それで、電話のあとで……。
あたしとミス大田で教室にもどったわけよ。
「清美さん、きょうは何の日かしら」って、ミス大田がいうわけ。
「先生あいてに。
母とあたしでタッグマッチしかける日」
……っていってやったら。
……シャレがぜんぜん通じないんでやんの。
顔面蒼白。
唇ぶるぶる。
で立ちあがったの。
「ああヤル気になってくれたんですか」
ってあたしも冗談で構えたの。
まさか、マジデ怒っててるとはおもわないじゃん。
シャレがつうじている。
……とおもっていたのよ。
だってさー。
二年越ごしのつきあいよね。
キヨミのこと、わかってくれていると、信じてたものー。
キスできるほどちかくで向かいあったのが、まずかったのよ。
あたし先生の頭頂をみおろすことになったのよ。
仰げば尊し、師の恩……。
……先生、あたしの肩までもないジャン。
あたしなんか、仰げば、どころかー。
見下ろしちゃったんだから。
「先生」て、声かけたら。
侮辱された、っておもいこんでいたのよね。
顔面蒼白。
もうぶるぶる唇なんかケイレンしてるの。
頭の上から声かけられたのが。
よほどくやしかったのね。
「バカにしないでよ」
先生はもうヒスの発作。
叫ぶ。
「くやしい」
すごい声だった。
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓
ああ、快感。
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