「暇だね」
「そうだね」
平日の昼下がり、大学生の二人は学食のテーブルに座っていた。
本日の授業はもうない。
部屋に帰っても何の予定も無い。
かといってここにいても何が起こるわけでもない。
何となくいつもの流れで学食に流れ着き、いつものテーブルに着席してしまった。
そして何となく帰りそびれてしまった。
「なあ英一、今、何のゲームやってる?」
缶コーヒーを口に運びながら健吾は聞いた。
「今はPS3の「ガトリング・ギア」
2足歩行ロボが主人公の見下ろし型シューティングやね。左スティックで移動。右スティックで弾数無制限のガトリング砲発射やね。同じく右スティックの向きでランチャー砲と、放物線を描くミサイルが撃てますよ。レネゲイドと似てますよ。でも最高におもしろいですよ」
「へえ」
「もう一点言うとすると、敵アーミー達の中で最強は歩兵ということ。もちろん戦車は何種類も出てくるし、中にはバリヤを張るような戦車もいますよ。でも、いうても図体がでかくて狙いやすい。バンバンこちらの弾があたりますよ。
わらわら湧いてくる歩兵は豆粒みたいに小さいんよ。そしてガトリングを浴びせても耐久力があるんやな。そして歩兵の持っている武器がやらしい。追尾式ロケットをバンバン撃ってくるし、火炎放射機で炎をまき散らしながら執拗に追い回される。歩兵が最強」
いきようようと語る英一だったが、健吾にはまったくわからなかった。
興味のない話題を英一に振ったのには訳があった。
「カメラ収集は最近どうなの?」
(これこれ、気をつかってお返しに必ず聞いてくれるんだよな英一って本当にいいやつ)
「ジャンクカメラで日々ギャンブルなんよ。100円とか500円でジャンクカメラを買うんよ。大抵、やっぱり壊れているんよ。負けやね。完全に負け越し、赤字ですわ」
「そうなの」
「うん、そうなの。最近は単焦点のプラカメラを集めてるんやけど、この前なんか、コニカビックミニを500円で買ったんやけど、電池入れたとたんカメラが熱~く発熱しやがって、怖くなって捨てたんよ。これあるあるやね。
ニコンピカイチ3っていうプラカメラも見つけてこうたんや。そしたら1本いれたフィルムの半分くらいでシャッター切れてもフィルム送らへんようになって次のシャッターが切れない症状が出たんよ。
あちゃーって思ったんや。
いつもやったらすぐ諦めるんやけど、すごく外観が綺麗やったから、どうにかならへんやろか思っていろいろ試してみたんや。
フィルム抜いて、電池出し入れしてみたり…。
レンズシャッターをさわってたら、フィルムが送られたんや。
しめた!って思ったね。
もうだから、不具合が出たらレンズシャッターを押して使ってみようかと思って」
「へえ…」
栄一もまたまったくわかっていないようだった。
でも、不思議と二人は気があった。
「そうだね」
平日の昼下がり、大学生の二人は学食のテーブルに座っていた。
本日の授業はもうない。
部屋に帰っても何の予定も無い。
かといってここにいても何が起こるわけでもない。
何となくいつもの流れで学食に流れ着き、いつものテーブルに着席してしまった。
そして何となく帰りそびれてしまった。
「なあ英一、今、何のゲームやってる?」
缶コーヒーを口に運びながら健吾は聞いた。
「今はPS3の「ガトリング・ギア」
2足歩行ロボが主人公の見下ろし型シューティングやね。左スティックで移動。右スティックで弾数無制限のガトリング砲発射やね。同じく右スティックの向きでランチャー砲と、放物線を描くミサイルが撃てますよ。レネゲイドと似てますよ。でも最高におもしろいですよ」
「へえ」
「もう一点言うとすると、敵アーミー達の中で最強は歩兵ということ。もちろん戦車は何種類も出てくるし、中にはバリヤを張るような戦車もいますよ。でも、いうても図体がでかくて狙いやすい。バンバンこちらの弾があたりますよ。
わらわら湧いてくる歩兵は豆粒みたいに小さいんよ。そしてガトリングを浴びせても耐久力があるんやな。そして歩兵の持っている武器がやらしい。追尾式ロケットをバンバン撃ってくるし、火炎放射機で炎をまき散らしながら執拗に追い回される。歩兵が最強」
いきようようと語る英一だったが、健吾にはまったくわからなかった。
興味のない話題を英一に振ったのには訳があった。
「カメラ収集は最近どうなの?」
(これこれ、気をつかってお返しに必ず聞いてくれるんだよな英一って本当にいいやつ)
「ジャンクカメラで日々ギャンブルなんよ。100円とか500円でジャンクカメラを買うんよ。大抵、やっぱり壊れているんよ。負けやね。完全に負け越し、赤字ですわ」
「そうなの」
「うん、そうなの。最近は単焦点のプラカメラを集めてるんやけど、この前なんか、コニカビックミニを500円で買ったんやけど、電池入れたとたんカメラが熱~く発熱しやがって、怖くなって捨てたんよ。これあるあるやね。
ニコンピカイチ3っていうプラカメラも見つけてこうたんや。そしたら1本いれたフィルムの半分くらいでシャッター切れてもフィルム送らへんようになって次のシャッターが切れない症状が出たんよ。
あちゃーって思ったんや。
いつもやったらすぐ諦めるんやけど、すごく外観が綺麗やったから、どうにかならへんやろか思っていろいろ試してみたんや。
フィルム抜いて、電池出し入れしてみたり…。
レンズシャッターをさわってたら、フィルムが送られたんや。
しめた!って思ったね。
もうだから、不具合が出たらレンズシャッターを押して使ってみようかと思って」
「へえ…」
栄一もまたまったくわかっていないようだった。
でも、不思議と二人は気があった。