ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

日本もアメリカも謎だらけ

2020-11-30 23:02:07 | 徒然の記

 2ヶ月前の9月14日に、自民党総裁に選ばれたのは菅義偉氏でした。優柔不断の岸田文雄氏と、反日左傾の石破茂氏を相手に、無派閥の菅氏が総理の椅子を手に入れたのは、当然と言えば当然の結果でした。

 手堅い実務者内閣とマスコミに言われ、何かをやりそうな期待を国民に持たせ、共同通信社の幹部記者を秘書官の一人に抜擢し、マスコミ対策も手抜かりのない船出でした。

 予想もしていないことでしたが、「日本学術会議」のメンバー選出で、反日・左翼学者の任命拒否をしたので、本物の保守政治家だったかと驚き、GHQが残した「トロイの木馬」の一つを、本気で掃除にかかったのだと、期待もしました。

 しかし北海道の土地問題では、中国の土地爆買いを、二階氏とともに推進させていますから、これに関する疑問が、まだ私の中で燻っています。「外国人よる土地購入」に関する法律を、安全保障の観点から見直すと、一時期頼もしい報道もありましたが、あれからどうなっているのか、ニュースが続きません。

 ここで話が飛びますが、同盟国アメリカの大統領選挙は、ネットの情報によりますと、

 「ハーバード大学ケネディスクールの研究機関が、CBS、CNN、NBC、ニューヨーク・タイムズ、ウォールストリートジャーナル、ワシントンポスト、FOXニュースという7つのマスコミが、」「トランプ政権の最初の100日間を、どう報じたか調査した。」

 「それによれば、CNNとNBCは、トランプに否定的なニュースと好意的なニュースの比率は13対1。」「CBSでは否定的なニュースが、90%以上。」「ニューヨーク・タイムズは87%、」「ワシントンポストも83%、ウォールストリートジャーナルは70%と、」「ボロカスに叩いていたことが、分かった。」

 と、伝えています。大統領選挙が11月3日に終わり、もう1ヶ月が経つと言うのに、いまだに結果が判明していません。そればかりでなく、日を追うごとに、混迷の度が深まっています。日本のマスコミは、米国の大手メディアのニュースしか伝えませんので、バイデン氏が当選したことになっています。

 トランプ氏が我が儘を言って、バイデン氏を困らせ、政治の停滞を招いていると、日本ではそう言う記事ばかりです。一方ネットの情報を見ますと、事態はバイデン氏不利で動いています。ネットでは、トランプ氏支持者が多く、民主党の大掛かりな選挙不正を告発しています。

 私のように日本の片隅で、相反するニュースを読んでいる者にとって、今のアメリカは謎だらけです。どちらが正しいのか、判断の材料が他にありませんから、自分の気持ちで決めるしかありません。気持ちで意見を言いますと、私はトランプ大統領を支持しています。

 トランプ氏は共和党で、バイデン氏は民主党です。いずれの党も、日本をアメリカの属国としか見ていませんが、それでも、民主党より共和党の方が、日本にとってはマシです。民主党政権には、中国と利害関係のある政治家が多数いて、反日中国の政策を是認し、日本に圧力をかけてきます。靖国神社へ参拝しようとした安倍総理を批判したのは、バイデン氏でしたし、「慰安婦問題」に反論する安倍総理を冷遇したのは、オバマ氏でしたから、私は彼らを嫌悪しています。

 中国と対決するトランプ氏と、中国と協調するバイデン氏なので、どちらが大統領になるかで、菅総理の対応は大きく反転します。欧米諸国の首脳も苦慮していますが、属国と言われる日本の戸惑いは他国の比ではありません。この難局を機に、総理以下自民党議員諸氏が、「日本は、独立国に戻らねばならない」と、本気で決心し、「自主憲法制定」の党是を実行すれば、文字通り「ピンチをチャンスにした」ことになります。

 しかし、国会での動きを見ていますと、相変わらず、反日・左翼の野党に振り回されるばかりで、「自主憲法制定」も「皇室護持」も、大して熱を入れていません。「日本もアメリカも謎だらけ」と言うのが、今回のタイトルですから、なぜいつまでも、保守政党本来の姿に戻れないのかと、自民党の議員諸氏の使命感の無さも、もちろん「日本の謎」の一つです。

 だが私の本題は、議員諸氏の行動もさることながら、菅総理その人に関する疑問です。

 10月に、「新総理は、果たして保守党総裁なのか」と言うタイトルで、5回の連続ブログを書きましたが、今回は、その疑問がさらに大きくなり、「謎」として取り上げました。政権発足以来、3ヶ月に満たない時なので、無責任に批判することは本意でありませんが、やはり国民の一人として、意見を言うと決めました。

 スペースの都合で、続きは次回といたします。息子たちはもちろんですが、「ねこ庭」を訪問される方々にも、読んで頂ければと思います。

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この、忌まわしき政党 - 10 ( 教育現場への工作 ) )

2020-11-27 14:16:44 | 徒然の記

 5番目は、教育現場への工作結果の報告です。この時点では既に日教組は、社会党に指導される日教組と、共産党が指導する全教の二つに分裂しています。

 《 5. 教育現場での、攻撃的戦いを続ける 》

 「つぎに、教育現場での問題ですが、私は、現場で、」「『日の丸・君が代』の押しつけに反対する戦いにとっても、」「新しい条件が生まれてきた、と思います。」「それだけに、この新しい条件をつかんで、積極的な戦いを進めてゆくことが、いよいよ重大になっています。」

 「新しい条件の一つは、政府自身が、」「『日の丸・君が代』に、法的根拠がないことを認めたことです。」「彼らの思惑としては、法的根拠がないままの押しつけには無理があるから、」「法制化で、もっと苦労なしに押しつけられるようにしよう、というのでしょう。」「しかし、少なくとも現在の時点では、法的根拠がないことを認めたわけですから、」「それなら、根拠もなしにどうして「学習指導要領」で押しつけてくるのか、」「ということが、いやおうなしに避けられない矛盾となってきます。」

 「第二に、教育現場に、国旗・国歌を義務づけることの是非という問題へ、」「新たに、社会的な関心が広く向けられるようになったことです。」「自民党自身の中でさえ、議論してみると、」「義務づけをやっていいのかどうかということが、改めて問題になってきます。」「法制化を言い出した、野中官房長官自身が、」「法律での義務づけには賛成しないと言い、なぜかと聞かれると、」「法律で強制すべきものではないからだ、と答える。」「それを文部省が強制しているというのは、政府自身内での、収拾のつかない自己矛盾です。」

 私は一連の不破氏の説明を、強い関心を持って再読しています。「自主憲法制定」に反対する共産党が、「トロイの木馬」を利用し、長年にわたり、他の野党と共に、同様の動きをしていると考えるからです。「自主憲法制定」こそが、戦後最大の課題であり、これが実現すれば、忌まわしい「東京裁史観」と「自虐史観」から、私たち国民が解放される一歩が、始まります。

 自分の国を自分で守る、普通の国へ戻るのですから、国内にある多くの米軍基地も、不要になります。沖縄の基地も縮小されるでしょうし、代わりに日本が守りにつきます。現在の国際情勢を考えれば、ことは一気に進められませんが、米国と調整しつつ、米軍基地縮小の道が開けます。

 赤旗の記事を最初に読んだ時は、まだ読み落としがあったのか、野中官房長官が、採決間際になり反対に回ったとは気づきませんでした。。やはり氏は、共産党に取り込まれたでしょうか。それとも、加藤紘一、古賀誠、という党首脳の懐柔策に膝を屈したのでしょうか。

 「またそういう目で、世界の実情などを調べてみると、」「『学習指導要領』での義務づけが、戦時の教育統制の遺産だという性格が、」「浮きぼりになってくる。」

 ここまで不破氏が「学習指導要領」を、何度も批判しているのを知りますと、先日読んだ菱村幸彦氏の著書、『学校は変われるか』(  平成8年刊  )を思い出します。「学習指導要領」に言葉を書き込めば、役人の仕事が終わるのかと、批判しましたが、言葉を書き込むだけでも大変なのだと、分かりました。反日野党が難癖をつけ、自民党内の反日勢力が妨害するのですから、氏が著作で強調したくなったはずです。

 「第三に、『日の丸・君が代』が国旗・国歌としてふさわしいのか、」「こういう議論が、タブーなしに、」「公然と議論される条件が、強まってきたことです。」「これが、たいへん大きな社会的変化であることは、先ほど詳しく紹介しました。」

 「こういう条件が進んでいきますと、いままで教育現場では、」「戦いをささえる社会的背景が、十分にない中での個々の抵抗闘争、」「という性格が強かったのですが、これからは、もっと広い国民的な討論を背景に、」「『学習指導要領』による強制という、政府・自民党の無法な押しつけ路線を打ち破る戦いに、」「あらたな展望が、出てきたと思います。」

 法律がない事実を政府が認めたことになるから、国旗・国歌を学校に押しつけている行為は無法と、公然と言えるようになったと、不破氏が強調しています。政府の説明の言葉尻を捉え、政争の具として使い、学者とマスコミを利用して世間に拡散する・・・これはもうすでに、「自主憲法制定」への反対運動でも使われている手法です。息子たちが、こうした反日・左翼勢力の巧妙なやり方に、気づいてくれるのかどうか、私の思いはここに集中します。

 「この条件をどう生かしてゆくか、ということは、」「それぞれの現場の問題であり、組合組織の問題ですが、」「そういう新しい条件を踏まえて、従来とかく受け身的になったり、」「あるいは、個々の闘争にとどまりがちだったこの分野で、」「国民的な背景をもって、攻勢に転じる、」「こういう取り組みが大事ではないか。」「そういう位置づけでの、積極的な取り組みを検討して欲しい、と思います。」

 新しい条件が生まれたのだからもっと頑張れと、氏は、教育現場にいる教師たちを、叱咤激励します。

 「攻勢的というのは、教育現場だけでなく、この問題の全体にいえることです。」「私たちの提唱は、政府・自民党にとっては、」「実は、いちばん痛いものだったと思います。」「彼らは、この問題を正面から議論すると、自分たちに分がないことを知っているから、」「問答無用方式で、ずっときていたのです。」「今度、法制化の方針をうちだしてからも、」「マスコミに早くも、弱気になった、と書かれるような状況が、」「出ています。」

 「問題が、国民的な討論の場に移れば移るほど、」「政府・自民党に道理がないことが、明らかになってきます。」

 新聞やテレビ各社と、著名な学者たちが、現場の教師たちを応援しているのだと、言外に語っています。「国民的」と、彼らが使う時、それは、マスコミの報道が騒々しくなっていることを指します。世論が高まっているのではなく、「トロイの木馬」たちが、国民煽動のために騒いでいるのだと、今の私たちには分かります。

 この時の、日教組の組織率が何%だったのか忘れましたが、文科省の調査によりますと、令和2年現在の、日教組の組織率は21.7%で、新規採用教職者の加入率は18.1%です。この数字が示しているのは、現場の先生たちの「目覚め」ではないでしょうか。愛国心のない共産党に、言われるまま動いていたら、ますます学校が混乱し、子供たちがダメになると、多くの先生が気づいた結果でないかと、そう思います。

 「私たちが、国旗・国歌問題について、」「今の日本にふさわしい、国民的な解決策を堂々としめしながら、」「現在の無法な押しつけに対して、これまで以上の攻勢的な追及、告発をおこない、」「国民的な対話と討論、合意形成の運動の先頭にたつ、この活動が、」「きわめて重大な、歴史的な意味をもってきています。」「そういう展望と意気込みで、取り組んで欲しいということを、」「最後にかさねて強調して、報告を終わるものです。」

 私には、不破氏の言葉が、虚しい響きで伝わります。後一つ残っている、最後の6. 番目の記事は、『「赤旗」号外を全世帯に配布し、国民的討論を起こす先頭に立つ』ですが、これ以上続けなくても、既に目的を達したと言う気がいたしますので、本日でこのブログを終わりたいと思います。
 
   祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり
 
   奢れるものは久しからず、ただ春の夜の夢のごとし
 
  日本では、「奢れるもの」は、必ず滅びます。たとえ自民党であっても、ご先祖さまを蔑ろにし、庶民の心を軽視し続けたら、滅びます。これが日本の国がらなのだろうと、改めて教えられました。
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この、忌まわしき政党 - 9 ( 自民党内工作 )

2020-11-26 23:44:15 | 徒然の記

 4番目は、自民党への工作結果の報告です。一番聞きたいところですが、さすがに不破氏も、ここでは具体的な説明をしていません。

 《 4. 政府・自民党の側にも、ある程度の変化が起きている 》

 「こういう状況のもとで、政府・自民党の動きにも、」「ある程度の変化が、起こっているようです。」

 「法制化を言い出した最初の頃には、『ことを急ぐ』傾向が露骨に現れました。」「最初は、21世紀をめざして、じっくり討論するような顔をしていたものが、」「つぎの発言では、今国会に法案を提出となり、」「さらにそれが、今国会で成立をめざす、になりました。」

 「しかし、内外の世論の動きや、野党の動向も見てでしょう、」「そう簡単にはゆかないぞ、という状況がでてきており、」「そのことが、昨日、今日の新聞で、鮮明に指摘されています。」

 やはり彼らの頼りの綱は、「反日・左翼」マスコミの協力です。アジア諸国と違い、国内には、紙面を提供するマスコミだけでなく、著名な反日・左翼の学者たちが、いくらでも意見を表明してくれます。

 「昨日(3月16日)の「朝日」の朝刊に、」「『自民党 自信喪失症候群』という記事が、出ています。」「そこでは、『自信喪失』の代表例の一つに、」「自民党候補が不評である、『都知事選挙』と並べて、」「『日の丸・君が代』問題が、あげられていたのは、興味あることです。」「その中身は、こうです。」

 「できれば今国会中に(野中広務官房長官)と、『日の丸・君が代』法制化に動く首相官邸。」「かつてなら、自民党内のタカ派議員らが煽動先導しそうなテーマだが、むしろ党側には『急ぐ必要はない』(党首脳)、『自然な感情で対応するもの』」「『強制すれば必ず反発が起きる』(官房長官経験者)と、世論の反発を懸念する声が強い。」「これまでにも、党勢が弱った時に発揮された『右バネ』も、弱ってきた様子だ」

 以上は、不破氏の言葉でなく、朝日新聞の記事です。息子たちも、「ねこ庭」を訪問される方々も、私の説明がなければ、不破氏の説明と誤解するはずです。今もそうですが、敗戦以来、朝日の記事は反日・左翼の代弁なので、間違う人が沢山います。

 「今朝の「毎日」(3月17日)には、」「『ブレーキ踏み始めた野党』、『小渕政権のアクセル』、」「『一度は容認の、世論や教育界の反応に揺れ』、という記事がでています。」

 『日の丸・君が代』の法制化については、世論や教育界が反対しています、という情報操作記事を、朝日と毎日が書いているという意味です。ここで言われる「教育界」と言うのが、「反日・左翼学者」たちのことで、GHQの置き土産である「トロイの木馬」です。

 不破氏の記事をもとに、「日の丸・君が代」法制化について、党内でブレーキ踏み始めた(官房長官経験者)が、誰なのか。以前の自民党内閣の、幹事長経験者をネットで調べてみました。

 橋本内閣・・・梶山静六  村岡兼造

 宮沢内閣・・・加藤紘一  河野洋平

 この4氏ですが、私が一番疑っているのが、加藤紘一氏と河野洋平氏です。両氏は、韓国と北朝鮮の代理人かと思いたくなるほど、この国の代弁をします。朝日新聞の報道姿勢に合わせ、河野氏が出した「河野談話」は、忌まわしい「慰安婦問題」の根拠となり、私たちを不快にさせています。

 加藤氏はと言えば、北朝鮮が一時帰国させた5人の拉致被害者、地村保志さん夫妻・蓮池薫さん夫妻・曽我ひとみさんを、当時の安倍幹事長が、北との約束を破り帰国させなかったと、激しく非難した人物です。安倍憎しで固まった氏は、平成26年には、反安倍の原稿を赤旗へ寄稿しました。

 この時は加藤紘一、古賀誠、野中広務という幹事長経験者 ( 党首脳 ) が、3人も揃って、反党行為をしています。私は単純ですから、独断の推理をし、「拉致被害者の帰国反対」と「赤旗寄稿問題」の、両方に名前を連ねている加藤氏を疑っています。

 いずれにしましても、宿敵とも言える赤旗に、総理批判の意見を掲載するというのですから、3氏は、共産党と通じる自民党内の「獅子身中の虫」だと、私自身は考えます。

 「このように、『急ぐな』という声が、ずっと湧き出てきていて、」「国会の多数だけで、簡単にやれる状況ではないことを、」「政府・自民党の側も、感ぜざるをえなくなっている。」「ここに、この問題が表舞台にでてからの動きの、一つの大事な点があると思います。」

 自民党内にも、協力者がいるという自信が、最後の言葉に表れています。3月の時点で、不破氏が、このように赤旗で意気軒昂な説明をしていました。

 しかしなんと、7月に自民党が法律を成立させました。前のブログで紹介しましたが、再度転記します。

    法の採決日 平成11年7月22日 (  衆議院  )

        法案の賛否  賛成 403人  反対 86人  合計 489人

      法の公布日 平成11年8月13日 (  即日施行  )

  内閣総理大臣 小渕恵三  内閣官房長官  野中広務

 こうして今、不破氏の記事に並べ、採決の事実をみますと、自民党の議員諸氏への敬意と感謝の気持ちが湧いてきます。短命でしたが、小渕総理は沖縄振興政策だけでなく、「国旗・国歌法」の成立もさせていたのだと、見直しました。ブログで容赦無く自民党を批判していますが、こうした重要法案を成立させるのは、議員にしかできません。

 「やはり自民党は、腐っても鯛」、目には見えなくても、「憂国の士」がいるのだと、嬉しくなりました。単純な私は、赤旗に寄稿した野中氏も、立法化に尽くした功績で、攻撃・批判を帳消しにします。こんな単純なことではいけないのですが、政治の世界の暗さと陰鬱さを思えば、たまには朗報も必要です。

 「トロイの木馬」たちの反対をひっくり返したのですから、さすが保守自民党の議員諸氏と、脱帽いたします。

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この、忌まわしき政党 - 8 ( トロイの木馬・利用党 )

2020-11-26 15:35:28 | 徒然の記

  3番目は、アジア諸国への工作結果の報告です。今回もできる限り省略せず、不破氏の説明を転記します。

 《 3. アジア諸国からも、一斉に「異議あり」の声が出ている 》

 「それから、この間の国際的な世論の動きも重要です。」「政府は、国際的に認知された、認知されたと、言ってきましたが、」「政府が、『日の丸・君が代』を法制化すると言いだしたら、」「認知されているどころではない、という実態が、一挙に明るみにでました。」

 「まず3月2日に、韓国の東亜日報が、広島の事件をとりあげて、」「『校長の自殺を呼んだ日本軍国主義の亡霊』という見出しで、」「これまでの、政府のおしつけを批判しました。」

 「東亜日報は、翌日の3月3日には、こんどは日本政府の法制化方針をとりあげて、」「軍国主義の亡霊を思い起こさせる、日章旗〔日の丸〕と君が代を義務化することは、」「『間違った過去』への復帰を意味する」と論じました。」

 「同じ日に、中国香港の日刊紙「明報」が、」「『日本軍国主義の旗と歌を正当化』、という見出しで、」「国際面一面のほぼ全体を使って、政府の法制化の動きを批判的に報道しました。」「この記事は、「第二次世界大戦中、日本が侵略したアジア各国で、」「日の丸と君が代は、日本軍国主義の象徴とみられている、と書いています。」

 不破氏の記事が掲載されている赤旗は、平成11年の発行ですが、現在の私たちは平成26年に、「慰安婦捏造記事」を謝罪し、社長が辞任した朝日新聞のことを知っています。吉田清治の大嘘を、特種記事にし発信したのは、朝日新聞記者の植村隆でした。たった一人の記者でも、朝日の看板を背に活動すれば、韓国の世論を扇動できました。

 日本共産党という看板を背負い、アジア各国で赤旗の特派員が動けば、一緒に騒ぐマスコミ関係者は、容易に見つかります。韓国の東亜日報であれ、香港の明報であれ、懐柔するのは難しくありません。むしろここで知るべきは、共産党が、アジア諸国のどのような新聞と、連携しているのかという事実の方だと思います。

 「3月4日には、韓国のもう一つの新聞、ハンギョレ紙が、」「『君が代』公式復活まぢか、という記事をのせ、」「『君が代』について、これは  "君主の治世が永遠であれ"  という歌詞が、」「近代国民国家理念に合わず、アジア侵略を想起させるとの理由から、」「拒否感が示されてきた、と書きました。」

 「3月5日、こんどはマレーシアの新聞「星洲日報」が、」「『日本軍国主義復活に警戒を』、という社説をかかげ、」「『日の丸・君が代』法制化の動きを、」「この動きは、日本の右傾化を示しており、」「新たな形の、軍国主義が復活するのでないかと、懸念している。」「アジア太平洋地域の脅威となるもので、警戒すべき動きである、」「日本の軍国主義の侵略を受けた、アジア諸国にとって、」「今回の国旗と国歌の法制化は、憂慮せざるをえない右傾化の現象である、と論じました。」

 そして最後には、やはり反日大国・中国紙の引用です。

 「3月9日には、中国の「中国青年報」が、」「『日の丸・君が代』問題について、論評をのせ、」「『日の丸・君が代』をかかげて、近隣諸国を侵略し、」「アジア人民に残した悪夢は、いまなお消し去るのが困難である、」「『日の丸・君が代』は、軍国主義の象徴ともみられている、」「と論じました。」

 「このように、3月に入ってから、」「アジアの5つの新聞が、たてつづけに批判の論評を掲載しましたが、」「その論調は、『日の丸・君が代』を、」「日本軍国主義の旗印とし、アジア諸国は、」「その歴史を忘れていないとする点で、まったく共通しています。」

 赤旗の読者は、アジア諸国の新聞がこんなに批判しているのかと、驚いたのでしょうが、私は驚きません。むしろ共産党は、アジア諸国のマスコミに、ここまで手を回しているのかと、そっちの方を驚きます。

 「『日の丸・君が代』の、法制化問題が表ざたになったことによって、」「政府の言ってきた、『国際的認論』の根拠のなさは、」「日本が侵略したアジアの国ぐにから、認知されているどころではないことが、一挙に明るみにでました。」

 この後、新聞にはさらに、下記の注書きが追記されています。

(注)この報告をしたあとで知ったことですが、」「3月17日には、フィリピンのジャーナル紙が、」「『日本の戦争の過去かきたてる、『日の丸・君が代』の法制化』と題する、論評記事を掲載しました。」

 息子たちに言います。お前たちがどのように考えるのか、父は知りません。しかし私は不破氏の説明を読み、次のように考えました。
 
 「アジア諸国が、日の丸・君が代に反対しているのでなく、」「アジア諸国のマスコミが、共産党の意を汲み、一斉に宣伝活動をしている。」

 邪推と思うのか、妥当な意見と受け止めるのか、父はお前たちの良識に任せようと思います。私の父 ( お前たちの祖父 ) がそうだったように、息子を信頼しようと思っています。

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この、忌まわしき政党 - 7 ( トロイの木馬・利用党 )

2020-11-25 19:41:46 | 徒然の記

 2番目は、テレビ業界 ( 例・NHK ) への工作結果の報告です。

 《 2. テレビのお茶の間番組でも、取り上げられるようになった 》

 「テレビでも、色々とりあげられています。」「このあいだ、フジテレビが世論調査をやりましたが、」「『君が代』の法制化については、賛成34%、反対38%と、反対意見のほうが多い。」「『日の丸』の法制化は、賛成46%、反対18%で、賛成のほうが多いが、」「それでも、賛成が過半数をしめる、という状況ではありませんでした。」「まだ国民的討論は、これからという段階ですが、その時点でも、こういう結果がでています。」

 『君が代』について、賛成34%、反対38%というのなら、「拮抗している」と言うのが普通です。しかし氏は、「反対意見の方が多い」と説明します。

 『日の丸』について、賛成46%、反対18%なら、「賛成多数」と言うのが普通です。この場合も氏は、「過半数を占めていない」と説明します。こういう身勝手な解釈をし、醜い強弁をする所は、中国共産党政府や反日韓国政府と似ています。恥を知らない主張を読んでいますと、「類は友を呼ぶ」の言葉を思い出します。

 「お茶の間番組でも、この問題について、」「ずいぶん突っ込んだ議論が、やられるようになりました。」

 ここから氏の話が、具体的になりますので、そのまま転記いたします。

 「NHKの昼すぎに、『スタジオパークからこんにちは』という番組があるのですが、」「3月10日の放送で、『君が代』と日の丸』をとりあげていました。」「NHKの解説委員の人が出てきて、解説をする。」「最初に、学習指導要領で国旗・国歌といっているんだけれども、」「日本には、国旗・国歌を決めた法律や制度というのは、」「なかったんですよね、と言うと、」「レギュラーの、タレントの高見知佳さんが、」「ああ、そうなんですかと、驚いた顔をし、」「司会者も、法律で決められている訳ではない?、と反問するんですね。」

 息子たちに教えておきたいのは、民放と異なり、NHKではどんな番組でも、事前のリハーサルを欠かさない、というのが社内ルールです。ぶっつけ本番で、自由に話をさせるのは民放だけで、公共放送局として、高い誇りを持つNHKは、出演者のアドリブを許さず、台本通りの番組を作ります。

 ですから、驚いてみせるタレントの高見氏や、反問する司会者も、咄嗟の言葉や仕草ではありません。不破氏が、そのことを知っているのか知らないのか、私は確認できませんが、息子たちには、NHKのルールを知った上で、氏の説明を読んで欲しいと思います。そうすれば、別の何かが見えてきます。

 「そこで、話は、なぜ法律で決まっていないものを、」「学校に押しつけてきたのか、というところに進んで、」「とくに文部省の、最近の押しつけ強化が問題になると、」「解説委員の人が、政治的にも社会的にも、特に何かがあったというわけではない。」「文部省の学習指導要領だけが、一人でどんどんどんどん先にいっちゃった、」「という感じなんですね、と説明されます。」

 「『君が代』と日の丸』の、誕生のいきさつについても、」「パネルを出して、詳しい解説があって、」「戦前でも、法律では何にも決まっていなかったことが、明らかになります。」

 共産党の委員長である不破氏が、ここまで詳細な説明ができる不自然さに、私の推理(邪推)が頭をもたげます。共産党親派の番組責任者がいて、党の指令通りの台本を書いたのではなかろうか・・・。そうでなければ、多忙な不破氏が、ここまで細かな番組の話をし、出演者の言葉の一つ一つまで、覚えているだろうかと、首を傾げます。

 「そこで司会者が、政府のこんどの法制化論というのは、」「校長先生の自殺などを受けて、これを鎮静化させようという動きなのか、」「と聞くのですが、それに対する解説委員の答えが、」「なかなか、筋の通った質問です。」「恐らくそうでしょうね、と言い、」「国旗・国歌は、憲法や法律で決めている国が多いのだから、」「日本が、国旗・国歌を法制化しようというのは、」「それはそれで、自然な考え方だと思うんですね、と言いながら、」「話をもっと、深いところに進めるのです。」

 ブログのスペースをオーバーしますが、今回は、一区切りの休憩を挟まず、不破氏の話を続けます。以下は、不破氏が紹介する、NHKの解説者の言葉です。

 「ただ問題はね、今回のように、こういう問題が起こったから、」「『日の丸・君が代』を国旗・国歌にします、ということで、」「果たしていいのだろうか、ということなんですよ。」「つまりね、国の象徴でしょ。国旗・国歌というのは。」

 「やっぱり国民みんなが、愛して、それに尊敬の念を持てるようなものでなきゃいけない。」「となれば、やっぱり国民的なコンセンサスというものが、」「いると思うんですよ。」「ですから、『日の丸・君が代』について、」「国民みんなが、それでいいですよ、と言えば、それはそれで結構、」

 「だけど、もしそうでない人がいるとすれば、もうちょっと議論を深めて、」「そして、何がいいんだろうかということを、考える必要があるんじゃないかな。」「今朝の総理大臣も、『日の丸・君が代』を国旗・国歌とおっしゃっている。」

 「そう簡単に言っちゃって、いいのかな。」「つまりね、まったく新しいものを、国民がいろいろ議論したなかで、」「作っていくいうことも、選択肢の一つとして考えることもできるだろう。」「あんまり急いで、この問題があったから、さあ大変だということでやっちゃうと、」「またいろいろ抵抗がでたり、問題が起こってくるんじゃないだろうか、」「ということも、考えていただく必要があるんじゃないか」

 そんなことを、簡単に言っていいのかと問われるべきは、解説者の方でないのでしょうか。まして、広島の学校長の自殺事件を、別に何かあった訳でないと、簡単に片づける神経は、正常なのでしょうか

 解説者の名前を不破氏は伏せていますが、これはもう、そっくりそのまま共産党の意見です。今の私には、見えすいた茶番劇になりますが、「トロイの木馬」を知らなかった平成11年の番組ですから、実際に観ていたら、洗脳されたかも知れません。ここで、不破氏の話に戻ります。

 「話は、そこまで進む。」「最後に司会者が、法律にないというのが、最近知ったような気がしているんですけれどもね。」「そういう動きを、今日は解説して頂きました、と言って終わったのですが、」「お茶の間番組で、こういう解説がやられるということは、いまだかってなかったことです。」「日の丸・君が代」問題について、」「新聞やテレビで、こういうオープンな議論ができるというのは、」「まったく、新しい状況だと思います。」

 息子たちや、「ねこ庭」を訪問される方々は、どう受け止められるのか。コメントは不要だという気がしますので、次回は3番目の、アジア諸国への工作結果の報告をいたします。

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この、忌まわしき政党 - 6 ( トロイの木馬・利用党 )

2020-11-24 15:19:18 | 徒然の記

 今回から、共産党が行なっている6つの工作活動について、不破氏の説明に沿い、転記していきます。1 番目は、新聞業界への工作結果の報告です。

 《 1. マスコミ紙上での、「日の丸・君が代論」のタブーがなくなった 》

  「つぎに、マスコミの変化です。」「これまでは、『日の丸・君が代』問題というのは、マスコミのうえではなかなか議論しにくい問題でした。」「その是非を正面から論議することは、事実上タブー扱いされてきたと言ってもよいでしょう。」

 「そのタブーがいまやなくなった、と言ってもよいと思います。」「どのマスコミでも、『日の丸・君が代』問題が、」「天下御免で、議論されるようになっています。これは、かつてないことです。」

 国論を二分する問題について、マスコミは慎重で、臆病です。大東亜戦争時に、盛んに戦意高揚記事を書いた失敗に懲り、微妙な問題は記事にしません。しかし、どういう方法で懐柔したのか、今回は新聞各社が取り上げました。けれどもそれは、よく考えれば、不思議なことではありません。

 昭和26年9月に、サンフランシコス講和条約の調印で、GHQの統治が終わりました。7年間の占領期間で、GHQは、日本を二度とアメリカに立ち向かえない国とするため、文化と歴史を徹底的に破壊しました。彼らは、国の根幹をなす「教育 ( 学問  )」と、「報道 ( マスコミ )」を大変革し、米国のコントロール下におきました。

 米国の占領が終わり、日本が独立する際、ジョン・フォスター・ダレス国務長官が語った言葉を、もう一度思い出してください。

 「名目的な独立はさせても、実質的な占領は続ける」

 つまり日本のマスコミと、学界は、依然として米国内の、「反日勢力」のコントロール下にあるということです。表面では対立しながら、共産党も米国内の勢力と繋がっていますから、米国の力を利用すれば、新聞社も学界も懐柔できます。また米国内の反日勢力は、日本の分断のためなら、進んで協力します。

 私の独断ですが、こういう策術は、昨日今日できた反日野党には、真似ができません。世界的な連携組織を持つ、日本共産党だから、米国が協力します。これを頭に入れながら、不破氏の説明を読みました。

 「政府が『法制化』の問題を、いったん口にだしてみると、」「政府の思惑をこえて、『日の丸・君が代』おしつけ体制の、矛盾や問題点が、」「さまざまな形で、吹き出してきた、といえるでしょう。」

 「政府自身の動きにも、色々こっけいなことが起きています。」「担当の大臣が、これまで『日の丸』をどう扱ってきたのか、」「その根拠は何だったのか、分からないのです。」「3月5日でしたか、運輸大臣が記者会見で、」「日本の商船は『日の丸』をかかげているが、」「これは法的根拠なしの慣習法だ、と説明しました。」

 「運輸省の役所の方があわてて、『法的根拠はある』という、」「訂正文書を、報道陣に配ったというのです。」「運輸相と運輸省で見解分かれる、とマスコミでだいぶ冷やかされましたが、」「政府自身が、これぐらいいい加減なんです。」

 自民党の中に、勉強不足の大臣が混じるのは、21年前も今も変わりません。官僚のメモなしで答弁すると、手ぐすね引いて待っている共産党に、ねじ込まる図式も同じです。

 「法制化ということになったら、自民党のタカ派が、」「最初は勢いづいて、『日の丸・君が代』の義務づけを、」「こんどは法律に明記せよ、と言い出した。」「ところが、そうなると政府の方が及び腰になって、」「問題はそう簡単ではない、法律での義務づけは、やらないほうがいい、と言う。」

 「強制的な義務づけには、やはり後ろめたいところがあるのです。」「そうなると、法律でも明記できないものを、」「なんで、文部省の『指導』だけで義務づけるのか、」「という矛盾が、おのずから浮きぼりになってくるわけです。」

 共産党が狙っているのは、ここです。国民が注目する国会の論戦で、不勉強な大臣を詰問し、矛盾点を明らかにすれば、民意が自民党から離れます。「モリカケ問題」「桜見の会」そして今は、「日本学術会議問題」と、共産党の戦術はいつも同じです。情けなくなるのは、相変わらず不勉強な大臣諸氏と、これに騙される私たち国民でしょう。

 不破氏の得意そうな説明が続きます。

 「マスコミでは、社説、解説、投書などで、」「表だった議論が、出はじめました。」「まず主だった新聞社が、社説でこの問題をとりあげ、」「『日の丸・君が代』の法制化という、政府の方針に対する、」「自分の態度を、公然と明らかにしました。

 「『日の丸・君が代』の法制化に、賛成という新聞もありますが(「読売」「産経」)、」「多くは、本格的な国民的討論を要求し、『日の丸・君が代』の、」「性急な法制化には、反対するというもので、」「この方が実際には、多数派になっています。」

 どうやら、米国と共産党の脅しに屈しなかったのは、読売と産経新聞だったようです。この傾向は今も続いていますが、多勢に無勢では、宣伝負けします。

 「投書でも、いろんな意見が、連日のように出ています。」「『日の丸』が国旗、『君が代』は国歌という話は、決まったことではなかったのかと、」「問答無用の現状に、あらためて驚く意見も多いし、」「この機会に、新しい国歌を作ろうじゃないかという意見も、」「次々と出てきています。」

 アメリカの反日勢力と連携し、国内の「トロイの木馬」を利用すれば、日本の世論は動きます。知ってみれば、驚くほどの話ではありませんが、これが戦後70余年の日本でした。私たち国民が、共産党のやっていることを知れば、もういつまでも同じことは続きません。

 次回は、2番目の、テレビ業界への工作の結果報告です。

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この、忌まわしき政党 - 5 ( トロイの木馬・利用党 )

2020-11-24 09:27:43 | 徒然の記

 再読しますと、予想していた通り、共産党の全活動が見えてきました。彼らは、下記の通り6つの工作活動をしています。記事の見出しを、まず転記します。

 《 記事の見出し ( 6つ ) 》

  1. マスコミ紙上での、「日の丸・君が代論」のタブーがなくなった

  2. テレビのお茶の間番組でも、取り上げられるようになった

  3. アジア諸国からも、一斉に「異議あり」の声が出ている

  4. 政府・自民党の側にも、ある程度の変化が起きている

  5. 教育現場での、攻撃的戦いを続ける

  6. 「赤旗」号外を全世帯に配布し、国民的討論を起こす先頭に立つ

 つまり不破氏の説明は、共産党が行なっている、各種工作活動を示唆しています。

  1. 新聞業界への工作活動     2. テレビ業界への工作活動

  3. アジア諸国への工作活動    4. 政府自民党への工作活動

  5. 日教組 ( 全教 ) への工作活動  6. 共産党の日常活動 

 注目しなければならないのは、GHQが日本に残した「トロイの木馬」が、フル活動しているという事実です。「日本国憲法」「反日・左翼学者」「反日・左翼マスコミ」の3つが、最大限に利用されています。「日本国憲法」と「反日・左翼学者」は、表に出てきませんが、活動の土台となっています。悪法である「日本国憲法」の条文を常にかざし、運動の根拠にしており、「反日・左翼学者」たちは共産党を支援する談話や記事を提供し、テレビと新聞で宣伝活動に協力しています。

 つまり共産党は、これだけの工作活動をする資金力と、組織網を持っているということです。今までは自分の推測だけでしたが、不破氏が機関紙の中で公言しているのですから、間違いありません。これからその一つずつを、氏の説明に従い、息子たちと、「ねこ庭」を訪問される方々に報告いたします。最初は前段の説明部分です。

 「私たちがこの提唱をして以後の、実際の状況ですが、」「さまざまの動きが、吹き出すようにでてきました。」

 詳細な内容ですが、そのまま転記いたします。

 「まず政府の動きです。」「国会で、2月段階に、私たちの提唱が話題になって、」「他党の議員から、法制化問題についての質問がありました。」「その時の政府答弁というのは、『日の丸・君が代は、国民的に定着しており、」「国際的に認知されておりますから、法制化などは考えていません』という、」「まったく、従来型のものでした。」

 「ところが、その後、2月28日に、広島の高校の校長先生が自殺するという、」「悲劇的事件が起きてから、政府の態度に急転換が現れました。」「政府自身が、法的根拠ぬきのおしつけという、従来型のやり方ではもうすませられない、」「ということに気がつき、3月2日、野中官房長官の記者会見で、」「法制化をめざすという新しい方針が、急きょ、もちだされたのです。」「これは、あきらかに、政府の方向転換でした。」

 記憶されている方もいると思いますが、平成11年の2月28日、広島県立世羅高校の校長が卒業式の前日に自殺した事件です。他人事のように語っていますが、校長を死に追いやったのは、国旗掲揚に反対する日教組の教師たちの、怒号の攻撃でした。今になって思えば、校長が自殺するほどの抗議活動をさせたのは、共産党でなかったのかと、邪推したくなります。

 「法制化による問題の解決を、本気でめざすのなら、」「国民的な討論による、国民的合意への努力にとりくむのが、」「当然の方向です。」「さすがに、官房長官の最初の記者会見では、」「ことが進み始めると、国民的討論など、」「最初から望んでいない、政府の本音がたちまち表にでてきました。」

 「いくら自民党でも、国民の意見をきかず、」「ただ国会の多数で、速戦即決という道をとるわけには、なかなかいきません。」「政府・自民党の態度に、いろいろなジグザグがあり、」「現在、それがどこまできているかということは、」「あとで触れますが、大事なことは、政府のこの方向転換が、」「『日の丸・君が代問題』を、国民的に討論するための、」「一つの環境づくりの役割を果たした、というのは、」「今の情勢をみる、大事な点だと思います。」

 世良高校の校長先生の自殺をきっかけに、政府の方針が「法制化」の方向へ動いたのだと、不破氏が語り、自分たちの方針が正しかったと強調しています。さてここからが、彼らの6つの工作活動の説明になります。重要な証言なので、長くなっても省略せず、そのまま転記しようと思います。

 スペースの都合のため、ここで一区切りとし、次回から本題に入ります。

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この、忌まわしき政党 - 4 ( 国旗・国歌 憎悪党 )

2020-11-24 00:10:54 | 徒然の記

 私は不破氏の記事を読み、そのままブログにしているのではありません。一度記事全体をコピーし、コピーを再度読みながら、少しずつパソコンに文字を打っています。

 活字になったものを読むであろう息子たちや、「ねこ庭」を訪問される方々は、もしかすると、私が何の苦もなくブログを書いていると、誤解されているので無いかと、そんな気がしています。

 私は常に、惑いつつ、ためらいながらパソコンに向かっています。赤旗の記事も同じで、何度も読み返しながら、疑問の都度、中断して別の資料を探したり、本を探したり、たくさん道草を食いながらの作業です。何を言いたいのかと言いますと、私は最初からブログの結論や、構成を分かった上で、ブログを綴っているのではないと、それが言いたいのです。

 聡明で、博学な人物なら、私のように効率の悪い作業をしないのでしょうから、内情を知ると、笑われる気もします。定年後に「温故知新」の読書をはじめ、過去40数年の、朝日新聞定期購読者生活から足を洗い、やっと自分なりの考えを固めつつあります。

 このブログは、自分の過去の再検討であると同時に、父から息子たちへ遺す私の「伝言」でもあります。学者でもない私が、浅学非才を恥ともせず、凡庸な市井の親父であることも意に介さず、厄介なブログと苦闘しているのは、日本への「愛」のためです。

 昭和20年の8月に、日本は「大東亜百年戦争」に敗北しました。東京裁判で、連合国軍の裁判にかけられ、以来「反省」と「謝罪」をする国へと作り変えられました。それをある人は、「東京裁判史観」と言い、ある人は「自虐史観」と呼びます。どういう表現であったとしても、語られている事実は、いずれも同じことを言っています。

 つまり、私たち日本人の多くは、敗戦後の東京裁判以来、「日本への愛」を失ったということです。他の国々では、誇り高い言葉なのに、日本では「愛国心」が、「軍国主義」「侵略主義」「極右」という意味でしか使われなくなりました。

 「愛国心」の喪失が、日本にとってどれほど大きなものであったのかを、私は「温故知新」の読書で、教えられました。「愛国心」のない国は、人心が乱れ、争いと対立が常態化し、国民は幸せになれません。そして、やがて滅びます。

 前置きが長くなりましたが、私が反日・左翼たちを嫌悪する理由がここにあります。彼らは日本を、争いと対立で常態化させようとし、人心の乱れを誘い、国民の不幸せを招こうとしています。朝日新聞然り、NHKしかり、共同通信社、赤旗しかりです。私は大人物でありませんから、日本のため、世のため、人のためにと、懸命にブログを綴っているのではありません。

 愛する息子たちや、可愛い孫たちのため、「こんな日本で、良いはずがない。」と、「自分ファースト」の念から出発しています。しかし今では、素晴らしい発見をさせてもらいました。

 「個人的なものであっても、本気で追求すれば、それはいつか普遍のものに近づいていく。」

 分かって頂ける方には、通じると思いますが、「個別を追求すると、普遍に到達する」という、素晴らしい法則です。個人的なことを書いていても、「訪問者」がおられるというのは、そういうことであろうかと理解しています。「ねこ庭」のブログ主の私事でも、他の人と共有するものがあるから、飽きずに訪問されるのだろうと、思います。

 だから私は、不破氏の意見を、黙って読めなくなります。日本への愛のかけらもになく、「武漢コロナ」の病原菌のような意見を、恥じることなく発信する氏が、看過できなくなります。事実を語るのならまだしものこと、故意にねじ曲げた話を、さも本当らしく語る卑しい心に、憤りを覚えます。

 「淀みに浮かぶ泡沫 ( うたかた )」のように、他の反日・左翼野党は、消えたり発生したりしますが、共産党だけは、発生以来絶えかけたことはあっても、一度も党名を変えず存続する、日本破壊の党です。まさに、「この、忌まわしき政党」と呼ぶにふさわしい党です。

 もう一つ私が、不破氏の記事に注目する理由は、「国旗・国家問題」と同様の手口で、「自主憲法制定問題」についても、対応しているのでないかという疑いです。その意見を仔細に検討すれば、彼らがどのような動きをして、「自主憲法制定」の妨害をしているのかが、見えてくるような気がします。

 《 党中央に寄せられたいくつかの批判的な意見につい 》

 この記事については、先に説明をしておきますと、共産党のアンケート回答の一部がマスコミに報道されたことによる、党員からの批判があり、このための弁明です。

 「党中央に、党の内外の方から、電話その他で、」「賛否こもごもの意見が、よせられました。」「賛成の意見は、紹介するまでもありませんから、」「反対や批判の意見の主なものを紹介しますと、大きくいって二つありました。」

 氏の弁明を要約しますと、次の2点です。

  1. 「共産党、『日の丸・君が代』容認に傾く」と、マスコミが見出しをつけたための誤解

    「これは読んだ人の誤解で、全体を読めば、党が『日の丸・君が代』に反対である、と主張していることが分かるはず。」

  2. 「法制化」などという提言は、そもそもすべきではない。

   「法的根拠がない今でも、現場はがんじがらめになっているのに、」「法制化されたら、事態はいっそうひどくなるじゃないか、」「・・・だいたいこういう意見です。」

  「この意見は、結局は、国民的な解決策などしめさずに、」「いまの抵抗闘争を、現状のままつづけてゆけばいい、という議論になってしまいます。」「実は、それが政府の付け目で、」「政府・自民党が、国民的な議論ぬきに、」「じりじりと押し切ってしまおうと、することを許します。」

 法制化の提言に反対する党員の意見は、痛いところをついています。しかし不破氏は、自信をもって答えています。

 「それを打開するために、われわれは、」「問題を、国民的討論のレールに移そうと、呼びかけているわけですし、」「国民的討論も、政府に要求するだけの、あなたまかせの話ではなく、」「あとで具体的に提案するように、私たち自身が、」「私たち自身の努力で、」「国民的討論を、全国規模でまき起こしてゆくわけです。」「私たちの真意をわかってもらい、私たちの行動をみてもらえば、」「この疑問も、かならず解消してゆくと思います。」

 この記事はここで終わりですが、不破氏が述べたように、「日の丸・君が代」に関する。全国的規模の反対運動の方法が、次の記事の中で語られます。私が注目しているのは、この記事です。そのまま、「自主憲法制定問題」反対運動にも応用され、もっと言えば、「女系天皇」運動にも応用されているのでないかと、そんな気がしています。

  スペースがなくなりましたので、次回といたします。

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この、忌まわしき政党 - 3 ( 国旗・国歌 憎悪党 )

2020-11-23 18:55:17 | 徒然の記

 次の見出しの記事を、紹介します。

 《 解決策は、問題を国民的な討論の舞台に移すこと 》

   書評に値しないため、省略しました。

 《 雑誌『論座』のアンケートに答えて 》

 「私たちが、この問題は国民的な討論のレールに移すべしと、」「考えていた、ちょうどその時に、朝日新聞社が出している『論座』という雑誌から、」「問題に関する、かなり突っ込んだアンケートがもとめられました。」「党として、まとまった見解をのべるよい機会だと考え、常任幹部会での討議をへて、」「私たちの回答を、用意しました。」

 反日・左翼の朝日新聞と赤旗が、日頃から親密な関係にあると言うことを、教えられました。アンケートは、政党だけでなく、他のマスコミにも、「日の丸・君が代」をどう扱っているのか、見解を求めていたそうです。

 「その結果をみると、『日の丸・君が代』を、」「国旗・国歌として扱うというのは、」「マスコミの共通の立場でないことが、よく分かります。」

 こうして、反日・左翼マスコミ同士は、連絡を取り合いながら、協力していることも、教えてくれます。共産党は、アンケートで、次の提案をしています。

 1. 国民的な討論と合意をへて、法制化にすすむと言う、民主的な解決策の提唱

 2. 政府の、一方的な押しつけの現状を打開するため、法律によりその根拠を定める措置をとる

 3. 国会の多数決にゆだねず、国民的な合意の上での、十分な討議の要求

 4. 私たちの主張が、少数意見だという声が、国民多数となる場合、どういう態度をとるか、という答えも用意しておく必要性

 5. 学校行事への強制のような、前近代的なやり方は、きっぱりやめ、そのことを、国民的な原則として確立する

 以上が、『論座』のアンケートに対する、共産党の答えです。おそらくこのアンケートを元にして、反日・左翼マスコミと政党の、政府攻撃方針や、国民への宣伝方針が検討されるのでしょう。自分たちが少数意見者となったら、どんな態度を取るのか・・など、負けを見越しての準備です。息子たちには、ぜひとも知って欲しい、日本のマスコミの内情です。

 中身は似たような繰り返しですが、次の見出しの記事を紹介します。

 《 学校への強制は、軍国主義時代の前近代的な遺産 》

 「いま説明したように、私たちが、国歌・国旗問題の解決策として提唱したのは、つぎの二つの柱です。」

 「第一は、国民的な討論をおこし、それを土台として国民的な合意をかちとり、その合意をふまえて、国旗・国歌の法制化にすすむ、ということです。」

 「第二は、法制化しても、それは国の法的根拠を明確にするということであって、国民の良心の領域にまでふみこんで、国民や学校にその使用を強制すべきではないということです。」

 負けを見越した対策を考えていますから、国旗・国歌の法制化は、避けられないと見ているようです。「国民的な討論」「国民的な合意」と、盛んに「国民的」という言葉を使うのは、左翼特有のごまかしのためです。どれだけ多数の人間が賛成しても、少数者である自分たちが反対している限り、「国民的な討論」にならず、「国民的合意」にもならないと、難癖をつけるための準備です。

 法制化しても、学校で実行してはならないというのですから、論理の破綻した主張です。強制するから法律であり、強制するための立法です。中国共産党は、「一国二制度」という約束で、香港をイギリスから返還されました。しかし彼らは、中国共産党に抵抗する香港の民主勢力が、次第に邪魔になりました。

 香港には政治的独立を約束したはずなのに、中国共産党は「民主勢力排除」のための法律を作り、武力を行使して弾圧を始めました。これが現在の香港の騒ぎです。不破氏の心酔する中国共産党は、自分たちが法律を作ったら、有無を言わせず武力で行使します。

 チベットしかり、モンゴルしかり、香港しかりです。私に言わせれば、「国旗・国歌」の強制のどこに難癖をつけるのかと、笑止千万です。「人の振り見て我が身を正せ」とか「他山の石」という謙虚な言葉は、共産党には無いようです。他人を批判し、他を攻撃するばかりで、自分のことは棚に上げたままです。

 「学校現場でのおしつけが、諸外国にはほとんどみられない、」「異常なやり方だということは、さきほど、説明しましたが、」「はっきりいって、これを国民に強要し、教育に強要するというのは、」「それ自体が、軍国主義時代の戦時統制の遺物なのです。」

 「あの戦争中にも、相手のアメリカでは、愛国意識の高揚にあれだけ力をつくしながらも、」「国民の良心の自由にかかわる問題については、最高裁が近代国家にふさわしい判決をくだしていました。」「それとくらべてみれば、ただちにわかるように、国旗・国歌の使用のおしつけというのは、」「まさに軍国主義の、前近代的な遺産だということを、銘記しなければなりません。」

 自分の国である日本を攻撃するためなら、アメリカを賞賛する矛盾にも、氏は気が回らないようです。資本主義の総本山のアメリカ帝国主義を、口を極めて攻撃してきた共産党の信念は、どこへ捨てたのでしょう。米国が、共産圏諸国の政治体制を崩壊させるため、どれだけ悪辣な手段を使ったか。それは、日本政府がする「国旗・国歌」の押しつけなどとは、比べ物にならない政策です。

 知らない不破氏でも無いでしょうに、その時その時に応じて、都合の良い話をし、これでよく党員諸氏は、黙って赤旗を読んでいるものです。「軍国主義」とか「前近代的」とか、政府や文科省のことを批判できる共産党なのかと、私なら、そう考えます。

 《 わが党の提唱の今日的な特徴と 》

   長い記事ですが、評に値しないため省略しました。

 次回も続けますが、参考のため「国旗・国家法」について注記しておきます。

   法の採決日 平成11年7月22日 (  衆議院  )

        法案の賛否  賛成 403人  反対 86人  合計 489人

      法の公布日 平成11年8月13日 (  即日施行  )

  内閣総理大臣 小渕恵三  内閣官房長官  野中広務

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この、忌まわしき政党 - 2 ( 国旗・国歌 憎悪党 )

2020-11-22 19:50:35 | 徒然の記

 次の見出しの記事を、紹介します。

 《 政府による社会と教育へのおしつけの異常さ 》

 「戦後、日本の憲法体制が変わったのに、国旗・国歌をどうするかについて、」「国民的な討論がおこなわれたことは、一度もありませんでした。」「ところが、政府は、国民的な討論のないまま、」「また法的な根拠もなんらないまま、いつのまにか戦前の状況を復活させて、」「『君が代』が国歌だ、『日の丸』が国旗だというあつかいを、」「勝手にやりはじめ、問答無用の形でそれを社会におしつけ、」「とくに、教育現場におしつけてきました。」「ここに、国旗と国歌の問題の、世界に例のない異常さがあるのです。」

 ここから、不破氏による捏造が始まります。政府が何をしても、「世界に例のない異常さ」とレッテルを貼り、党員を洗脳する手法です。日本は民主主義の国ですから、国民の多数から信任を得た政党が、政権につきます。国民の負託に応えるため、国旗・国歌を以前の状況に戻そうとするのは、何も異常ではありません。

 異常な日本を語るのなら、独立国でありながら、「自国を守る軍を持てず、米軍に守られている」と言う状況の方でしょう。かって共産党は、自分たちが政権を取ったら、自衛隊はなくすが、国を守る軍隊は作ると公言していました。それがいつの間にか、「平和憲法を守れ」「軍隊はいらない」と、国民的な議論もせず、こっそりと方針転換をしています。

 不破氏の方がよほど異常な政党のトップですが、赤旗ですから、氏の思い通りになります。ここで意見を挟んでも、何の足しにもなりませんから、先へ進みます。

 「教育現場の状況の異常さについては、こんど、サミット諸国の国旗・国歌事情を、」「『しんぶん赤旗』の特派員の、現地取材を中心にまとめてみました。」「お配りしてある  " サミット諸国の国旗・国歌について " という資料がそれです。」

 「実際に、その国の教育現場で国旗・国歌がどうあつかわれているかを、」「サミット六カ国の政府に、問いあわせて調べたものです。」

 「これをみると、国旗・国歌の問題で、」「子どもたちに、なにか強制的な義務づけをしている国は、」「どこにもないということが、よくわかります。」

 馬鹿な報告をするものです。氏の言うサミット六カ国とは、アメリカ、イギリス、カナダ、フランス、ドイツ、イタリアです。ドイツとイタリアは、すでに述べましたとおり、以前の国旗に戻しており、他の国は戦勝国ですから、もともと国旗についての問題はありません。

 この六カ国には、「国旗掲揚」と「国歌斉唱」を教育する必要がありません。敗戦国として連合軍に統治され、軍を解体された日本とは、比較すること自体が無意味です。しかもこの六カ国の事例だけで、世界を語るとは、大風呂敷を広げたものです。初めて赤旗の記事を読みますが、党員たちは、本当にこんな記事を読んでいるのでしょうか。

 「とくに重要なのは、アメリカの経験です。」「この資料の、アメリカの部分に書いてありますが、」「1943年に、この問題に関する、連邦最高裁の判決がでているのです。」

 ここで氏が説明しているのが、「バーネット事件」です。日教組の活動家たちは、共産党から得た情報を元に政府攻撃をしていた、と言うことになります。長いので、途中を省略しますが、要するに州の行為は、「憲法違反」だと言う結論を伝えています。エホバの証人の件は、都合が悪いのか触れていません。

 「もう五十年以上前の最高裁判決ですが、これは、いわば近代国家の常識です。」「だから、サミット諸国のどこでも、国民のこの権利を侵して、」「国旗・国歌を教育現場に強制するようなことは、まったくしていないのです。」「それだけみても、日本の現状が、世界に例のない、」「異常な状況であることが、はっきりするでしょう。」

 報告の内容からしますと、この赤旗の発行年は、平成11年の小渕内閣時代であるような気がします。しかしコメントに値しない、異常な報告なので、先へ進みます。

 《 政府は正面からの議論を避けてきた 》

 「このおしつけを、社会の全体にひろげるために、」「政府・自民党は、独特の作戦をとってきました。」「それは、この問題の正面からの議論を極力避け、」「日本社会では、事実上国旗・国歌の扱いをされているのだから、」「あらためて議論をする必要はないという、いわば問答無用の論理で、」「国民におしつける、というやり方です。」

 こうして政府を攻撃する氏は、どのような立ち位置にいる政治家なのでしょう。国旗と国歌を否定し、日本の歴史と伝統を否定し、日本をどのようにしたいと考えているのでしょう。平成11年といえば、ソ連が崩壊し、マルクシズムも崩壊している時なのに、どんな日本が作れると錯覚していたのでしょう。

 共産党は、「政権を取ったら、国防軍を作る」と公言していましたから、政権を取ったら、真っ先に国旗と国歌を創り、国民に強制するはずです。一枚岩の共産党は、党の方針以外は何も認めない、国民弾圧国家しか作れないのにと、私には疑問ばかりが湧いてきます。

 「この問答無用方式をささえる、政府のいいぶんには、」「もう一つ  " 国際的に認知されている " というものがあります。」「オリンピックなどでも、日本の国旗といえば『日の丸』、歌う国歌は『君が代』と決まっていて、」「世界のどこからも、文句は出ていないじゃないか、といういいぶんです。」

 この記事が平成11 年の赤旗だとすれば、菱村氏が平成8年の著書で、日の丸と君が代は、長く国民に受け入れられているとした「説明」と、符合します。不破氏は菱村氏の説明を踏まえ、「問答無用方式」と批判しているのではないでしょうか。

 「現実には、国民的定着どころか、国民のあいだで、」「大きく意見が、わかれているのです。」「教育現場の様子をきいてみますと、先生方は、学習指導要領による文部省のしめつけで、」「たいへん苦労の多い、抵抗闘争をやられています。」

 鷲野氏の敵も、不破氏には、「大変な苦労をしている先生方」になります。拠って立つ位置が違うと、同じ人間が悪人から善人に変わります。このブログを綴る私も、反日・左翼の人々に取っては悪人となり、国を思う方々からは善人となっているのでしょうか。

 不破氏の報告は、現在まだ全体の5分の1です。全部を紹介する元気はありませんが、こう言う機会でもない限り、赤旗に接することがないので、もう少し、頑張ろうと思います。『この、忌まわしき政党  ( 国歌・国旗 憎悪党 ) 』と言うタイトルは、不破氏の新聞記事を一読後、とっさに閃いた怒りの言葉です。次回も、次回も、このタイトルを使います。

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