田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

夕日の中の理沙子  30 麻屋与志夫

2008-12-08 00:30:22 | Weblog
           

それで、電話のあとで……。

あたしとミス大田で教室にもどったわけよ。

「清美さん、きょうは何の日かしら」って、ミス大田がいうわけ。

「先生あいてに。
母とあたしでタッグマッチしかける日」

……っていってやったら。

……シャレがぜんぜん通じないんでやんの。

顔面蒼白。

唇ぶるぶる。

で立ちあがったの。

「ああヤル気になってくれたんですか」

ってあたしも冗談で構えたの。

まさか、マジデ怒っててるとはおもわないじゃん。

シャレがつうじている。

……とおもっていたのよ。 

だってさー。

二年越ごしのつきあいよね。

キヨミのこと、わかってくれていると、信じてたものー。

キスできるほどちかくで向かいあったのが、まずかったのよ。

あたし先生の頭頂をみおろすことになったのよ。

仰げば尊し、師の恩……。

……先生、あたしの肩までもないジャン。

あたしなんか、仰げば、どころかー。

見下ろしちゃったんだから。

「先生」て、声かけたら。

侮辱された、っておもいこんでいたのよね。 

顔面蒼白。

もうぶるぶる唇なんかケイレンしてるの。

頭の上から声かけられたのが。

よほどくやしかったのね。 

「バカにしないでよ」 

先生はもうヒスの発作。  

叫ぶ。

「くやしい」

すごい声だった。




one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
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ああ、快感。

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