田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

東京大空襲の日/石原慎太郎の死/戦争少年が少なくなった 麻屋与志夫

2022-03-10 09:54:51 | ブログ
3月10日 木曜日
東京大空襲の日。77年前。3月10日。
この日、妻の実家も焼けてしまった。
疎開してきたここ鹿沼でずっと過ごしてきた。
いまでも、東京にもどりたいといっている。
あの戦争があったために、人生が大きくかわってしまった。
そういう人がまだ沢山いるだろう。
妻のために「Remover」という作品を書き上げた。
いまになっても、東京にもどりたいと嘆く女性の話だ。

石原慎太郎さんが亡くなった。銃後の軍国少年がすくなくなった。
戦争少年。という言葉は大林宣彦監督の作品によくでてくる。
「一億総玉砕」
「撃ちてし止まん」
などというスローガンで教育された国民学校の生徒がすくなくなった。
戦争の、その悲惨な様相をしっている世代がすくなくなった。
おろかな戦争は遠いものと思っていたのに。77年もの平和ボケの国民。
ウクライナの窮状をどう受け取っているのだろうか。

わたしは、北斎が九十歳で、あと十年生きていればといった歳になっている。
数え歳だ。まさに北斎の歳だ。ところが、まだろくな作品を書いていない。
生活の為にはじめだ塾をいままで続けてきた。
やっとこの歳になって……。
朝から晩まで……。
フルタイムで文学に没頭することが今月からできるようになった。
はたして、いい作品が書けるのだろうか。
神のみが知ることだ。




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