田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

日光 憾満ケ淵  1

2007-10-14 00:59:07 | Weblog
10月13日 土曜日 晴れ
●今日は一日家にいて過ごした。日光の興奮が冷めず、再訪をカミサンと誓いあった。カミサンは写真のプリントと整理で忙しい。

●「どこがいちばんよかった」
「憾満ヶ淵」
わたしの意外な答えにカミサンが振り返る。

●苔生した石畳。苔生した石垣。苔生した石像群。苔生した杉の大木。老木の根元のボッカリと空いた穴の奥まで苔生していた。そして漆塗りの剥げかけた建物の古びた感じもすばらしかった。

●帰路に回った憾満ヶ淵。慈雲寺の化け地蔵もおもしろかった。カミサンはなんども数えていたが、そのつど数があわないと不思議がっていた。

●わたしは、あれが霊庇閣なのだろうと思うのだが、流れに面した東屋のような建物で外人が読書をしているのに気づいていた。坐禅をくんでいるような清々しい姿勢で本を読んでいた。もちろん横文字だが、それがなぜか仏典のようにわたしは思い込んでしまった。

●眼下を大谷川が巨岩を噛み、白い波頭を逆立て滔々と流れていた。その音すら遠のいてしまった。修行僧の坐像のようだった。懸命に日本の美を、仏の道を体感しようとしている。こういう、観光もあるのだ。感心した。

●精神の修養のために、自然ととけあうような小さな旅にすぐにでもでたい。
ストレス解消のため。神社仏閣を見てたのしむため。だけではなく、自然と対峙しながら、自然と融合するような修行をするこころでまた日光を歩きたい。

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