「どうして殺したんだよ!撃つのは足じゃ無かったのか。」良夫は一也に詰め寄っていた。
二人は部室にいた。
事件から一週間がたっていた。
もうすぐ夏休みも終わる。
「撃ってみたかったんですよ。どうしても。バレルと劇鉄は組み替えれば前歴なしの綺麗な銃になります。どうです。もう一度やりませんか。」
一也は笑っていた。
しかし目は笑っていなかった。
「組み替えればって・・・」
この瞬間、良夫はすべて分かった。
「荷物を送りつけたのは一也、お前か!お前なのか!」
一也の家には金属工作機械が一通り揃っている。
無垢の金属ブロックから部品を削りだしたのは一也だった。
「実弾はどうしたんだ。」
「カートリッジ、弾頭、火薬は僕でも何とか用意できました。問題は信管。でも信管そのものとしては調達できませんが、信感を構成する個々の部品は外国から容易に調達できました。」
「どうして俺を巻き込んだんだ。どうして。」
「共犯者が欲しかった。」
「えっ」
「仲間が欲しかった。これからのために」
「これからって・・・一度きりじゃ無いのか」良夫は叫んだ。
「一度きりじゃあ無いんですよ。これは入り口・・・」
銃口は良夫をとらえていた。
二人は部室にいた。
事件から一週間がたっていた。
もうすぐ夏休みも終わる。
「撃ってみたかったんですよ。どうしても。バレルと劇鉄は組み替えれば前歴なしの綺麗な銃になります。どうです。もう一度やりませんか。」
一也は笑っていた。
しかし目は笑っていなかった。
「組み替えればって・・・」
この瞬間、良夫はすべて分かった。
「荷物を送りつけたのは一也、お前か!お前なのか!」
一也の家には金属工作機械が一通り揃っている。
無垢の金属ブロックから部品を削りだしたのは一也だった。
「実弾はどうしたんだ。」
「カートリッジ、弾頭、火薬は僕でも何とか用意できました。問題は信管。でも信管そのものとしては調達できませんが、信感を構成する個々の部品は外国から容易に調達できました。」
「どうして俺を巻き込んだんだ。どうして。」
「共犯者が欲しかった。」
「えっ」
「仲間が欲しかった。これからのために」
「これからって・・・一度きりじゃ無いのか」良夫は叫んだ。
「一度きりじゃあ無いんですよ。これは入り口・・・」
銃口は良夫をとらえていた。