新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

どんな願望がインストールされているか?

2020年10月12日 | 四柱・その他
或る、自己営発セミナーの講師がこの様な事を言っていました。
[願望は強い、意志は弱い]
人間の意志とは非常に弱いものです。
意志と願望が争えば、勝利するのは、必ず願望です…願望は遺伝子から来ているからです。
つまり、人は本質的な部分で、遺伝子からくる基本的欲求を満たそうとして、そのイメージに突き動かされて行動しているに過ぎないのです。
ですから、一時的に意志によって、ある一つのことを克服できたように見えたとしても、絶えず人は本質的なものに向かって行動していますから、必ず願望が勝利するように創られているのです。
その意味で、願望を不明確にしたまま意志だけで成功しようと努力するのは、必ず徒労に終わります。
まず願望を明確にしていくことが大事との事です。

たしかにその通りだと思います。

四柱推命では、その命式の特徴が最も強く表れるのは40代~50代の一人前の年齢になった頃だと言われています。
小さい頃は、親の影響が強いものです。
親が一生懸命になって、子供の為と思って勉強等をさせます。
子供も、親が一生懸命に褒めて励ましてくれるので、その期待に応えようと頑張ります。
例えば…
自分の家系は代々、学者や研究者の家系で、親も研究者だったとします。
そして、親も研究等が好きだったとします。
しかし、その子供の命式を見た時に、食神や偏財等が固まり、遊びやお金を表す偏財が学問等を表す印星を強く剋している場合は、あまり勉学に興味を持たない場合も多いものです。
子供の頃は、親が一生懸命なので、それなりに頑張りますが、大きくなると自分の遺伝子(命式)に学者や研究者になりたいという願望がインストールされていないのに気付きます。
それで、高いお金を出して教育しても、ある時期になると、職業を変えてしまう場合もあるものです。

また、しっかりした比肩や食神の並びで、五行に官星が無い場合などは、若い頃は、一般の会社にサラリーマンとして勤務しますが、ある年代(転換期)になると、自分で独立する道を選ぶ場合もあります。

女命の場合、官星に星(●)が多く、財星に星が不及(無い)の場合、嫁に行っても、一時は家庭で夫や子供の帰りを黙って待ちますが、ある時期になると、社会で仕事をしたくてウズウズしてきます。特に天干に偏官等が並んでいる場合は、偏官が馬力のある星ですので、夫の代わりに仕事をする様な立場に立つ場合も出てきます。それでも、嫁ぎ先の家風が、女(妻・嫁)は、家の中に居れば良いという家風の場合は、子供の教育に目的を持ち、子供が学校から帰って来ると、何時からは学習塾、その後は、〇〇のお稽古と、子供の追っかけをしているお母さんも多いものです。…その様な命式の女性は、目的に向かって走りたいのだと思います。

顕在意識と潜在意識の話がありますが、顕在意識は海に浮かんだ氷山の上の方の一部ですが、海面下の90%の世界が潜在意識の様なものだと思います。
顕在意識では、〇〇をしなければ思いますが、潜在意識はインストールされている願望の様なものですので、最終的には90%の願望(遺伝子:命式)の通りに生きたくなるのだと思います。意思(意識)<願望(潜在意識)。

四柱推命を学んでみると、自分が命式通りに生きていることがよくわかります。
自分自身で考え、自分で選択して決断して生きているようで、結局は命式の通り(運の通り)に生きている自分だったことに気付かされます。
命式は自分の魂の様なもので、インストールされたソフト(願望)の様なものかも知れません。
そのインストールされた願望(ソフト)が何時、スイッチが入るかは、その人の行運(大運・流年)で決まるのかも知れません。

自分には、どの様なソフト(願望)がインストールされているのか…?
そして、それが何時、スイッチが入り、何時、稔るのかを知っておくと計画が立てやすいと思います。

魂が肉体をコントロールしているのですから、その魂(潜在意識)が何を欲しているのかを知ることが幸福や成功のポイントとなると思います。
バランスの良い平凡な命式なら、何とかなりますが、個性の強い偏った命式を持つ方は、自分の命式のコントロールの仕方を正しく知る必要があるかも知れませんね…。

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新栄堂
コメント
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