになりました。
 突然襲ってくる災害と同じで、「ねこ庭」には打つ手がありません。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、検討作業の結論が報告できるだけでも、せめての幸運と考えています。
 安倍首相は在任中、米国内の敵対勢力から命を狙われる政策を幾つも実行に移しました。GHQ統治以来の「日本弱体化計画」に立ち向かう旗を揚げた、初めての政治家でした。
 「憲法改正」、「女性宮家・女系天皇反対」、「自前資源の開発」、「財政法改正」などで、氏はこれらを「戦後レジームからの脱却」の旗印に集約していました。
 何度か紹介しましたが、安倍氏暗殺までの経緯をまとめた一覧表を再度転記します。
 〈 安倍氏暗殺までの経緯一覧 〉
     ・ 令和3年6月 ・・  安倍内閣「国民投票法」改正 「憲法改正」の法的準備完了
  ・ 令和3年12月 ・・岸田内閣「有識者会議報告書」で、「11宮家の皇籍復帰」を議題として取り上げた
  ・令和3年12月 ・・安倍首相が「財務省緊縮財政派」に公然と反対行動
  ・ 令和4年7月 ・・   安倍首相暗殺     ( アメリカの意向  )

  令和4年7月 ・・「 統一教会問題」キャンペーン開始  ( アメリカの意向  )

  令和4年9月 ・・ 故安倍首相国葬

  令和5年4月 ・・ 岸田首相襲撃事件   (  アメリカの意向  )
 
   令和5年11月 ・・「裏金問題」キャンペーン開始  (  アメリカの意向  )
 
   令和6年9月 ・・「総裁選挙」高市氏優勢
 
   令和6年9月 ・・「米が高市の当選を望まない」とNHK報道 ( アメリカの意向 )
 
   令和6年9月 ・・石破氏の逆転勝利と「石破内閣」成立  (  アメリカの意向  )
 
 一覧表の中に今回追加した1行を、茶色の文字で表示しています。令和3年12月にNHK森田記者が報道した、「財政政策検討本部」の設立です。
 
 これは最終的に「財政法」の改正と「ジャパンハンドラー財務省」の追放を意味します。実現されると米国は日本国内への影響力を削がれることになりますので、ここでアメリカ政府内の敵対勢力が決断したのではないでしょうか。
 
 茶色表示の一文を、「安倍氏暗殺までの経緯一覧」に追加すると、流れに無理なく納まります。ネットの世界では安倍氏暗殺の背景にいるのは、中国共産党に協力する日本人とする推測が流れています。
 
 どちらが正しい推測なのか、今は誰にも分かりませんが、安倍氏を倒して得る利益の大きさを比較すると、中国よりアメリカ側でないかと検討作業が教えている気がします。
 
 2025年11月18日にgooブログが終了になるのですから、「ねこ庭」の推測も遠慮せず公開しました。10年以上続けたきたブログが終わるだけでなく、訪問される方々とのお別れにもなります。残念ですが、無料でサービスを提供していただいたのですから、感謝しかありません。
 
 次回は一連の検討作業の中で発見した、もう一つの「ねこ庭」の推測 (結論) を紹介しようと思います。
 
  「日本人ジャパンハンドラー財務省とは、誰なのか」
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にっぽん政治の実況中継」- 18 ( 「ジャパンハンドラー財務省」の力 )

2025-04-14 11:53:23 | 徒然の記

 総裁選に勝ち抜き念願の総理になり、首相となった岸田氏が、政権運営を安定させるには次の方策しかありませんでした。

  1.  最大派閥の安部派との協調

  2.  安部派以外の派閥との連携強化

 安部派以外の派閥は「緊縮財政派」ですから、連携がうまくいけば数の力では党内を動かすことができます。成立した当初から、岸田政権は党内派閥の力のバランスに左右される内閣、つまり政争と政局に揉まれる小舟のような船出だったのではないでしょうか。

 記者の記事も、この線に沿って書かれています。

  ・9月の総裁選挙で、念願の総裁の座を手中にした岸田だが、党内基盤は盤石とは言いがたい。

  ・安部派98  麻生派53  茂木派53  二階派44  岸田派43  森山派7  その他77

  ・岸田が率いる岸田派は、党内の派閥では5番目の勢力で、安定した政権運営のためには、最大派閥を率いる安倍の意向にも配慮せざるを得ないという見方は少なくない。

  ・岸田が、安倍派のパーティーに来賓として駆け付けた際の挨拶は、いい例だ。

 岸田氏の挨拶を紹介しています。

  ・岸田内閣をど真ん中で安倍派の皆さんが支えて下さり、政治の安定で大きな意味を持っている。

  ・政策を決断できるのも、政治が安定していればこそだ。

 当選同期の岸田氏と安倍氏が、親しい間柄にあるのは広く知られたところでした。しかし出身派閥の系譜を背景に、二人には政策面での違いがあるという指摘もありました。

 記者が両派閥の系譜を説明します。

 〈 岸田派=宏池会 〉

   ・岸田と同じ広島出身で、目標と公言している元総理大臣・池田勇人が創設した派閥だ。

   ・軽武装・経済重視の立場をとり、昭和35年から4年余り政権を担った池田。「所得倍増計画」を打ち出した。

 池田氏の路線に異を唱えたのが、のちの総理大臣福田赳夫氏でした。福田氏が立ち上げた「党風刷新連盟」が安倍派の源流となっているとのことです。比較的リベラルとされる岸田派=宏池会に対し、保守色が強いのが特徴でした。

 両派の違いに関する、岸田派のベテラン議員の意見を紹介しています。

  ・宏池会(岸田派)と清和会(安倍派)で、考えの違いは大前提としてある。

  ・財政で言えば、宏池会は『コロナの影響があったための財政支出』という考えがあり、ずっと支出を続けようということではない。

  ・財政健全化の旗を降ろしたわけでは、まったくない。

 当時安倍氏は、外交・安全保障での発信を強めていました。台湾への軍事的な圧力を強めている中国をけん制するとともに、翌年の北京オリンピックへの政府関係者の派遣の是非についても、政府に早期の判断を求めていたそうです。

 親しい同期であっても、政権の運営に関しては互いに譲らず、安倍氏は次第に「目の上のこぶ」になっていきます。

 こうした中で氏が会談を重ねていたのが、副総裁の麻生氏と幹事長の茂木氏でした。第2次岸田政権の発足後、それぞれ派閥のトップでもある3人は、時には食事をとりながらたびたび会談し、政権運営をめぐって意見を交わしていました。

 党内の一部からはこうした動きを、安倍派へのけん制ではないかと見る向きもあったと言われています。記者が閣僚関係者の言葉を紹介しています。

  ・安倍派は95人だが、麻生派・茂木派・岸田派を加えるとその人数を超える。

  ・まとまれば政権が安定するという見方もできるのではないか。

 政権発足後、最大の関門だった衆議院選挙を乗り越えた岸田氏にとって、次の課題は翌年夏の参議院選挙でした。そこを無難に突破すれば最長で3年間、本格的な国政選挙の予定のない「黄金の3年間」を手にすることになります。

 息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々には、お分かりと思いますが、この時の岸田氏は現在の石破氏と同じ位置に立っていました。違いがあるとすれば、衆議院選挙を乗り切った岸田氏と、衆議院選挙を乗り切れなかったのに居座らされている石破氏の惨めな姿です。

 岸田派議員からは、「今は安全運転の時期だ」という声が聞かれていたそうですが、石破氏も似たような言葉を周囲から言われているのではないでしょうか。

  ・夏から秋の政局を経て、派閥の存在感も大きくなる中、パワーバランスに気を配りつつ、党内をどう統べていくか。

  ・政策的な違いが、党内の「きしみ」とならないのか。

  ・財政をめぐる党内論争は、岸田政権の今後を占う試金石になるかもしれない。 

 これが記事の最後の部分ですが、同じ財政問題で石破氏も政争の波に揉まれています。「積極財政派」と「緊縮財政派」の対立がいかに大きなものであるか、これは同時に「ジャパンハンドラー財務省」の影響力の大きさの証明でないかと、「ねこ庭」は考えます。

 次回は一連の検討作業の結果として「ねこ庭」が得た推測(結論)を紹介しようと思います。ぜひ足をお運び下さい。

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にっぽん政治の実況中継」- 17 ( 額賀福志郎氏の意見 )

2025-04-14 07:29:59 | 徒然の記

  〈 額賀福志郎氏の意見 〉

 検討作業が進まなくなったのは、森田記者の次の記事です。

  ・額賀は、これまで歴代の政務調査会長のもとで、財政再建の議論をとりまとめてきた。

  ・高市に対しても、財政健全化を検討する組織が必要だと訴えたという。

 すでに安部派の中心となり「財政政策検討本部」の旗頭となっている高市氏に、額賀氏は何を訴えたと言うのでしょう。

 平成5年に無所属で初当選した高市氏に比べると、昭和53年に議員となり防衛大臣、財務大臣を経験している額賀氏は大先輩議員です。訴えると言う言葉の意味が分かりません。

 さらに意味不明なのは、次の文章でした。

  ・結果的に、額賀に「財政健全化本部」の設置と本部長就任を打診したのは、高市ではなく、岸田だった。

 茂木氏の提案を受け、「財政健全化本部」の設置と額賀氏の本部長就任を決めたのは岸田氏です。それを記事にしたのも森田氏自身ですが、この文章の背後にはどのような説明が省略されているのでしょうか。

 「ねこ庭」の疑問に構わず、森田氏は先へ進み額賀氏の意見を紹介します。

  ・再び財政再建推進本部が設置されると思っていたが、呼びかけがなかった。

  ・名称はともかく、健全化本部のようなものを作ってもらえるとありがたい。

  ・総裁直属の機関となり、重みを増したと思っている。

  ・岸田政調会長時代から議論しているので、考え方や何を目指すかは互いにわかっている。

  ・緊急時に再び自信を持って財政出動できるようにするには、累積債務を少しでも減らしたほうが将来の負担にならない。

  ・「国の借金」にあたる国債の発行残高は、新型コロナ対策などの積極的な財政出動で、今年度末には初めて1000兆円を超える見通しとなり、先進国の中でも突出した金額となっている。

 やがて衆議院議長となった額賀氏が、終生「緊縮財政派」の議員だったと教えられましたが、この流れの中で森田記者は読者に何を語ろうとしているのでしょう。

 続いて氏は、臨時国会閉会時の12月21日の記者会見での、岸田首相の意見を紹介します。

  ・政府としてMMTは採用しない考えだ。

  ・自国通貨建ての国債を発行する国の政府は、いくらでも国債を発行し支出できる、という意見の方もいると承知しているが、政府としてはこうした考え方は取っていない。

  ・道筋を大事にしながら、財政健全化についても考えていきたい。

 二つの本部が並立している現状について、森田記者が自民党内と岸田派内の受け止め方を説明しています。

 〈 自民党内の受け止め方について 〉

  ・総裁選挙以来の岸田と高市の路線の違いが表面化したものだ、という受け止めがもっぱらだ。

 〈 岸田派の中堅議員の受け止め方について 〉

  ・財政について検討するのは1つの組織で十分だが、両方のパワーバランスをとるということだろう。

  ・それぞれのカラーが分かりやすくチーム分けされていて、『自民党にはいろんな意見がある』という姿を見せるためではないか。

 森田記者は「パワーバランス」という言葉に注目し、岸田政権における党内力学を読み解くカギがあると見て、派閥の議員数を紹介します。

 現在は自由民主党内から、麻生派以外の派閥は解散し過去の話になっていますが、水面下で生き続けていますので貴重なデータです。

 〈 自民党各派閥の所属人数 〉( 令和3年12月23日現在 NHK)

    安部派  95人

    麻生派  53人

    茂木派  53人

    二階派  44人

    岸田派  43人

    森山派     7人

    菅グループ  26人

    石破グループ 20人 ?   (  議員の脱退が続き、令和4年に解散  )

    無所属その他     31人 ?

 NHKは少数派の森山派を表示し、菅グループと石破グルーブを省略していますので「ねこ庭」が追加しました。安倍元首相が暗殺されるまでは、菅グループを合わせ安部派が最大派閥だったことがよく分かります。

 次回は「パワーバランス」から、党内力学を解くという森田記者の記事を紹介します。回り道のように見えますが、「ねこ庭」にとっては「安倍氏暗殺」を読み解くカギがある気がしてなりません。

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にっぽん政治の実況中継」- 16 ( 「財政政策検討本部」)

2025-04-13 21:31:14 | 徒然の記

  〈 「財政政策検討本部」 〉 ・・安部派

 高市氏のもとに設置された「検討本部」の本部長を務めたのは、党内きっての積極財政派で政務調査会長代理の西田昌司氏でした。氏はMMT理論の主張者で、高市氏も同じ意見を持っています。MMT理論は「現代貨幣理論」とも言われ、次のような考え方です。

  ・「自国通貨を発行できる国は、財政赤字が膨らんでも破綻しない」

  氏は衆議院選挙後に高市氏と面会し、次のような会話をしています。

 西田氏

  ・自国通貨を発行できる日本は、財政的に破綻するはずがないと私は確信していて、高市さんも同じように認識されている。

  ・党主導で、積極財政について検討を進めるべきだと考えている。

 高市氏

  ・それはいいわね。やって下さい。

 西田氏は、首相を退任した安倍氏が自由に発言できるようになったことを好機と捉え、次のように考えたそうです。

  ・アベノミクスでも、デフレ脱却は完全にはできなかった。

  ・理由は財政出動していないからで、安倍さんも総理退任後それを嘆いていた。

  ・安倍さんに議論のバックボーンになってもらい、党内を引っ張っていけるのではないか。

 およそ9年ぶりに派閥に復帰し、「安倍派」会長に就任した安倍氏は、西田氏の動きに呼応するように、躊躇ない財政出動を声高く語りました。

  ・真水ベースで、30兆円を超える予算編成を行う必要がある。

 ここでNHKの記事に戻ります。

  ・折しもこの時期、政府の経済対策の検討が佳境を迎えていた。

  ・高市や西田による新たな組織の立ち上げと名称変更の動きは、岸田やその周辺にも伝わっていた。

  ・与党である自民党が、財政健全化の旗を降ろしたと思われかねない。国際社会へのメッセージとして心配だ。

  ・政権幹部と同じ懸念が、自民党内にもあった。

  ・こうした声を耳にし、急きょ調整に動いたのが幹事長の茂木敏充だ。

 記事の紹介をここで止め、「財政政策検討本部」の話に戻ります。

 「(財政の)健全性という評価だけではなく、デフレ状況を改善していくマクロ政策的な目標の検討も必要だ。」

 西田氏は「積極財政」を前面に出すことは控えながら、幅広く検討する立場を標榜していました。だがこれを額面どおり受け取る議員は少なく、党内では積極財政に軸足を置く議員の集まりと認識されていました。「財政政策検討本部」では、専門家を招いてのヒアリングも同時に重ねていたと言われています。

 ・では、なぜ方向性の異なる2つの組織が党内に立ち上がったのか。取材を進めると財政をめぐる党内の駆け引きが垣間見えてきた。

 森田記者の時系列の説明が乱れているのか、「ねこ庭」の読み方がまずいのか。次の記事で、話が混乱しました。プロの記者に苦言を述べる元気はありませんので、そのまま紹介します。

 ・岸田と連絡を取りあった茂木は、高市らが考案していた組織はそのまま立ち上げる一方、「財政健全化」の名を冠する新たな組織を、総裁の直轄機関として設置する案を伝えた。

 ・岸田は茂木の提案を受け入れ、本部長には、財務大臣の経験があり、党内でも財政再建派の重鎮として知られる額賀福志郎に白羽の矢を立てた。

 ・最高顧問には、9年近くにわたり副総理兼財務大臣を務めた副総裁の麻生太郎を据えた。

 何に疑問を抱いているのかと言いますと、この記事では先に説明されていた内容と辻つまが合いません。

  ・今秋の自民党総裁選挙で争った総理大臣の岸田文雄と、政務調査会長の高市早苗。その2人のもとに財政政策を議論する2つの組織が、12月7日発足した。

 安部派の組織の立ち上げを聞いて茂木氏が動いたと言うのなら、安部派の方が先に「財政政策検討本部」を作っていたことになります。2つの組織が、12月7日発足したという記事が成り立ちません。

 前回の記事を読み返すと、次の文章がありました。

  ・これに先立つ12月1日の初会合で、安倍は積極的な議論を呼びかけ、財務省が重視するプライマリーバランスの黒字化だけによらない、新たな財政指標の検討に意欲を示した。

 つまり安部派の会合は12月1日に公開で行われているが、この時はまだ正式に設立していなかったと理解する必要があります。こだわる必要のない小さなことだったかと思い直して、検討作業を進めます。

 森田記者が、読者の知らない事実の説明を省略しているのか、やはり検討が止まりますので、ここで休憩を入れます。面倒かもしれませんが、大切な事柄なので次回もどうぞ足をお運び下さい。

 次回は、岸田派の「財政健全化推進本部」本部長に就任した額賀福志郎氏の意見の紹介です。

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にっぽん政治の実況中継」- 15 ( NHK「政治マガジン」)

2025-04-13 17:59:48 | 徒然の記

  安倍元首相のもとに集まった「積極財政派」議員と、岸田首相のもとに集合した「緊縮財政派」議員との対立報道 

 長い言葉ですが、検討作業の過程で発見したネットの記事の内容です。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々には、紹介しなくてなりません。

 〈 ネットの記事 NHK「政治マガジン」 令和3年12月24日付 〉

    自民党「財政本部」が2つ ! ?    新たな主導権争い勃発か

 記事は何枚もの写真入りの詳細な説明で、党本部の会議室で2つの「財政本部」が議員を集めて会議をする様子を紹介しています。

 このような記事があったと知りませんでしたが、岸田派と安倍派の対立の激しさが伝わってきます。

 NHKの説明は、これまでの「ねこ庭」の推察に根拠を与える貴重な情報です。予定外になりますが、今回は記事を中心に検討作業を進めることにしました。

 記事はおよそ5,800文字を超える長さで、NHK政治部記者森田あゆみ氏の名前入りです。氏の略歴も紹介されています。

  ・平成16 ( 2004 ) 年入局、佐賀局、神戸局などを経て政治部。自民党安倍派担当

 記事をそのまま紹介すると、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に分かりやすいのですが、クレームがついてgoo事務局に迷惑をかけることになりかねません。

 必要な部分だけを紹介し、あとは「ねこ庭」の補足説明で作業を進めようと思います。書き出しの文章を、転記します。

  ・「財政健全化」か、「積極財政」か。自民党内で財政をめぐる議論が活発になりつつある。

  ・今秋の自民党総裁選挙で争った総理大臣の岸田文雄と、政務調査会長の高市早苗。その2人のもとに財政政策を議論する2つの組織が、12月7日発足した。

  1. 「財政健全化推進本部」

    ・最高顧問・・党副総裁の麻生太郎

    ・本部長 ・・額賀福志郎

  2. 「財政政策検討本部」

    ・最高顧問・・元首相の安倍晋三

    ・本部長 ・・西田昌司

 岸田氏は首相、高市氏は政調会長のため、組織の役職に名前を出していませんが、実質は二人のもとに議員が集まっています。

 記事はその1週間後、12月13日の衆議院予算委員会での高市氏と岸田氏の質疑を紹介しています。秋の総裁選挙での戦いを経て、首相と政務調査会長となった二人でした。

  「総理は、今回の国債発行額(22兆円)の規模は大きすぎるとお考えでしょうか」

 トップバッターで質問に立った高市氏は、かねてから財政規律よりも積極的な財政出動を求めている議員です。首相の所信表明演説に、「財政健全化」の文言が盛り込まれたことの真意をただしたのだそうです。

 政権発足から2か月余りを経て、2人の路線に違いを感じている自民党議員は少なくなかったと言います。その象徴とも言えるのが、財政政策でした。

  「22兆円の国債発行は決して小さなものではないと思いますが、必要なものをしっかりと用意することが政治の責任だ」

 これが、その時の岸田首相の答弁でした。

 論戦の1週間ほど前に、自民党本部で2つの組織の会合が開かれ、「財政健全化推進本部」の初会合には、岸田氏本人が駆けつけていました。政策を議論する党の会合に、現職の総理大臣が出席するのは珍しいことでした。

 〈 「財政健全化推進本部」 〉・・岸田派

 ここで氏は、次のように意見を述べたそうです。

  ・経済あっての財政であることは、言うまでもない。

  ・コロナ禍で経済が傷んでいる今は、財政出動を優先する時だ。

  ・しかし自民党は「責任政党」であるから、中長期的な財政健全化に向けて議論することが重要である。

  ・財政は国の信頼の礎だ。国の信頼を維持し、財政健全化について考えていく姿勢は、責任政党である自民党にとって大切な使命だ。

 そして氏は、プライマリーバランス( 基礎的財政収支)を、2025年度に黒字化する目標に向けた動きを本格化させるとして、党でも議論を急ぐよう要請したそうです。

 記事では、次のように書かれています。

  ・岸田直轄の「財政健全化推進本部」は、名前の通り、財政規律を重視する議員の集まりと目されている。

  ・この5時間半後。党本部の別の部屋で開かれたのが、もう1つの「財政政策検討本部」。最高顧問は安倍晋三。

  ・これに先立つ12月1日の初会合で、安倍は積極的な議論を呼びかけ、財務省が重視するプライマリーバランスの黒字化だけによらない、新たな財政指標の検討に意欲を示した。

 同じ日に党内に2つの本部が開かれ、安倍、岸田両氏がそれぞれの本部で違った意見を述べているのですから、NHKが注目するはずです。

 次回は、安倍元首相が主導する「財政政策検討本部」について報告します。

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「にっぽん政治の実況中継」- 14 ( 立憲民主党・緊縮財政派議員名 )

2025-04-12 15:19:44 | 徒然の記

  〈 立憲民主党・緊縮財政派議員名 〉 46名

     長妻昭    東京27区  憲法改正 ? 、夫婦別姓賛成、原発ゼロ賛成、元厚生労働大臣  

     五十嵐衣里  東京30区  憲法改正反対 、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、

     笠浩史    神奈川9区  憲法改正賛成 、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、元テレ朝記者

     後藤祐一   神奈川16区  憲法改正 ? 、夫婦別姓賛成 元経済産業省官僚

     大塚小百合  神奈川20区     憲法、ジェンダー関係等発言なし 特別老人養護施設ケアプラザさがみはら施設長

     西村智奈美   新潟1区   憲法改正 ? 、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、原発不要、女性宮家賛成            

     米山隆一   新潟4区 憲法改正 ? 、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成、原発 ?、外国人参政権反対

    神津健  長野3区 憲法改正反対 、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成 原発ゼロ賛成、      

     近藤和也   石川3区  憲法改正 ? 、夫婦別姓賛成、

     辻英之    福井2区  憲法、ジェンダー関係等発言なし 前青森大学教授

     伴野豊    愛知8区   憲法改正反対、夫婦別性賛成、女性宮家賛成、原発再稼働賛成、外国人参政権賛成

     岡本充功   愛知9区  憲法改正 ? 、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成、原発ゼロ賛成 前職医師

     重徳和彦   愛知12区 憲法改正 ? 、夫婦別姓 ? 、同性婚 ? 、LGBT法賛成、原発ゼロ ?   元日本維新の会       
          
     稲富修二   福岡2区  憲法改正 ? 、女性宮家賛成、原発将来廃止

  比例区

     篠田奈保子  北海道7区  憲法、ジェンダー関係等発言なし 日弁連貧困問題対策本部委員 

     寺田学    秋田1区 憲法改正 ? 、夫婦別姓賛成 、同性婚賛成 、原発ゼロ賛成、総理大臣補佐官 ( 菅・野田内閣 ) 

     升田世喜男  青森1区  憲法改正反対 、夫婦別姓賛成 、「村山談話」見直し反対 元自由民主党

     武正公一   埼玉1区  憲法改正賛成 、夫婦別姓賛成 、「村山談話」見直し反対 

     有田芳生   東京24区  憲法改正反対、夫婦別性賛成、原発不要、外国人参政権賛成 過去共産党追放処分

     阿部祐美子  東京3区   憲法改正反対、夫婦別姓賛成 、同性婚賛成

     山  登志浩     富山1区   憲法、ジェンダー関係等発言なし    前・市議  

     波多野翼   福井1区    憲法、ジェンダー関係等発言なし    前・市職員 絵本作家  

     小山千帆   愛知15区   憲法、ジェンダー関係等発言なし     前・れいわ新選組         
         
     森山浩行   大阪16区    憲法改正 ? 、夫婦別姓賛成 、原発依存度下げるべし 前・関西テレビ記者         

     岡田悟    兵庫7区        憲法、ジェンダー関係等発言なし     前・毎日新聞記者         

     尾辻かな子      大阪10区   憲法改正反対、夫婦別性賛成、原発ゼロ賛成、教育無償化賛成 前・府議

     東克哉        広島3区   憲法、ジェンダー関係等発言なし 介護・障害福祉・子育て支援の充実      

 以上で、立憲民主党内の「緊縮財政派」議員の紹介を終わります。「ジャパンハンドラー財務省」の影響力が見えるのかどうか、特にコメントをしませんので、訪問された方々で議員の主張をご確認ください。

 次回は自由民主党内で、安倍元首相のもとに集まった「積極財政派」議員と、岸田前元首相のもとに集合した「緊縮財政派」議員との対立報道について報告します。

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「にっぽん政治の実況中継」- 13 ( 立憲民主党・緊縮財政派議員名 )

2025-04-11 22:02:46 | 徒然の記

 衆議院と参議院を合わせて、立憲民主党の議員は189名います。その中で「財政緊縮派」と意思表示している議員が、下記の46名です。3分の1に満たない人数ですが、多いと見るか少ないと見るかは「風見鶏議員」の数にかかっています。

 「財政緊縮派」に野田氏を筆頭に安住、枝野、奥野、長妻氏など、党の幹部が多数を占めているところは、自由民主党に似た図式になっています。

 〈 立憲民主党・緊縮財政派議員名 〉 46名

     大築紅葉  北海道4区  憲法改正反対、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成

     石川香織   北海道11区  憲法改正反対、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成

     岡田華子   青森3区   憲法、ジェンダー関係等発言なし

     鎌田さゆり  宮城2区   憲法改正反対、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、原発ゼロ賛成、元自民党議員

     安住淳    宮城4区  憲法改正反対、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、原発ゼロ賛成、元財務大臣・防衛大臣

     金子恵美   福島1区   憲法改正賛成、夫婦別姓 ?、 原発必要、元自民党議員

     枝野幸男   埼玉5区   保守を自認し独自の憲法案あり 夫婦別姓賛成、元経済産業大臣・外務大臣・官房長官

     坂本祐之輔  埼玉10区   憲法改正 ? 、夫婦別姓賛成、 原発不要、元日本維新の会議員

     水沼秀幸   千葉4区   憲法、ジェンダー関係等発言なし

    矢崎賢太郎   千葉5区     憲法、ジェンダー関係等発言なし

     本庄知史   千葉8区       憲法改正反対、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成

     奥野総一郎  千葉9区   憲法改正?  、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成、女性宮家賛成

     野田佳彦   千葉14区   穏健保守を自称 憲法改正 ?  夫婦別姓賛成、同性婚賛成、元首相・財務大臣

     松尾明弘   東京7区    憲法改正?  、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成、原発ゼロ賛成  
        
     吉田晴美   東京8区   憲法改正反対 、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成、原発ゼロ賛成  

     山岸一生    東京9区  憲法改正反対 、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成、原発ゼロ賛成 元朝日記者 

     大河原雅子  東京21区   憲法改正反対 、女性宮家賛成、原発不要、韓国の慰安婦デモに参加  

     山花郁夫   東京22区   憲法改正反対 、女性宮家賛成、原発将来廃止、父は元社会党委員長山花貞夫  

 半日を使って3分1の検討が終わり、残りが28人になりました。知らない議員が多く、経歴を読んでいると、そこには又自分の知らない人生が語られています。

 生まれ故郷、両親・兄妹、通った学校、交友関係など読んでいますと、議員や政治家である以前の「一人の人間」が浮かんできます。人を愛し大切にするから争いを嫌悪し、戦争を否定する「日本国憲法」に傾倒していった人物もいます。

 憲法改正反対、夫婦別姓賛成、同性婚賛成、LGBT法賛成という明確な意思表示には、それなりの意味があります。

 しかし「ねこ庭」には、もう一つの物差しがありますので疑問を持ちます。

  ・生まれ育った自分の国とご先祖や歴史を否定する左翼思想に、なぜそのまま突き進むのか。

  ・「平和と人権」と同じ重さで、自分の国を大切にする気持、つまり「愛国心」をなぜ持とうとしないのか。

 ここまで調べたところで、シリーズ8回で報告した「自民衆議院・緊縮財政派議員名」と比較しますと、議員諸氏の別の人間模様が浮かび上がります。

 自由民主党の「緊縮財政派」の議員は、ほとんど全員が「憲法改正賛成」ですが、夫婦別姓、同性婚、LGBT法、女性宮家には賛成と反対が入り混じり、答えの出せない ? マークまで出てきます。

 以前はこうした曖昧な答えをする議員諸氏を、「態度をハッキリさせない卑怯者」と決めつけていましたが、この頃は「迷いつつ思考している正直者」でないかと思うようになりました。

 国際政治を見れば分かりますが、トランプ氏のアメリカも習近平氏の中国、プーチン氏のロシアも、「平和・人権」という人道主義だけで動いていません。国際社会には、常に一歩間違えば戦争の危険が潜んでいます。

 人道的な心のため国の重要な課題を正しく判断できない人は、最初から政治家になるべきではなかったのでないかと、そんな思いがしてきました。政治家にも官僚にも学者にも、頭脳明晰で人道的な人物が沢山います。またそういう人物が、与野党共に政治家になっていることを検討作業が教えてくれます。

 しかしいくら頭脳明晰な人物で、人格者でも、次の判断は容易に下せません。

   ・千人の命を救うために、一人の犠牲に目を瞑る。

   ・逆に、一人の人間を救うために、千人の犠牲の可能性に腹をくくる。

 決断を常に要求されているのが政治家であることを考えると、「迷いつつ思考している正直者」つまり、一覧表に名前の出てくる議員諸氏の大半は、政治家失格なのではないでしょうか。

 迷いつつ、ためらいながら「ねこ庭」に向かっている自分は、もちろん政治家の資格がありません。しかし自分には、一覧表に出てくる議員諸氏と異なるもう一つの心があります。

  ・外敵から、自分の国と自分の家族、親戚、知人、友人たちを守る心

  ・外敵から、日本の国を守ってくれたご先祖様への感謝と尊敬の心

  ・日本の歴史や文化、伝統への誇りと愛する心

 学生時代に左翼過激派で暴れ回っていた枝野氏が、保守を名乗り、聖徳太子の「和を守って尊しとなす」の言葉を憲法に生かしたいと考えていることも、教えてもらいました。

 現実的穏健保守と自認している野田氏が、「ねこ庭」のような国民を「過激な右翼勢力」と呼んでいることも、検討作業のお陰で知りました。

 どの人物の意見が正しいのかは、今後の国民の世論が判断します。日本人の多くは右でも左でもなく「国を愛する中庸」だと考えていますので、「ねこ庭」は「草莽崛起活動」を続けていきます。

 シリーズはまだ先が長いので、ちょっと早すぎるのですが「経過報告」をさせていただきました。

 次回も、〈 立憲民主党・緊縮財政派議員名  〉の続きです。根気のいる地味な作業ですが、日本が大好きな方はどうか足をお運びください。

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「にっぽん政治の実況中継」- 12 ( 公明党の「党税調」 )

2025-04-10 22:47:11 | 徒然の記

 「学びのねこ庭」の名前に相応しく、思いがけない事実を教えられて驚きます。

 シリーズを始める前は、党税調と政府税調の2つがあり、政府税調の方が最高の意思決定機関だったことを知りませんでした。

 そして今回は、党税調が自由民主党だけでなく、公明党にも作られていることを知りました。また政権党になった時、民主党も自由民主党同様に、党税調を独自に作っていました。参考のため、ウィキペディアから情報だけを紹介しておきます。

 〈 公明党と民主党の「党税調」 〉

  ・平成19 ( 2007 ) 年、参議院議員選挙での民主党大勝利の影響で、公明党や民主党の党内税制調査会も影響力を増してきていた。

  ・平成21 ( 2009 ) 年の鳩山由紀夫内閣誕生後、政府と与党の税制調査会を一元化するため、民主党の税制調査会と政府税制調査会を廃止し、新たに政治家をメンバーとする政府税制調査会を設置した。

  ・平成23 ( 2011 ) 年の野田内閣では、民主党税制調査会が復活した。会長は大蔵省出身で蔵相、財務相を経験した藤井裕久が就任。

  ・平成25 ( 2013 ) 年自民党の政権復帰に伴い、野田内閣は有識者会議としての政府税制調査会を復活した。

 民主党が立憲民主党と国民民主党に分かれた後、藤井氏が活躍した党税調は自然消滅しています。しかし公明党の党税調は今もありますので、後で紹介します。

 検討作業の過程で「ねこ庭」が注目したのは、次の2点でした。

  ・公明党と民主党にまで、財務省のコントロールが及んでいたのかという驚き

  ・公明党と民主党にも、財務省に協力する「風見鶏議員」がいたのかという驚き

 驚きの後に発見したのは、次の事実でした。

  ・財務省は、政権与党には必ず「党税調」を作らせ影響力を行使するが、野党となった党は相手にしません。政権の座にある与党を支配下におけば、弱小野党は何もできないと読んでいる気配が見えます。

 財務省に取り込まれた公明党の「緊縮財政派」の議員名を報告するの前に、同党の党税調メンバーを紹介しておきます。

 〈 公明党の「税制調査会」メンバー 〉

   顧  問   西田 実仁
   会  長   赤羽 一嘉
   会長代理   上田 勇
   副会長    竹内 譲、若松 謙維、竹谷 とし子、濵地 雅一、中川 康洋、矢倉 克夫
   事務局長   杉 久武
   事務局次長  宮崎 勝、佐々木 さやか、伊藤 孝江、中川 宏昌、河西 宏一
「皇室護持」と「憲法改正」には反対でも、「緊縮財政」と「財政均衡論」に賛成の議員たちですから、ここでは例の公式が成り立ちます。
  
  ・「財政法改正」反対論者 🟰 「憲法改正」反対論者 ・・反日左翼系議員 ?

 自由民主党が国民の願う真の保守党になれないのは、曖昧戦略の公明党との連立に原因の一つがあると思っています。同党との連立を解消すれば、離れていった保守層が戻ってくる可能性があるという気がしてなりません。

 次の情報を見ると、「ねこ庭」はその感を一層強くします。

 〈 公明党  「緊縮財政派」議員名 〉・・衆議院議員

     庄子賢一  東北比例単独   憲法、皇室関係発言なし

     山口良治   北関東比例単独  憲法、皇室関係発言なし

     河西宏一   東京比例単独   憲法、皇室関係発言なし 同性婚賛成  「わが国日本最大の資源は人材と技術」 

     大森江里子  東京比例単独   憲法、皇室関係発言なし

     中川宏昌   北陸信越比例単独 憲法、皇室関係発言なし 防災・福祉・子育て支援 

     鰐淵洋子   近畿比例単独  憲法改正賛成、夫婦別性賛成 LGBT法賛成 外国人参政権賛成

 次回は、立憲民主党内の「緊縮財政派」議員名を紹介いたします。

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