熱気球を飛ばすくらいの感覚で宇宙に行けるロケットを開発した。
しかし安全面での不確定要素もあり、何の金銭的見返りも発生しないままプロジェクトは自然消滅した。
光の早さの何百倍ものスピードを出すことの出来るエンジン。
世に出ることのないテクノロジーとなる。
自分としてはもう生存意味が無い。
安全が確立されないだと…
おう、上等だ。
ロケットに深夜、乗り込む。
ただひたすら真っ直ぐに飛んでやろう。
死への片道切符だ。
コールドスリープの機械も積んである。
音もなくフワリと飛んだ銀色の機体。
軽自動車ほどの大きさだ。
このコンパクトさはどうだ。
世の中バカばかりだ。
周囲でもし見ている人がいたとしたら、浮かんだ機体が一瞬で消えたように見えたはずだ。
一瞬。
まさに一瞬で、もう宇宙空間を飛んでいる。
横たわり冬眠に入る。
知的生命体のいる星を発見したら起こしてくれる設定にし、眠りに入った。
さらば地球。
未練がないと言えば嘘になる。
だが、さらば地球。
ぶううううん
頭痛がする。
俺は目覚めた。
ここは…
思い出した。
自分の作った宇宙船の中だ。
100年電池の残量は残り5年を切っていた。
実に95年、宇宙を飛んでいた。
モニターを起動し外の様子を見た。
言葉を失う。
美しく青い星。
地球だ。
何がおこったか。
航海記録を調べる。
真っ直ぐ飛んだはずがそうではなかった。
角度が0.00001度足らなかった。
そのため船は、大きな大きな輪を描いた。
時間をかけ、再び地球に戻ってきてしまった。
仕方がない。
95年無事故の実績を踏まえてもう一度、地球で花を咲かせてみせる。
その決意を胸に降下した。
大陸の形が自分の記憶と違うようなきもするが…
しかし安全面での不確定要素もあり、何の金銭的見返りも発生しないままプロジェクトは自然消滅した。
光の早さの何百倍ものスピードを出すことの出来るエンジン。
世に出ることのないテクノロジーとなる。
自分としてはもう生存意味が無い。
安全が確立されないだと…
おう、上等だ。
ロケットに深夜、乗り込む。
ただひたすら真っ直ぐに飛んでやろう。
死への片道切符だ。
コールドスリープの機械も積んである。
音もなくフワリと飛んだ銀色の機体。
軽自動車ほどの大きさだ。
このコンパクトさはどうだ。
世の中バカばかりだ。
周囲でもし見ている人がいたとしたら、浮かんだ機体が一瞬で消えたように見えたはずだ。
一瞬。
まさに一瞬で、もう宇宙空間を飛んでいる。
横たわり冬眠に入る。
知的生命体のいる星を発見したら起こしてくれる設定にし、眠りに入った。
さらば地球。
未練がないと言えば嘘になる。
だが、さらば地球。
ぶううううん
頭痛がする。
俺は目覚めた。
ここは…
思い出した。
自分の作った宇宙船の中だ。
100年電池の残量は残り5年を切っていた。
実に95年、宇宙を飛んでいた。
モニターを起動し外の様子を見た。
言葉を失う。
美しく青い星。
地球だ。
何がおこったか。
航海記録を調べる。
真っ直ぐ飛んだはずがそうではなかった。
角度が0.00001度足らなかった。
そのため船は、大きな大きな輪を描いた。
時間をかけ、再び地球に戻ってきてしまった。
仕方がない。
95年無事故の実績を踏まえてもう一度、地球で花を咲かせてみせる。
その決意を胸に降下した。
大陸の形が自分の記憶と違うようなきもするが…