田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

高等遊民VS精神貴族  麻屋与志夫

2015-01-30 10:00:35 | ブログ
1月30日 金曜日

●高等遊民ということばがよみがえった。

先日書いた「デート」の、脚本家古沢良太さんの功績だ。

●わたしたち昭和一ケタ世代の文学青年のあいだでは、

まだささやかれていたことばだ。

死語のレッテルを張られてから半世紀が過ぎている。

●「あいつの家は、大阪の金持ちだから高等遊民でいいよな。ぼくらみたいに苦学しながら文学に志すのとはちがうよ」

●高等遊民といえば太宰治をすぐに思いだす。

ともかく、働く必要のないひとたちがわたしの周辺にはいた。
うらやましかった。

朝から晩まで、あるいは夜通し本をよめるなんて幸せだ。

●精神貴族。ということばもあった。

●精神貴族のほうはどちらかといば、

わたしのようにボンビーノ書生のこころのもちかたを表現している。

どうあがいたって、お金には縁がない。

だから拝金主義者。

金でしか価値判定のできない俗物との接触を極端に嫌う。

金は無いが、こころは錦、貴族だぞ!!

●だからその自負、自尊心の高さ故に周囲と軋轢が生じる。

どうしようもない、人種だと思う。

心は高くたもち、

不満足なソクラテスであるほうがいい、

と思っているのである。

●ついに来た。

そんなわたしにも、

ついに一日小説を書いていられる日がきた。

●フルタイム。

まいにちまいにち、

わたしは文学のことだけを考えて生きていく生活に二月から突入する。

あこがれの、フルタイムの作家生活だ。

これで食っていけたら苦労は無いのだか、

そのほうはあいかわらず――。

カミサンがなんとかしてくれるだろう。

●81歳にしてかちとったこの生活。

あと29年はつづけたいものだ。

●30年近く父と母の看病で費やした。

そのぶん、長生きしなければ。

ボケないで――。



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