田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

 また悪魔の夢をみた。 麻屋与志夫

2022-05-03 14:17:13 | 夢見るGGの夢占い
夢見るGGの夢占い29
悪魔の夢をみた。
大きな長柄収穫鎌をもって迫ってくる。
鎌を振り上げてわたしの首を刈り取ろうとしている。
戦慄が背筋をいっきにはいのぼった。
上半身は金縛り。
動けない。
それでも、わたしは玄関に立ちふさがっている。
「この家は、おまえにわたすわけにはいかない」
家の中では一家団欒。
楽しそうな話声がしている。
どんなことがあっても、この幸福は守ってみせる。
「さがれ悪魔」わたしは大声で叫んでいた。
なんども、何度もお大声で悪魔退散の呪文をとなえた。

「あなた、起きて。夢よ。夢よ」
妻におこされた。
掛け布団を足の方までけとばしてあった。
わたしの抵抗の凄まじさをみせていた。
もし妻と同じベットにねていたら。
妻を蹴り殺していた。
死なないまでも、大けがをさせていた。
ゾッとした。
どうしてこうも、悪魔の夢ばかりみるのだ。
吸血鬼作家の宿命なのか。
はっきりと、正気に戻ってから気づいた。
わたしは妻と二人暮らした。
子どもたちはねもう独立して孫までいる。
占い。
今回の夢でも、悪魔を退散させた。
決して、悪魔に負けたことはない。
また大きく成長できるのかもしれない。
吸血鬼の話はひとまず置いて、純文学の作品を書くことにした。


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