深夜、会社からの帰り道。
秋も深まりずいぶんと涼しくなった。
川沿いの遊歩道を歩いていた。
都市開発の一環で最近整備された。
ベンチが一定の間隔で置かれている。
ブルドックを連れた黄色いジャケットのおじいさんとすれ違った。
ブルドックは自分の足下に近づいてきたが飼い主がリードをひっぱってブルドッグを遠ざけた。
おじいさんの目元がやけに黒いような気がした。
川沿いから離れ、住宅街を行く。
街灯の数が少なく、静まりかえっている。
十字路からブルドックが出てきた。
リードを引く黄色いジャケットのおじいさん。
前からやってきて、すれ違った。
よく見なかったが、ブルドックの目元がいやに黒く、おじいさんの口元がよだれまみれでテラテラと光っているように見えた。
アパートまで帰ってきた。
エレベーターを待って7階にあがる。
7階に到着し、ドアがひらく。
ブルドックと黄色いジャケットを着たおじいさんがそこにた。
ブルドックの顔は目元が真っ暗のおじいさん。
おじいさんの顔はよだれをたらしまくったブルドックだった。
ポケットから鍵を出しながらすれちがった。
それがどうした。
そう心の中で思いながらドアをあける。
リードと黄色いジャケットが玄関にころがっている。
いつもそうだ、と男は思った。
いつも出てきやがる。
血抜きの後こまぎれにして処理しないとな。
そう男は思っていた。
秋も深まりずいぶんと涼しくなった。
川沿いの遊歩道を歩いていた。
都市開発の一環で最近整備された。
ベンチが一定の間隔で置かれている。
ブルドックを連れた黄色いジャケットのおじいさんとすれ違った。
ブルドックは自分の足下に近づいてきたが飼い主がリードをひっぱってブルドッグを遠ざけた。
おじいさんの目元がやけに黒いような気がした。
川沿いから離れ、住宅街を行く。
街灯の数が少なく、静まりかえっている。
十字路からブルドックが出てきた。
リードを引く黄色いジャケットのおじいさん。
前からやってきて、すれ違った。
よく見なかったが、ブルドックの目元がいやに黒く、おじいさんの口元がよだれまみれでテラテラと光っているように見えた。
アパートまで帰ってきた。
エレベーターを待って7階にあがる。
7階に到着し、ドアがひらく。
ブルドックと黄色いジャケットを着たおじいさんがそこにた。
ブルドックの顔は目元が真っ暗のおじいさん。
おじいさんの顔はよだれをたらしまくったブルドックだった。
ポケットから鍵を出しながらすれちがった。
それがどうした。
そう心の中で思いながらドアをあける。
リードと黄色いジャケットが玄関にころがっている。
いつもそうだ、と男は思った。
いつも出てきやがる。
血抜きの後こまぎれにして処理しないとな。
そう男は思っていた。