田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

禍福は

2007-12-22 19:28:28 | Weblog
12月22日 土曜日 薄曇り
●今年は長姉が逝った。姉妹に死なれるというのは、また特別に悲しいものだと知った。父と母の病気のときには、世話になった。安らかに永眠してください。

●嬉しかったことは、倅が長年の恋をみのらせて結婚したことだった。こころやさしい妻との新しい生活をはじめた。

●カミサンがブログをたちあげた。それで写真を撮るようになった。「こんなにたのしくていいのかしら」という。ふたりの会話がさらにわたしとしてもたのしくなった。ただの世間話ではない。ブログは文章からなりたっている。ああ書けばよかった。こんなふうに書こうか。などと話が尽きない。おなじ体験をしても女性の立場からみるとまたちがったとらえかたがある。それがわたしには勉強になる。

●会うひとごとに、ブログをはじめることを薦めている。たのしいですよ。世界と繋がる。ということだろう。

●カミサンの00歳の誕生日を霧降の「山のレストラン」で過ごした。はじめてのことだ。わたしの両親の看病にあけくれた半生だった。この幸せは、亡き家族もふくめて、みんなが見守ってくれているからだと感謝している。

       

●滝への道すがらテディベアの木彫のあるペンションがあった。冬の蝶が彫り物のクマの肩にとまっていた。羽がゆらいでいた。羽のうごきには、精彩がなかった。冬のさむさに耐えられるわけがない。

●滝への木道には雪が斑にのこっていた。急にカーブするあたりでは見通しがきかないので、この雪道がずっとどこまでもつづいているようだった。左側は急斜面で滝つぼのほうにおちこんでいた。どこかで正午をしらせる鐘がなっている。人気のない空漠とした山間にこだましていた。

       

         

●霜柱がくずれた。霜柱のくずれるかすかなかすかな音にみみをかたむけた。陽が中天にのぼり温度があがったからなのだろう。帰りにはわずかな時間しかたっていないのに雪はゆるみ、霜柱のくずれる音はもうきくことができなかった。

       

●氷柱が垂れていた。

       

       


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