8月18日から、共同通信社が、千葉日報に表記のタイトルで、連載記事を配信しています。上中下の三回シリーズです。
偏向記事より、読書を優先しているので、8月19日までしか読んでいませんが、意見を述べるには、これで十分です。安倍総理と石破氏の顔写真を並べ。それぞれの主張を囲み枠で対比させています。上下二回の主張を、そのまま並べてみました。
[ 安倍総理 ]
1. 次期国会に、自民党憲法案の提出をめざす。いつまでも、議論ばかり続けない。
2. 戦力不保持の9条2項を保持し、自衛隊を明記するのが現実的だ。
3. 「安倍一強」といわれるが、私は極めて融和的な人間だ。
4. 旧民主党政権は、「決められない政治」。官邸主導で、機動的な政策展開が可能となった。
[ 石 破 氏 ]
1. 9条は緊急性が低い。スケジュールありきで、行くべきでない。
2. 合区解消や、緊急事態条項の新設を優先すべきだ。
3. 私は正直で公正、そして謙虚で丁寧な政治をつくりたい。
4. 党紀刷新、官邸の信頼回復を掲げ、一強政治を改める。
憲法改正について、正論を述べているのは、石破氏です。安倍氏のように、9条2項を残したまま、自衛隊を明記すれば、複雑な憲法がさらにややこしくなります。解釈の積み重ねで、自衛隊を合憲にしていますから、このうえまた解釈を付加するのでは、つぎはぎだらけの憲法になります、
しかし石破氏の正論は、現在の日本の状況を考えれば、とても実現性がありません。2項の削除ができないばかりに、戦後73年が空費されてきました。この状況で正論を述べるというのは、「憲法改正反対」を主張していることに他なりません。そこが分かっているから、「9条は緊急性が低い。スケジュールありきで、行くべきでない。」という発言が出てきます。
敗戦以来の保守自民党の党是であり、現在では多くの国民の悲願ともなった「憲法改正」を、かくも軽々しく扱う人物が総理になるなど、私にはとうてい考えられません。国の安全保障体制をいびつなままにし、国の独立を望まないというのなら、石破氏は総裁候補どころか、自民党の議員としても不要な人物です。
ネットの情報では、野党から石破氏へ、「反安倍」「憲法反対」で結集しないかと、再度の離党の勧めがあったと言われています。ガサネタの多いネット情報ですが、そもそもこんな話が最もらしく出てくるところからして、石破氏の資質が問われます。
しかも石破氏は、女性宮家創設の賛同者です。女性宮家の創設は、やがて皇室の崩壊をもたらす、アリの一穴ですが、氏は考慮していません。「男女平等の時代だから、」などと、お花畑の国民へリップサーピスし、日本の歴史や文化への、知識の欠如を公言しています。
軍事オタクと言われるほど、軍艦や戦車の名前など、軍事については知識が深いのでしょうが、日本の基本となる政策で無知、無能を晒しながら、よくも総裁選に手を挙げたものです。
1. 憲法を改正し、自国の軍隊を持ち、独立国としての日本を国際社会で明確にする。
2. 日本の中心である皇室を守り、培われてきた、歴史と伝統と文化を守る。
反日・左翼が目の敵にし、崩壊させようとしてきた、この二つこそが、自民党総裁としての政策であり、議論されるべき争点です。私は安倍氏の、グローバリゼーションに偏った経済政策や、安易な外国人受け入れ策には、大反対ですが、それでも石破に比べれば、よりマシな総理です。
昨日まで、私が取り上げたブログの、日露戦争や朝鮮戦争や、国際政治の力のせめぎ合いが少しでも頭にあれば、石破氏の言葉は、「児戯に等しい、たわ言」と、分かります。
「私は正直で公正、そして謙虚で丁寧な政治をつくりたい。」
「党紀刷新、官邸の信頼回復を掲げ、一強政治を改める。」
海千山千の政治家が、自国のエゴをむき出しに、権謀術作で戦う国際社会で、こんな寝言が通じましょうか。これは、いかに氏が、国民のレベルを低く見ているのかとという、証拠でもあります。「モリ・カケ問題」で、曖昧な答弁しかできなかった、総理を揶揄した悪意のスローガンでしかありません。
現在の日本において、こんな些事で日本の総理を辞めさせたがるのは、反日・左翼の「お花畑の住民」くらいです。多くの国民の判断基準は、石破氏の考えている以上にレベルが高く、まともな思考をしています。国を大切にする国民の気持ちも、斟酌できないような議員が、なんで自民党に在籍しているのか。
私に言わせれば、総裁選以前の問題です。