2月8日の毎日新聞、いや、村山富市氏のことではない。
恥知らずが沢山いるから、表題だけ見たら、あれやこれ名前が想像できるのだが、今回は「保阪正康氏」である。このブログでは3度目の登場で、文字通り、何度も出てくる恥知らずだ。
もともとオピニオンという紙面が、反日広告みたいなものだが、目的に添い、保阪氏の主張が繰り広げられている。
「敗戦直後のベストセラー」、「事実を伝える回路の大切さ」というのが、記事の表題だ。森正藏著「旋風二十年」が、なぜベストセラーになったかにつき、感動的な解説がされる。張作霖爆破事件、満州事変、2.26事件、日中戦争など、国民に知らされなかった真相が暴かれ、国民に衝撃を与えたということ。戦後からわずか3ケ月で出版され、新聞記者がこうしたものが書ける世になった素晴らしさを語り、情報統制時代の戦前を上品に批判する。
「事実を知っている記者。事実を知りたがっている読者。権力者は常にその回路を閉じようと試み、自らに都合の良い情報を流そうとする」こう言って氏は、遠回しに安倍政権への批判をしている。
ではなぜ彼が、「何度も出てくる恥知らず」なのか。これからが本論である。戦後直ぐに勇気のある記者が、政府の情報秘匿を暴露したと、美談のように書いているが、当時はマッカーサーが君臨し、日本のすべてを悪とするため、全力を傾けていた時期だ。政府や軍部を批判する暴露本なら、GHQが喜び、世間に普及させる協力をした。現在の私たちが疑問を抱きつつある、GHQによる日本弱体化政策に乗った、格好の見本となる書物にすぎない。
これをわざわざ、この時期に、宣伝する心根の卑しさを、多くの人に知ってもらいたい。時代が変わり、今では国民に事実を知らせないのは、政府でなく巨大マスコミだと、誰もが知っている。
「事実を知っている記者、事実を知りたがっている読者。」「権力者は常にその回路を閉じようと試み、自らに都合の良い情報を流そうとする。」
得意そうに言うが、氏のいう権力者という言葉を、マスコミと置き換えれば、今の日本の状況となる。更に彼は、朝日新聞記者尾崎秀実の著も、当時はベストセラーだったと己の無知を晒す。尾崎秀実こそは、政権の中枢にまで入り込んだ、ソ連のスパイで、日本の敗戦に貢献した売国奴である。
戦前でも戦後でも変理なく、売国の朝日新聞を誉める保阪氏、こんな間の抜けた記事を大きく掲載する毎日新聞。これが喜劇でなくて何であろう。
追記 : 保阪氏の肩書きが「ノンフィクション作家」となっているが、恐らく誤植であろう。正しくは、「フィクション作家」だ。