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ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

女性皇族の考え「理解を」- 27 ( 高森明勅氏の意見 )

2025-01-03 00:03:54 | 徒然記

  高森明勅 ( あきのり ) の名前は耳にしたことがありますが、どのような人物かについてはほとんど知りません。ウィキペディアの経歴を紹介します。

  ・高森は昭和32年生まれ岡山県出身、68才

  ・評論家、神道学者、歴史家、皇室研究者

  ・國學院大学文学部卒業 同大学大学院博士課程前後期単位取得満期退学

  ・拓殖大学日本文化研究所客員教授  「新しい教科書を作る会」副会長

  ・「日本文化総合研究所」代表  麗澤大学外国語学部講師

  ・防衛省統合幕僚学校「国家観・歴史観」部外講師

 肩書きの多い人物ですが、保守か左翼かいまだによく分からない小林よしのり氏と共に、文筆活動や評論活動をしていると書いてあります。そのような氏が、防衛省の幕僚学校で「国家観・歴史観」の部外講師といいます。

 皇位継承問題に関する氏の意見を、ウィキペディアが紹介していますが、何度読み返しましても、氏の意見が理解できません。

  ・高森は、「側室制度 ( 一夫多妻制 ) が廃止された状況下では、皇統を維持できなくなる」として、女系天皇容認の立場をとる。

  ・同年6月に開催された皇室典範に関する有識者会議記者会議では「直系を優先し、兄弟間では男子を優先すべき」旨の提言を行っている。

  ・その理由として「女性天皇」が即位した場合、女性は生理や妊娠・出産を伴うため、宮中祭祀を含む公務の遂行が困難になること」を挙げている。

  ・同年、同有識者会議が「男女にかかわりなく直系・長子を優先する」との最終報告を提出した際には、

  ・「日本文化チャンネル桜」の座談会で、「有識者会議の結論には8割方賛成だが、長子優先論は全く問題外」だと断じている。

  ・また、前述の小林よしのりは高森の影響から、女系・直系天皇論に立場を転じている。

  ・一方、男系天皇護持派の小堀圭一郎は、自著『皇位の正統性について』の中で高森の論を「多重の安全装置が必要との主張」で「厳しくも親切な警告」としている

 女系天皇を容認すると言う高森氏の意見は、天皇家の祖先を辿れなくすることですから、神話時代から続く天皇家の血統を絶やすことになります。天皇家であっても将軍家であっても、何代も続く名家は「男系の血筋」を守っているから、名家なのです。ご先祖の苦労は、ひとえにここにありました。

 次にウィキペディアがびっくりすることを、教えてくれました。大手メディアは書かないのに、週刊誌は「開かれた皇室」報道まっしぐらです。

  ・『週刊新潮』平成25年6月20日号の「宮内庁が皇太子妃の長期療養問題を解決すべく、皇太子は即位後短期間で退位し、

      ・弟の秋篠宮文仁親王は即位を辞退し、その長男の悠仁が即位するよう安倍内閣に申し入れた」とする記事について

  ・「天皇を秩序の基軸とする日本社会の伝統的な在り方自体が、たったお1人の皇族のご意思によって決定的に左右される事態になる」

  ・「ご本人のご意思で退位や即位辞退が可能になると、無責任かつ悪質な週刊誌の記事などを鵜呑みにした人々が、ご本人に働きかけて天皇の退位や即位辞退を実現させようと、

  ・不敬不埒な署名活動やデモを活発に繰り広げないとも限らない」「自分たちが『支持』する皇族を何とか即位させようと、国民の間に激しい対立が生まれることもあり得る」

  ・「退位した天皇は歴史的には太上天皇(上皇)という地位を与えられて来たが、太上天皇にはどのようなご公務を考えているのか」と延べ、天皇のいわゆる「生前退位(譲位)」や「即位の辞退」には否定的と取れる発言をしていた。

 高森氏の女系天皇容認論には反対ですが、現上皇陛下がされた「天皇時代の譲位」については氏と同じ意見を持っています。二つ残っている検討項目の一つが下記4番ですから、テーマを外れた検討をしていないと言う安心感があります。

  4.  上皇陛下のNHKを通じた「お言葉」のこと

  5.  秋篠宮様のご長女眞子さまのご結婚のこと

 右でもなく左でもない高森氏について、「ねこ庭」が感じたことを次回にもう少し述べ、4.  5. の項目へ戻ります。問題の解決からは遠ざかっていますが、今回のシリーズは先が見えてきました。
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女性皇族の考え「理解を」- 2 ( 千葉日報の記事 )

2024-12-15 13:46:40 | 徒然記

 11月30日の千葉日報の記事を、全文紹介します。赤坂御用地の岩場で、宮様、紀子様、佳子様、悠仁様の4人が写られた写真が掲載されています。

 5段組みの記事は、ページの 4分1 弱を占める大きさで、タイトルは前回紹介しましたが再転記します。

 「秋篠宮様 59歳」「女性皇族の考え「理解を」」

  ・秋篠宮様は30日、59歳の誕生日を迎えられた。

  ・これに先立ち、東京赤坂御用地の赤坂東邸で記者会見し、皇族数確保策として、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する案を巡り、

  ・「該当する皇族は生身の人間で、その人たちがどういう状況になるのか、少なくとも宮内庁は、その人たちがどういう考えを持っているかを理解しておく必要がある。」と述べた。

  ・皇室制度自体への言及は控えた。

  ・現行の皇室典範は、女性皇族が結婚によって皇室を離れると規定する。

  ・政府の有識者会議が2021年12月にまとめた報告書は、これが皇族減少の原因と指摘した。

  ・国会で与野党が協議し、今年9月の中間報告で、結婚後の身分保持案について、「認める方向でおおむね共通認識が得られた」と明記した。

  ・秋篠宮様は次女佳子様との間で、「そのことについて話し合いをしていることはない」とも語った。

  ・インターネットなどで、秋篠宮家へのバッシングと取られる情報がある点に関し、「一般的には、当事者的に見るとバッシング情報というよりも、いじめ的情報と感じるのではないか」と述べた。

 述べた、語った、述べたと、相変わらず共同通信社は、冒頭の一行を除くと宮様方への敬語を使いません。飾り立てた敬語は不要としても、最小限の丁寧語は礼儀だと思いますが、同社は率先して礼儀不要の見本を示すかのように、全国の地方紙に記事を配信します。

 同じ記事をNHKがどのように報じているのかを調べますと、次のように書いていました。

  ・秋篠宮様は30日、59歳の誕生日をお迎えになった。

  ・東京赤坂御用地の赤坂東邸で、記者会見に臨まれた。

 ほとんどのマスコミが共同通信社スタイルですが、NHKが丁寧語を使っているところを見ますと、業界が統一した基準で記事を書いているという訳でもなさそうです。

 言葉遣いの問題は深入りせず、記事に戻りますと、西田氏が批判していたように共同通信社の記事は、まさに切り取り報道の見本でした。NHKが全文を報道していますので、比較するとよく分かりました。

 宮様の会見でのご発言は、会場の記者との一問一答のもので、詳しい記者の質問があり宮様がそれに答えられています。

 共同通信社は記者の質問をすべて省略し、その上で宮様のご発言を半分以下に削って記事にしています。何度読んでも、分からないはずです。前回の一覧表で示しましたが、会見のお言葉を全文公開しているのはNHK、読売、ANNと産経の4社で、あとは共同通信同様冒頭部分の切り取り記事でした。

 地方紙に至っては、ほとんどが有料記事ですから読む人は少ないはずです。

 これでは宮様が何を語られているのか、何が問題であるのかが国民には伝わりません。というより、NHKが報じている全文を読んでも、微妙な問題なので宮様もはっきり語っておられないため、「ねこ庭」も理解できません。

 国の根幹の重要事をこのような報道でお茶を濁しているのですから、マスコミがする「女性宮家」問題や「女系天皇」の世論調査が当てにならないものだと分かります。

  ・大手マスコミというのは、自分に都合の良いところだけを切り取って報道しているということ。そして国民が全体の真実を知らないまま、間違った判断、間違った世論を作っていく。

 西田氏がマスコミを批判していましたが、これがその良い見本です。

 「政府の有識者会議が2021年12月にまとめた報告書」については、今年の5月17日、毎日新聞デジが次のように説明していました。

  ・現在、未婚の皇族6人のうち、秋篠宮さまの長男悠仁さま(17)を除く5人が女性で、現行制度では結婚により皇室を離れられる。

  ・政府の有識者会議が2021年12月にまとめた報告書は、

    ① 女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する

    ② 旧宮家出身の男系男子を養子縁組で皇族とする・・の2案を軸に打ち出した。これを基に与野党が意見を交わした。

  ・① 案は、主要政党がおおむね容認する。実現すれば天皇陛下の長女愛子さま(22)らが婚姻後も皇室に残ることが可能となる。

  ・ただ、夫と子にも皇族の身分を与えるかを巡って、各党の見解に溝がある。

 やはりこういうことだったのかと、杞憂が杞憂でなくなりつつある現実を知りました。「ねこ庭」のようにアメリカの「三段階の関与」( 3段階の日本弱体化計画 ) を検討していなければ、この程度のマスコミの報道で事実を知り、危機感を覚える国民が果たして何人いるのでしょうか。

 ここでもう一度、西田氏の意見を紹介すると、日本の抱えている課題の大きさが伝わるのではないでしょうか。

  ・まさに、これがマスコミのやり方なんですね。こう言うやり方で報道を続けていけば、国民には何が問題なのか全く見えてきません。ですから私がいつも言っていますように、「オールドメディアは社会的使命を放棄してしまっている。」のですね。

  ・そのために私はインターネットを利用して、国民の皆様に直接情報を提供させて頂いています。インターネットの情報が全て正しいとは言いませんけれど、私は少なくとも自分の思想信条に基づいて、マスコミの情報では分からない真実を伝える努力を続けたいと思っております。

 西田氏が語っているのは「政治献金禁止」問題でしたが、「皇室問題」にもそのまま共通していることが分かります。

 「宮様ご発言」の真意は何なのかを、なんとかして探したいと思います。記事は無数にあるのに読んでも中身が分からないというのですから、「オールドメディアは社会的使命を放棄してしまっている。」のではないでしょうか。

 「ねこ庭」は「オールドメディア」でなく「草莽崛起」活動に参加していますので、次回も「孤独の検討作業」を続けます。

 反日勢力の妨害を恐れる方はご遠慮いただき、愛国の方だけご参加ください。

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