1月16日 金曜日
「リリ、ミーツケタ。オウチに帰ろうよ」
書いてみると、……なんてことない。だが、簡単なことではなかった。
わたしはあばれるリリにひっかかれ、ほほに爪痕、血をながした。
切られ与三郎。血は顎の方までしたたった。
必死でリリを抱き締めていたので、痛みはかんじなかった。
「帰ろうな。家に帰ろうな」
カミサンが安心したのか泣き声をあげている。
リリを捕まえる手助けしてくれたお隣のYさん。
Kさん。
心配して声をかけてくださったご近所のみなさん、ありがとう。
けさ、食事をすませてから、削り節の袋をカミサンが手に、リリをさがしに出発した。
リリが逃げてから三日目になる。
工事現場の轟音とトラックのエンジン音を初めて耳にしたリリは恐怖のあまりカミサンの腕から跳びだした。
危うく車道の中央でトラックに轢かれるところだった。
よく踏みとどまり、こちら側に逃げ戻ったと思う。
あのとつさの判断が生死の分かれ目だった。
F印刷屋さんと空家になっている、元、越後屋さんのあいだの狭い空間に跳びこんだ。
猫なら通れる。
犬ではむり。
ほそく狭い。
この辺から、移動する訳がない。
猫は怯えると、その場から動かないで、一週間も居た。
そんな習性があるとインターネットで調べた。
まちがいなく、越後屋さんの空家に居座っている。
そう判断して二人で家をでた。
Yさんが隣とのヘンスにある扉わ開けてくれた。
「リリ、ママだよ。リリ、ママよ」
カミサンが削り節をヘンスのうえや、地面に置いた。
「リリ。リリ」
鳴き声がした。
あまり幽かなので小鳥の鳴き声にきけた。
ニャアと猫の鳴き声ができないリリだ。
「リリだ」
「リリだわ、いた、あそこにいる。どうする。どうする」
カミサンは泣き声で感極まっていた。
カミサンがブロック塀をこえて、リリを捕獲した。
わたしが、受け取った。スゴイ暴れよう。
おかげてGGは切られ与三郎。
皺だらけのオイボレの頬に血がしたたった。
今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
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「リリ、ミーツケタ。オウチに帰ろうよ」
書いてみると、……なんてことない。だが、簡単なことではなかった。
わたしはあばれるリリにひっかかれ、ほほに爪痕、血をながした。
切られ与三郎。血は顎の方までしたたった。
必死でリリを抱き締めていたので、痛みはかんじなかった。
「帰ろうな。家に帰ろうな」
カミサンが安心したのか泣き声をあげている。
リリを捕まえる手助けしてくれたお隣のYさん。
Kさん。
心配して声をかけてくださったご近所のみなさん、ありがとう。
けさ、食事をすませてから、削り節の袋をカミサンが手に、リリをさがしに出発した。
リリが逃げてから三日目になる。
工事現場の轟音とトラックのエンジン音を初めて耳にしたリリは恐怖のあまりカミサンの腕から跳びだした。
危うく車道の中央でトラックに轢かれるところだった。
よく踏みとどまり、こちら側に逃げ戻ったと思う。
あのとつさの判断が生死の分かれ目だった。
F印刷屋さんと空家になっている、元、越後屋さんのあいだの狭い空間に跳びこんだ。
猫なら通れる。
犬ではむり。
ほそく狭い。
この辺から、移動する訳がない。
猫は怯えると、その場から動かないで、一週間も居た。
そんな習性があるとインターネットで調べた。
まちがいなく、越後屋さんの空家に居座っている。
そう判断して二人で家をでた。
Yさんが隣とのヘンスにある扉わ開けてくれた。
「リリ、ママだよ。リリ、ママよ」
カミサンが削り節をヘンスのうえや、地面に置いた。
「リリ。リリ」
鳴き声がした。
あまり幽かなので小鳥の鳴き声にきけた。
ニャアと猫の鳴き声ができないリリだ。
「リリだ」
「リリだわ、いた、あそこにいる。どうする。どうする」
カミサンは泣き声で感極まっていた。
カミサンがブロック塀をこえて、リリを捕獲した。
わたしが、受け取った。スゴイ暴れよう。
おかげてGGは切られ与三郎。
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